
これからの身体洗浄料開発における界面活性剤の選定と処方設計のポイント
★現場に戻ってすぐに役に⽴つ具体的なテクニックを紹介します!
~起泡性・低刺激・しっかり汚れが落ちて低環境負荷・・・SDGs時代に求められる界面活性剤とは?~
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
セミナー趣旨
シャンプー、ボディーソープ、ハンドソープ等の身体洗浄料の市場は成長を続けているだけでなく、新たに高価格帯のマーケットも生まれて、新たなビジネスチャンスが生まれています。一方で、SDGsの達成のために原料も制約されるようになって、処方設計や原料開発の現場では悩ましいことも多いのではないでしょうか?
本講演では、SDGs時代に求められる身体洗浄料用の界面活性剤を紹介したうえで、お客様の満足度が高く、使い続けて頂ける⾝体洗浄料を調製するための材料探索と処方設計についてお話しします。まず、起泡性が高く皮膚への刺激が低い界面活性剤とSDGsに対応した植物由来の高機能界面活性剤として、石けん・アミノ酸系・ノニオン界面活性剤等の可能性を説明します。次に、身体洗浄料の使用評価を左右する安定なクリーミーフォーム処方としっかり油汚れを落とす高可溶化力処方の作り方、さらにこれらの機能を評価する物性評価の方法を説明します。最後に、最近の取り組みとして、植物由来の抗菌性界面活性剤、こめパラフィンを用いたオイルゲル、皮膚・毛髪のしっとり・なめらか感の評価に関するわれわれの取り組みを紹介します。これらの知識はハンドソープ・ボディーソープなどの皮膚洗浄料の商品設計だけでなく、その原料を開発する上でも有用です。次の⽇に現場に戻ってすぐに役に⽴つよう、具体的なテクニックをたくさん紹介していきますので、ぜひご参加ください。
受講対象・レベル
予備知識等は不要です。どなたでも理解できるように分かりやすくお話しします。
習得できる知識
1.界面活性剤に関する基礎知識
2.身体洗浄料の成分と処方設計
3.身体洗浄料と界面活性剤の性能評価
セミナープログラム
1.SDGs時代に求められる身体洗浄料とその原料
・身体洗浄料の定義と処方設計の基本
・SDGs 時代の身体洗浄料市場の現状と課題
2.起泡性が高く皮膚への刺激が低い界面活性剤とは?
・界面活性剤の定義と種類
・石けん:今も昔も身体洗浄料・泡製剤設計の主役
・両性界面活性剤:
アニオン界面活性剤との会合体形成と界面膜の強化
・皮膚刺激/環境負荷の低い機能性界面活性剤:
アミノ酸系・アルキルリン酸系界面活性剤・
アルキルエーテルカルボン酸・ノニオン界面活性剤
3.SDGsに対応した植物由来の高機能界面活性剤とは?
4.安定なクリーミーフォーム処方の作り方
・泡の生成・崩壊のメカニズム
・安定な泡を調製するための界面活性剤の選び方
・速泡性を高めるブースター
・泡を安定化する増粘剤
・効果的な消泡剤とそのメカニズム
5.しっかり油汚れを落とす高可溶化力処方の作り方
・たくさん油を可溶化する活性剤の選び方
・油剤・高分子・添加剤を使った可溶化力のアップ法
6.身体洗浄料とその原料の物性評価
・低刺激性を担保するための安全性データ
・泡立ちの良さを示す界面物性:
表面張⼒ 相挙動と自己組織化構造 動的表面張⼒ 起泡性・泡安定性
・製剤の特性評価:増粘特性 レオロジー
・植物由来/低環境負荷を示すには?
7.SDGs時代の⾝体洗浄料の原料と物性評価の最新情報
・⻩⾊ブドウ球菌を選択的に抗菌する界面活性剤
・こめパラフィンとこれを用いた
オイルゲル製剤を用いたクレンジングバーム
・バイオミメティック触覚センシングシステムを⽤いた
「しっとり」「すべすべ」「なめらか」な皮膚・毛髪の評価
8.ヒット商品の処方
キーワード:
身体,洗浄,界面活性剤,シリコン,SDGs,セミナー,Web,LIVE,講習会,研修
セミナー講師
山形大学 工学部 バイオ化学工学科/化学・バイオ工学科
理工学研究科 バイオ化学工学専攻 教授 野々村 美宗 氏
ご専門:
界面化学、化粧品学
ご略歴:
慶應義塾大学大学院後期博士課程修了、花王株式会社入社。
11年間メイクアップ化粧料、皮膚洗浄料の商品開発を担当し、
2007年から山形大学。
日本化学会コロイドおよび界面化学部会奨励賞(2008年)など受賞。
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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受講について
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受講料
55,000円(税込)/人