
脳波の基本的特徴・測定方法と応用 ~IoH(Internet of Human)、BMIなど次世代技術に向けて~
・そもそも【脳】【脳波】とは何か? 脳波の種類やその意味から解説。
・脳波の測定方法も具体的に:「必要な物品は?」「電極をどこに、どのように置くのか?」「取得データの処理方法は?」
セミナー趣旨
現在、話題になっているブレインマシンインターフェース、ブレインコンピューターインターフェース、ニューロマーケティングに使用されている脳波について、その基礎知識・測定方法を講義すると共に、脳波を用いた応用事例に関してご紹介致します。現在、IoT(Internet of Things; もののインターネット)が主流ですが、次世代は生体信号とネットを繋げるIoH(Internet of Human; 人のインターネット)とも呼ばれています。また工学系の方だけでなく、医療・看護系の方も受講できる内容になっています。是非とも、この機会に次世代技術の基となる脳波について学んでみては如何でしょうか?
受講対象・レベル
・脳の計測・測定技術について調査・研究している方
・生体計測デバイス・センサの研究開発に従事している方
・生体情報に関わる新規研究テーマや新事業を模索している担当者
・医療や看護業界の方 など
習得できる知識
・脳波についての基礎知識
・脳波の計測・測定方法
・脳波をめぐる各種応用技術と今後の課題・可能性 など
セミナープログラム
1 はじめに ~脳波を知るための脳の基礎知識~
1.1 脳とは?
1.1.1 神経細胞
1.1.2 電気現象としての活動電位、シナプス電位
1.1.3 脳機能地図
2 脳波の種類と脳波から分かること
2.1 脳波の種類
2.1.1 脳波は何によって分類されるのか?
2.1.2 自発脳波 ~特徴といつ起こるか~
2.1.2.1 δ波
2.1.2.2 θ波
2.1.2.3 α波
2.1.2.4 β波
2.1.2.5 γ波
2.1.2.6 μ波
2.1.3 誘発脳波(誘発電位) ~それぞれの意味・特徴~
2.1.3.1 視覚誘発電位(VEP)
2.1.3.2 定常性視覚誘発電位(SSVEP)
2.1.3.3 聴覚誘発電位
2.1.3.4 体性感覚誘発電位
2.1.3.5 P300波
2.1.3.6 随伴陰性変動(CNV)
2.1.3.7 エラー誘発電位
2.1.3.8 ミスマッチ陰性電位(MMN)
2.1.3.9 N400
2.1.3.10 運動関連電位
2.1.3.11 事象関連脱同期(ERD)・事象関連同期(ERS)
2.2 脳波は何を測っているのか?
2.2.1 神経細胞内・細胞外記録
2.2.2 脳波には神経細胞の配置が大事
2.2.3 脳波には神経細胞の同期活動が大事
2.2.4 体積伝導に注意
3 脳波測定の原理と必要な物品
3.1 脳波の測定原理
3.1.1 導出法 ~単純導出法、双極導出法~
3.1.2 脳波モンタージュとは何か?
3.2 脳波測定に必要な物
3.2.1 脳波計
3.2.2 脳波電極
3.2.3 アース電極、ボディアース
3.2.4 参照電極
3.2.5 導電性ゲル
3.2.6 皮脂研磨剤
3.2.7 脳波測定用ソフト
3.2.8 その他あったら便利なもの
4 実際の脳波測定手順~適宜、動画を使って説明します~
4.1 どこに電極を置いたら良いか?
4.2 どのように電極を置いたら良いか?
4.3 脳波測定の実際の手順とは?
4.4 アーチファクト、ノイズとは何か?
4.5 脳波実験課題のデザイン
4.6 脳波測定の注意点 ~パソコンへの取り込み~
4.6.1 アナログ・デジタル変換とは何か?
4.6.2 サンプリング定理とは何か?
4.6.3 アンチエリアシングフィルターとは何か?
4.6.4 量子化とは何か?
4.7 脳波測定を実生活で利用するにあたっての問題点
4.8 最近の脳波計~ドライ電極、モバイル脳波計等をご紹介します~
5 脳波を用いたブレインマシンインターフェース(BMI)
5.1 脳波を用いたBMIの原理
5.1.1 脳波の特徴を抽出する ~時間、周波数ドメイン~
5.1.2 脳波を分類するにはどうするか?
5.1.3 脳波を用いて、機械やロボットを制御する
5.2 脳波をBMIへ応用した事例~いくつかの応用事例を紹介します~
5.2.1 脳波で文字をタイプする脳波タイプライター
5.2.2 脳波を用いた自動運転車制御
5.2.3 脳波を用いたゲーム
6 脳波を用いたBMIの今後 ~脳波を用いたIoHへの展開~
6.1 嗜好性検出 ~音楽嗜好性脳波~
6.2 感性評価
6.3 自学教育システム
6.4 ロボット操縦システム
6.5 車酔い予防システム
6.6 脳波を用いたロボット制御
6.7 脳波・BMI・IoHの未来 ~講師の私見も含め~
7 脳波測定の実演デモ
<質疑応答>
■デモ実演について
実際に脳波測定のために電極を装着し、脳波測定を実施する模様を、オンラインカメラでお届けします。
実際の手順や所作・操作感についてその目でお確かめください。
■受講者の声(過去受講者アンケートより)
「脳波測定方法の詳しいノウハウをご教示くださりありがとうございます」(研究開発)
「脳波について基本知識を得るために受講しました。大変興味深かったです」(企画)
「基本をおさえたくて参加しました。満足です」(感性科学)
「脳波の基礎知識の修得のために受講しました。有益でした」(看護教員)
「脳波センサに関連するテーマに携わっており、脳波の詳細を知りたくて参加。
本日はありがとうございました」(FPC新商品企画・開発)
「運動を起こす前にも脳波の活動が見られるというお話など、面白い話が満載でした」(半導体・基礎研究)
セミナー講師
夏目 季代久 先生 九州工業大学 大学院生命体工学研究科 教授 薬学博士
■講師紹介
1986年 東京大学薬学部卒業
1988年 東京大学大学院薬学系研究科博士前期課程修了
1989年 同大学院博士後期課程 中途退学
1989年 九州工業大学情報工学部助手
1997年6月より1998年6月まで カナダ カルガリ大学 心理学部に訪問研究員として出張
2001年4月より 九州工業大学大学院生命体工学研究科助教授
2006年4月より 九州工業大学大学院生命体工学研究科教授 現在に至る
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、 Zoomでカメラ・マイクが
使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
受講料
47,300円(税込)/人