ハプティクス(力触覚)技術の基礎と最新動向~力触覚情報の各種計測・提示手法とハプティックインタフェースの設計・最先端の応用技術まで~<Zoomによるオンラインセミナー:見逃し視聴有>

★人の触覚・知覚特性の複雑さをどう捉え、どこまで表現・再現できるのか? 
 AIやVRの進化に伴い、様々な分野で応用の期待が高まるハプティクスについて、 
 基礎技術から開発・適用に必要となる実践的知識まで、最先端の研究動向をふまえ解説します! 

セミナー趣旨

 近年、遠隔操作ロボットの触覚情報提示や、バーチャルリアリティにおける触感再現、装具の触覚フィードバック機能など、触覚情報の提示に関する技術に注目が集まっています。また、素材や製品の質感評価、医療・福祉分野におけるパフォーマンス解析、直感的な操作が可能なタッチインタフェースなど、触覚情報の計測に関する技術への要求も高まっています。このようなハプティクス技術において、人の知覚特性の複雑さやデバイスの構造上の制約などが開発の障壁となっています。
 本講義では、触覚情報の計測と提示に関する基礎および最新の研究、それらの応用を紹介するとともに、新たにハプティックインタフェースを開発するために必要な実践的知識からその活用による応用システムまで、講師のこれまでの開発経験に基づいてわかりやすく解説します。さらに最新の研究動向に基づき、今後の展望を聴講者の皆様と一緒に議論したいと考えています。

受講対象・レベル

 ・人の触覚機能に関する基礎知識や、工学応用について興味のある方
 ・触覚センサや触感評価に関する基礎技術から応用まで体系的に知識を得たい方
 ・触覚インタフェースやその応用システムの開発や企画に関わる方
 ・ロボット、インタフェース、バーチャルリアリティ、リハビリ器具などの開発や企画に関わる方
 ・産業、医療、福祉、娯楽などの分野で触覚インタフェースの応用に関心のある方
 ・人工知能の新たな活用対象を検討されている方
 ・ハプティックインタフェースの開発に関わっている方
 など

習得できる知識

 ・ハプティクスに関する基礎から応用まで体系的な知識
 ・触覚センシングおよび触覚ディスプレイの最新技術とその展望
 ・ハプティックインタフェースの利用・開発の際に知っておくべきノウハウ
 など

セミナープログラム

1. 触覚情報の計測と提示の概要
 1) 背景(触覚情報を「計る」「伝える」意義)
 2) 触覚計測と提示の応用

  a) 触覚機能の定量化と機器評価への応用
  b) 遠隔操作・触感伝送への応用
  c) 医療・福祉応用

2. 触覚の科学と工学
 1) ヒトの触覚

  a) 皮膚・筋骨格と感覚受容器
  b) 触覚の知覚特性・脳機能
 2) 触覚に関する物理モデリング
  a) 力触覚に関わる物理量
  b) 力の大きさと体感

3.力触覚情報の計測・評価技術
 1) 触覚センサの種類・原理とその特徴
 2) 対象の物性(硬さ・表面状態)を測る
 3) 触に伴う現象(接触・振動・力・滑り)を測る
 4) ヒトの触感を測る

  a) 感覚の評価方法
  b) 心理学実験の基礎
  c) 心理測定関数を用いた解析
  d) 評定法と因子分析の具体的事例

4. 力触覚情報の提示技術
 1) 力覚ディスプレイの原理とその特徴
 2) 触覚ディスプレイの原理とその特徴
 3) アクチュエータの種類・原理とその特徴

  a) 電磁アクチュエータを用いた刺激
  b) 空気圧アクチュエータを用いた刺激
  c) 超音波を用いた刺激
  d) 電気刺激
  e) 熱刺激
 4) 与えられる感覚とその提示手法・使用範囲
  a) 力覚の提示
  b) 振動・摩擦感覚の提示
  c) 硬軟感覚の提示
  d) 温度感覚の提示
  e) その他の触感提示手法
 5) クロスモーダル知覚
 6) 空中ハプティクス技術
 7) 触覚ディスプレイ設計のポイントと課題

  a) 触覚ディスプレイの評価方法
  b) デバイス構造上の制約
  c) 触覚刺激の規格化と安全設計

5. ハプティックインタフェースの最先端
 1) フレキシブルエレクトロニクスとハプティクス技術
 2) 人工知能のハプティクスへの応用展開
 3) VR空間における触感再現
 4) トモグラフィ型触覚センサの最新成果


  <質疑応答>

セミナー講師

大阪大学 大学院工学研究科 准教授 博士(工学) 吉元 俊輔 先生

*ご略歴:
 2012年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了.同年同研究科助教,2019年 東京大学大学院工学系研究科講師,2020年 同大学大学院新領域創成科学研究科講師,2024年 大阪大学大学院工学研究科准教授,現在に至る.生体工学,メカトロニクス,電磁界計測,ハプティクスに関する研究に従事.博士(工学).IEEE,日本生体医工学会,日本バーチャルリアリティ学会等に所属.

*ご専門および得意な分野・研究:
 生体工学/メカトロニクス/電磁界計測/ハプティクス

*本テーマ関連のご活動:
 ・日本バーチャルリアリティ学会 ハプティクス研究委員会 委員長
 ・ハプティクス~触覚フィードバック技術の現在と今後~
  第1節 触覚の正確な理解 触覚の計測・評価・定量化の基礎技術(分担執筆, pp. 15-24, 吉元俊輔), 株式会社情報機構, 2023.
 など

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)
    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです
    →環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
    →こちらをご確認ください

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

感性工学   VR(仮想現実)/AR(拡張現実)   メカトロ・ロボティクス

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

感性工学   VR(仮想現実)/AR(拡張現実)   メカトロ・ロボティクス

関連記事

もっと見る