高意匠性・環境対応プラスチック加飾フィルム・素材・印刷技術の最新動向と自動車への応用展開・要求特性

~多機能融合・環境への対応・EV化とキャビン・ディスプレイ動向と将来展望~

★EVが進むと車はどうのように変化し、また、キャビンはどう変わるのか。両立させるために加飾やディスプレイ材料に求められるもの、求められる機能とは何か。
★フィルム用UV硬化樹脂高機能化と加飾材料への応用展開の動向、フィルムの技術動向とは?
★「機能との融合」「環境対応」「少量多品種」が求められ、高付加価値化を求められる加飾技術の最新の現状とは?

セミナープログラム

【第1講】 自動車における表面加飾技術の最新動向~高付加価値化に向けた加飾技術の活用~
【時間】 11:00-12:15
【講師】D plus F Lab (ディー プラス エフ ラボ)(兼 加飾技術研究会 理事) 伊藤 達朗 氏

【講演主旨】
自動車プラスチック部品には、表面質感を向上させる目的で、様々な加飾技術が開発、適用されてきた。特に近年、高い質感が得られるフィルム系加飾技術の開発が進んでいる。今後は意匠性だけでなく、「機能との融合」「環境対応」「少量多品種」が求められ、高付加価値化が進むと予想される.今回講演では、自動車向けを中心とした加飾技術解説と今後の動向について展望する。

【講演キーワード】
 加飾技術、質感向上、機能付与、自動車内装、自動車外装、サスティナブル、少量多品種、加飾フィルム、高付加価値化

【講演のポイント】
 加飾業界で自動車向けを中心に30年間の実務経験を有し、加飾技術研究会の理事も務める講演者が、難解な加飾技術の全体像と個別技術の特徴を分かり易く解説する。さらに加飾技術の最新情報から今後の自動車加飾動向を展望する。

【習得できる知識】
・自動車内外装向け加飾技術の基礎知識
・今後の車載部品の高付加価値化開発に向けた参考情報やヒント

【プログラム】
1.自動車加飾技術進化の歴史
2.主な加飾技術の概要と特徴
 2-1.加飾技術の分類
 2-2.原着加飾技術
 2-3.インモールド加飾技術
 2-4.アウトモールド加飾技術
 2-5.工法の特徴
 2-6.加飾プラス機能付与
3.自動車加飾技術の動向
 3-1.内装加飾トレンド
 3-2.外装加飾トレンド
 3-3.注目事例トピックス
 3-4.自動車進化と加飾技術
4. 加飾のサスティナブル対応
 4-1.塗装代替技術
 4-2.注目技術トピックス 5. 加飾の少量多品種対応
 5-1.3Dプリンタと加飾
 5-2.現状課題と取り組み
6.まとめ
【質疑応答】


【第2講】 モビリティ社会のカーボンニュートラルに向けた新しい自動車の内外装加飾、デバイスに必要な素材とは
【時間】 13:00-14:15
【講師】日産自動車株式会社  企画・先行技術開発本部 材料技術部  高分子・塗料材料グループ 主管 小松 基 氏

【講演主旨】
 世界でカーボンニュートラル、資源循環の波が押し寄せる中、欧州では資源循環の法規規制などの法規制も加速要因となり、自動車はカーボンニュートラル、資源循環に対して総力を挙げて取り組みを開始している。自動車は電動化を加速させることで走行時のCO2を減らし、製造時のCO2低減としてサプライヤーチェーン全体、またはそれ以上の枠組みで使用するプラスチックの資源循環や低CO2材の材料開発を加速し、その適用を進めていく必要がある。一方で電動化により車室内はコックピットからリビングルームへと大きな変貌をしようとしており、プラスチック材料の技術革新を進めるための素材について紹介する。

【講演キーワード】
 カーボンニュートラル, LCA, 資源循環, EV, ディスプレイ, シームレス化

【講演のポイント】
 自動車会社のカーボンニュートラル、資源循環の取り組みが理解できる。
 EVが進むとくるまはどうのように変化し、また、キャビンはどうかはるのか。
 以上を両立させるために材料に求められるもの、求められる機能とは何か。

【習得できる知識】
自動車会社のカーボンニュートラル、資源循環の取り組みの内容。
将来のモビリティーの動向。
将来モビリティーに必要な材料に求められるもの、求められる機能か。

【プログラム】
1. どのようにカーボンニュートラルに取り組むのか
2. 自動車におけるLCAのCO2指標の考え方
3. 樹脂材料の資源循環の考え方
4. 加速する電動化
5. Cabin comfortとその素材
 5-1 内外装加飾の素材
 5-2 ディスプレイ・デバイスの素材


【第3講】 フィルム用UV硬化樹脂の開発・高機能化と加飾材料への応用展開
【時間】 14:30-15:45
【講師】大成ファインケミカル株式会社 樹脂事業部 技術G 課長 朝田 泰広 氏

【講演主旨】
 UV塗料の原料として一般的に用いられるUVモノマー、オリゴマーの他にUV硬化型アクリル樹脂の用途展開が期待されている。本講演では、光学フィルム及び自動車内装加飾フィルム向けを中心にUV硬化型アクリル樹脂の設計方法や特長及びその物性について紹介する。特に加飾フィルムでは、耐薬品性と伸びのバランスが取れた設計手法を中心に解説し、ウレタンアクリレートの設計手法や機能性UV硬化アクリル樹脂の設計、最近のトピックスとして環境対応型の開発事例についても合わせて解説する。

【講演キーワード】
 加飾用UV硬化型樹脂、伸びと耐薬品性の両立

【プログラム】
1.UV硬化概論
2.UV硬化型アクリル樹脂の合成
 2-1 ラジカル重合の合成例
 2-2 UV硬化型アクリル樹脂の設計
 2-3 UV硬化型アクリルウレタン樹脂の設計
 2-4 ウレタンアクリレートの設計
3.UV硬化型アクリル樹脂の性能、評価
 3-1 硬度、タックフリー性、伸度
 3-2 低カール化、耐SW性の両立
 3-3 伸びるハードコートの設計処方
4.ウレタンアクリレートの機能化
 4-1 低カール化と耐SW性の両立
 4-2 UV硬化PUDの設計
 4-3 シリカハイブリット材料との複合系の特徴
 4-4 伸びと耐薬品性の両立
5.機能性UV硬化樹脂の設計と性能
 5-1 帯電防止
 5-2 環境対応型


【第4講】 内装用加飾フィルムの開発
【時間】 16:00-16:45
【講師】帝人株式会社 樹脂事業本部 樹脂開発センター 加工開発室 佐々木 敦史 氏

【講演主旨】
 自動車内装用途では、プラスチック部品の表面性能やデザインを向上するために様々な加飾技術が用いられているが、近年では内装の高デザイン化や電装化に対応するため、内装部品として求められる耐薬品性や表面硬度と高度な成形性・表現性の両立が必要となってきている。当講演では、それぞれの工法で用いられるフィルムに求められる特性と対応事例を紹介する。特に、加飾フィルムが表面に存在するラミネート方式でトレンドとなりつつあるアフターキュア型ハードコートの特徴を解説する。

【講演キーワード】
 加飾フィルム、アフターキュア型ハードコート、易成形フィルム

【講演のポイント】
 アフターキュア型ハードコートの具体的な適用方法や性能についてよくあるトラブルを例に解説する。

【プログラム】
1.加飾技術の主な工法
 1-1 転写方式
 1-2 ラミネート方式
2.ラミネート方式に求められる性能
3.アフターキュア型ハードコートの特徴
 3-1 フィルムの構成
 3-2 適用可能な工法
 3-3 アフターキュア型ハードコートの課題と解決方法

セミナー講師

  • 第1部  D plus F Lab  (ディー プラス エフ ラボ)(兼 加飾技術研究会 理事)  伊藤 達朗 氏
  • 第2部  日産自動車株式会社   企画・先行技術開発本部 材料技術部  高分子・塗料材料グループ 主管  小松 基 氏
  • 第3部  大成ファインケミカル株式会社  樹脂事業部 技術G 課長  朝田 泰広 氏
  • 第4部  帝人株式会社  樹脂事業本部 樹脂開発センター 加工開発室  佐々木 敦史 氏

セミナー受講料

【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


11:00

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料   自動車技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


11:00

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料   自動車技術

関連記事

もっと見る