
★塗膜製造効率を向上させつつ膜厚のばらつきや、気泡・しわのなどのトラブルを回避するためには?
【アーカイブ配信:10/23~10/31】での受講もお選びいただけます。希望される方は申込フォームにてご選択ください。
セミナー趣旨
基材表面に機能を付与するために、溶液の塗布により薄膜を作る方法が広く用いられています。しかしながら、塗膜製造効率を向上させつつ、塗膜厚みのばらつきや、気泡・しわの形成など、塗膜形成におけるトラブルを回避するためには、溶媒の乾燥条件や溶液を構成する材料・配合を適切に選択し、かつ温度や湿度など環境の制御も行うことが求められます。そのため、均質な薄膜を作るための技術は"経験"に立脚することも多いのが現状です。
本講演では、こうした塗膜作製を表面科学・レオロジーなどの観点から捉え、その制御方法の指針について、最近開発されている塗膜形成方法の実例をまじえて解説します。
受講対象・レベル
・塗膜作製に関連した研究をされている方
・塗装系メーカー技術担当者
・塗料メーカーの品質管理・研究開発担当者
・塗装技術の基礎から最新技術まで学びたい方
習得できる知識
・塗膜に関する表面・界面の科学
・レオロジーの基礎
・乾燥制御の方法と影響因子
セミナープログラム
1.はじめに
1-1.塗装とその効果
1-2.均一な塗膜形成の難しさ
1-3.重ね塗りと不具合
1-4.アプリケーションの例
2.塗布の科学
2-1.表面を理解する
2-1-1.固液界面における濡れと接触角
2-1-2.界面活性剤
2-1-3.塗りにくい表面に塗る
2-2.溶液のレオロジーの基礎
2-2-1.線形粘弾性
2-2-2.塗膜の厚さと硬さ
2-2-3.温度-時間換算則
2-2-4.非線形レオロジー
2-2-5.粘弾性評価法の進展
3.乾燥の科学
3-1.乾燥制御の一般論
3-1-1.単純溶媒の乾燥
3-1-2.複雑液体の乾燥
3-1-3.定率乾燥と減率乾燥
3-2.乾燥で生じる欠陥と回避の方法
3-2-1.スキン層形成(皮張り)
3-2-2.塗膜形成のトラブル(くぼみ、ピンホール、しわ、色ムラ、気泡など)とその対処
4.均一な塗膜を作る技術
4-1.微粒子分散系の例
4-2.有機分子を用いた例
4-3.多層膜への展開
5.まとめと展望
キーワード:
塗布、塗装、塗膜、形成、乾燥、微粒子、分散、膜厚、ムラ、ピンホール、レオロジー
セミナー講師
(国研)物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター
独立研究者 博士(工学) 荒井 俊人 様
<ご専門>
ソフトマター科学・プリンテッドエレクトロニクス
<学協会>
応用物理学会、日本物理学会など
<ご略歴>
2014年9月 東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 博士課程修了(期間短縮)
2014年10月 東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 助教
2017年10月 東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 講師
2022年10月 物質・材料研究機構 独立研究者(現職)
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合39,600円、
2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。
メールまたは郵送でのご案内となります。
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受講について
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- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにPDFにてお送りいたします。
- アーカイブの場合は、配信開始日以降に、セミナー資料と動画のURLをメールでお送りします。
- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
受講料
49,500円(税込)/人
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
13:00 ~
受講料
49,500円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
塗装・コーティング 物理化学 薄膜、表面、界面技術
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開催日時
13:00 ~
受講料
49,500円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
塗装・コーティング 物理化学 薄膜、表面、界面技術関連教材
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