5G高周波対応用誘電エラストマの最新技術と応用展開
開催日 |
13:30 ~ 17:30 締めきりました |
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主催者 | (株)AndTech (&Tech) |
キーワード | 高分子・樹脂材料 炭素系素材 医療機器・医療材料技術 |
開催エリア | 神奈川県 |
開催場所 | 【川崎市中原区】川崎市国際交流センター |
交通 | 【東急】元住吉駅 |
≪本講座は予定通り開催いたします≫
国内外における誘電エラストマの開発現状、応用など詳解!
セミナー講師
千葉科学研究所 代表 Ph.D. 千葉 正毅 氏
(有)Wits 代表取締役社長 和氣 美紀夫 氏
日本ゼオン(株) 総合開発センター CNT研究所 材料開発チーム 竹下 誠 氏
セミナー受講料
【1名の場合】39,600円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
セミナー趣旨
誘電エラストマ(アクチュータ、センサ及び発電素子)は、進化を続け、現在-40℃から150℃の範囲で使用が可能になった。また0.15gの誘電エラストマで、4kgの重りを98msecで駆動できる様になった。そのため各種国際学会で称賛を浴びている!
この誘電エラストマの電極は、日本ゼオン(株)のシングルウオ―ル・カーボンナノチューブ(SWCNT)を用いている。このCNTを用いたスプレー塗料が完成し、これを用いて、超フレキシブル電極や、その延長として、誘電エラストマが容易に出来る様になった。またCNTをシート化したものも完成していて、それをエラストマの上下に貼るタイプで簡単に誘電エラストマを作ることができる。これは、CNTスプレーが使えない環境では、大変ハンディである。
また、上記メカニズムで有効な手段として、エラストマ素材の誘電率の調整である。この素材の誘電率は大変扱いにくく、かつ計測する際人に依って値が違ったり、再現性が悪かったりする。これらを用いることで、主材に金属を使わない直動アクチュエータや変位・加重センサーなどを作ることが可能となる。これは、構造が簡単で軽量なことから、周波数可変アンテナやフィルターなどへの応用が可能であり、今まで電磁モーターやソレノイドアクチュエータに頼っていた駆動構造などにも応用できる。
近年、ますます多様化が進む高周波を利用した各種システムでは、電波環境のコントロールは重要な課題の1つとなっているが、これらの技術を応用することで、障害物の影響や他システムからの干渉改善などを行うことが可能になってきた。設置場所により環境が変わり、それにより発生するような問題であっても、現場で対応が可能なことから、研究開発や製造現場以外でも、設置・保守・メンテンスや障害調査・対策など、幅広い場面で活用が可能な技術である。
セミナープログラム
1.人工筋肉型アクチュエータについて
1.1.エレクトロアクティブポリマー(EAP)概論
1.2.イオンや磁気などを利用したエレクトロアクティブポリマーとその特徴
1.3.電気を利用するエレクトロアクティブポリマーとその特徴
1.4.誘電エラストマの開発の歴史
1.5.誘電エラストマとの比較
1.6 誘電エラストマの素材例
・誘電エラストマの電極
・特に誘電エラストマにCNTを用いた場合との比較!
・誘電エラストマに向くCNT
・優れた柔軟性と高伝導性を有しかつ透明なCNT誘電エラストマの解説
・誘電エラストマ用のポリマー/エラストマ
・温度特性、もれ電流、寿命、効率、ヒステリシス等の解説
・CNT電極技術の無線通信への応用
高導電性で伸び縮み可能な導電性材料(フレキシブルPCB、導電性パッキンなどへの応用)GHz帯で威力を発揮する電波吸収効果(シート型、塗布型電波吸収素材への応用)放熱材としても使えるCNT電極
1.7.日本および海外の研究開発動向
2 誘電エラストマ・アクチュエータの現状と近未来
2.1.アクチュエータの動作原理、素材等の解説、電極のアノマリー、製作法や使用時のポイント
2.2.誘電エラストマ・アクチュエータの各種応用例
・ポンプ、モータ、スイッチなどへの応用
・スマートマテリアルなどへの応用(マイクロ工場への応用など)
・指向性を有したスピーカ、ソナー、ノイズリダクション・システムなどへの応用
・上記技術を応用した各種医療用デバイス(義手・義足を含む)の開発状況
・高出力アクチュエータへの挑戦
・各種ロボット、リハビリ等を含む各種介護機器、パワースーツ等の開発状況
・車への応用(特に電気自動車用)
@各種用途の詳しい解説および重さに対する出力、効率や発売時期等の解説
・地震から建物を守る誘電エラストマ
・宇宙への挑戦
・素材等の今後の改善点
2.3. 誘電エラストマ・アクチュエータの無線通信への応用
・周波数可変アンテナ及びフィルタへの応用
・ビームフォーミングへの応用
3.誘電エラストマのセンサへの応用と市場
・原理・特徴及び求められる素材・特性と構造
・医療、スポーツ、ロボットや車載センサへの応用
4. 高効率人工筋肉発電システムへの応用
4.1.発電システムの動作原理と今後
4.2.誘電エラストマ発電システムとその応用例
・小型発電システムとワイヤレスシステムなどへの応用
(医療機器への応用も含む)
・ウエアラブル発電システム
(医療機器への応用も含む)
・車載用発電機(特に電気自動車用)
@車は誘電エラストマ発電の利用の宝庫!
4.3. IoT時代の通信手段LPWAと相性が良い、リニュアブルエネルギーを用いた発電
・波発電システムと水産業などへの応用
・マイクロ水力発電システムと一次産業への応用
・回転翼を持たない新しい風力発電への挑戦
・廃熱や太陽熱を利用した発電システムへの応用
・誘電エラストマ発電システムの今後の改善点及び将来
5. 誘電エラストマの駆動体験および今後の展開
・誘電エラストマの今後の展開及び纏め
・誘電エラストマ・アクチュエータ、発電素子等のデモを実施
・誘電エラストマを今後自社で研究・開発をしたい企業・研究機関への支援
①誘電エラストマの今後の展開
②誘電エラストマ・アクチュエータ、発電素子等のデモを実施
③誘電エラストマを今後自社で研究・開発をしたい企業・研究機関への支援