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測定結果を正しく整理し“分析値”にする!
説得力のある報告書、プレゼン資料など、
論文の作成に欠かせないノウハウを指南!!
講師
明星大学 大学院理工学研究科 環境システム学専攻 教授 上本 道久 氏
受講料
1名につき 50,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき45,000円〕
プログラム
■受講対象
分析化学の現場技術者および研究者、実験計測を行っている研究者、測定データを整理する技術者、
データを見て判断・決断を下すマネージャー、技術行政職員、理工系学部の素養が必須ではないが、
現在測定値を取り扱う状況にある方にとって意義深い。
■講演ポイント
分析装置のめざましい進歩と普及に伴い、ppm (μg/g, μg/cm3) 〜 ppb (ng/g, ng/cm3)や
それ以下の極微量レベルであっても、測定を行うこと自体は高度な技術を要する作業ではなくなった。
その一方、装置が供給する多彩な数値を元に、報告書として提出すべき分析値を意味づけることは
以前より難しくなってきていると言えよう。‘測定値’を整理して‘分析値’にすることは紛れもなく
定量分析手順の一つであるが、実際にはあまり適切に行われていないため、
分析値の評価が不明瞭になっているものと考えられる。
本講演では、有効数字の処理技法を端緒として、測定結果に見合った数値を分析値として
正しく整理・提出するために必要な考え方について解説する。
■受講後、習得できること
分析化学をはじめとする実験的計測における数値処理の考え方とその基礎、
測定値を報告値にするためのノウハウ、書類に数値を正しく記載することの意味
1.「はかる」ということ
1.1 正しくはかることの意義
1.2 計測値の信頼性を保証するシステム
1.3 分析化学における信頼性の実像
2.有効数字
2.1 有効数字の意味するところ
2.2 数値の丸め方
2.3 無機分析における有効数字の具体例
2.4 演算に伴う有効数字の処理
3.検出限界と定量下限
3.1 検出限界、定量下限、感度の定義
3.2 検出限界の考え方
3.3 原子スペクトル分析における検出限界の見積りとデータ例
3.4 定量下限の考え方
3.5 検出限界や定量下限付近の分析値をどのように表記するか
4.信頼性に関わる用語とその概念
4.1 信頼性に関わる概念の推移
4.2 化学計測における信頼性用語
4.3 物理計測 ・数理統計に関わる信頼性用語
4.4 電子工業における信頼性用語
4.5 分野間の齟齬をなくすために
4.6 濃度に関する用語
5.不確かさの概念と見積もりの考え方
5.1 不確かさの概念
5.2 不確かさの見積もりの基礎
5.3 典型的な無機分析における不確かさ見積もり例
6.信頼性を判定するための検定
6.1 信頼区間
6.2 F検定について
6.3 t検定について
6.4 Q検定について
6.5 検定のガイドライン
【質疑応答】
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