
湿式分級技術の基礎とスラリーの安定分散技術
★ ろ過、重力沈降、水篩によるスラリー分散とトラブル対策!
★ スラリー分散状態の評価!経時変化による影響は?
セミナー趣旨
微粒子を原料とするものづくりは非常に幅広い分野に存在します。これらの分野では、製造する製品の品質が原料微粒子の品質、特に粒子径に左右されることがほとんどです。このため、目的とする製品に合ったサイズの原料粒子を準備する必要がありますが、必ずしも要求通りの粒子が市販されているとは限りません。そこで重要となるのが、粒子を大きさごとに分ける分級技術です。分級技術はこれまでに様々なものが提案されており、本セミナーでは高精度な結果を期待できる湿式分級技術について、原理や理論などの基礎について解説します。また、湿式分級を行う上で重要となるスラリーの分散安定化技術および分散状態の評価方法についても紹介した上で、分級の実用例や発生するトラブルおよび解決への考え方を解説します。
習得できる知識
・粒子径や粒子径分布の基礎
・湿式分級の基礎
・種々の湿式分級技術の原理
・スラリー中の微粒子の分散安定化に関する基礎的知識
・スラリーの分散状態評価法など
セミナープログラム
1.粒子径分布の基礎
1.1 粒子径の定義
1.2 粒子径分布の表現法と各種測定方法
2.湿式分級の基礎
2.1 分級性能の表現
2.2 流体中に存在する粒子の運動
3.様々な湿式分級技術の原理
3.1 沈降分離と上昇流を用いた分級(水篩)
3.2 水平流を用いた分級
3.3 外力を利用した分級
3.4 ろ過を利用した分級
4.粒子間に働く力と粒子の分散・凝集
4.1 DLVO理論
4.2 表面吸着物質による作用
4.3 その他の相互作用
4.4 粒子の分散・凝集の原理
5.スラリーの分散状態評価
5.1 流動特性測定による評価
5.2 重力、遠心沈降による評価
5.3 沈降静水圧法による評価
5.4 その他の評価法
6.スラリー調製
6.1 スラリー化および均質化,最適化
6.2 スラリーの分散状態に影響を及ぼす因子
7.湿式分級の実例とトラブル解決事例
7.1 重力沈降による分級
7.2 水篩による分級
7.3 遠心場およびろ過による分級
7.4 湿式分級で発生するトラブル
8.まとめ
【質疑応答】
セミナー講師
兵庫県立大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 准教授 博士(工学) 佐藤根 大士 氏
【略歴】
2008年3月名古屋大学大学院工学研究科 博士課程後期課程修了,博士(工学)
2008年10月名古屋大学エコトピア科学研究所 研究員
2009年4月名古屋大学大学院工学研究科物質制御工学専攻 研究員
2010年4月兵庫県立大学大学院工学研究科 助教
2016年4月兵庫県立大学大学院工学研究科 准教授
セミナー受講料
1名につき55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
受講について
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受講料
55,000円(税込)/人