間葉系幹細胞の基本技術と個別化培養 ~再生医療における個のMSCへの対策~<東京会場セミナー>

・hMSCの基礎から培養・分化誘導、実作業の具体的方法まで!
・“個体差”への考え方(個別化培養)、各細胞への分化:そのプロトコールも
・現場の実情にも明るい講師が丁寧に解説。質問も歓迎します。

セミナー趣旨

  今回のセミナーでは、ヒト間葉系幹細胞(hMSC)の基本的作業を理解してもらうことと、その先にある患者のMSC、即ち、個体差のあるhMSCの対処法についても解説します。
  MSCは一般的な株化細胞と異なる点があり、その扱い方・培養法を弊社の基材分離法や増殖培地を例に紹介します。更に、分化能を検討するための分化培養法も詳細に説明します。
  応用において、MSCは個体の組織から分離した細胞で、継代数も限られる上に個体差があり、これを対象とした再生医療には計画通りに行かない難しさがあります。それを理解できていないことで、更に医療現場の混乱や治療効果が上がらない現状があると考えています。
  大学院修了から現在まで、自ら研究開発やコンサルティングを担当し、日々、新たな発見や課題に直面しているので、受講者からの課題や疑問にアドバイスできると考えています。
  尚、今回は会場セミナーとしております。対面セミナーならではの細かなコミュニケーションを取りつつ、出来るだけ皆様の興味・関心に沿った講演を目指します。
  また、受講申込者には「事前質問」を伺います(回答は任意です)。そちらを基に皆様の背景に沿った講演内容にしたいと思います。

受講対象・レベル

・間葉系幹細胞の培養経験のある方や再生医療の現場で培養を行っている培養士の方
 (単なる知識ではなく、技術や現場の環境についての課題の解決を目的としています)
・再生医療クリニックの院長や培養士の医療関係者の方
・ヘルスケア、再生医療分野での事業を考えている方や調査担当者
・幹細胞にまつわる研究の進め方に疑問を持っている方

習得できる知識

・ヒト間葉系幹細胞とその細胞培養の基礎技術
・再生医療の現場での課題やその解決策
・ヒト間葉系幹細胞培養の応用とその現状

セミナープログラム

1 間葉系幹細胞とは:他の細胞との比較・その位置づけ
 1.1 幹細胞の分類
 1.2 間葉系幹細胞(MSC)の定義・特徴
  1.2.1 MSCの定義
  1.2.2 MSCの接着性
  1.2.3 MSCの表面マーカー
  1.2.4 MSCの分化能
  1.2.5 MSCのその他の特徴
2 間葉系幹細胞の分離(基材分離法)
 2.1 細胞培養の基礎
 2.2 細胞培養の実験環境
 2.3 培養試薬
  2.2.3 培養機器
 2.4 ヒト間葉系幹細胞(hMSC)の分離方法
  2.4.1 分離の原理
  2.4.2 組織毎の分離法
   2.4.2.1 脂肪由来幹細胞(ASC)
   2.4.2.2 骨髄由来幹細胞(BM-MSC)
    2.4.2.2.1 基材分離法と比重遠心法
   2.4.2.3 臍帯由来幹細胞
3 hMSCの培養
 3.1 幹細胞培養の基本
 3.2 幹細胞用培地
  3.2.1 培地の常識
  3.2.2 無血清培地とは
  3.2.3 培地の課題
 3.3 hMSCの継代
  3.3.1 ASCの培養
  3.3.2 BM-MSCの培養
4 間葉系幹細胞の特性解析と分化方法
 4.1 幹細胞の分化方法
  4.1.1 脂肪細胞への分化(簡単なプロトコールを提示して解説)
  4.1.2 骨芽細胞への分化(簡単なプロトコールを提示して解説)
  4.1.3 軟骨細胞への分化(簡単なプロトコールを提示して解説)
  4.1.4 神経細胞への分化
5 幹細胞の表面マーカー解析
 5.1 フローサイトメーター(FCM)とは
 5.2 サンプル(蛍光標識)の準備
 5.3 解析方法
 5.4 解析例
6 個別化培養の必要性
 6.1 hMSCにおける個体差
 6.2 個体差が現れる場面
  6.2.1 形態
  6.2.2 接着性と剥離
  6.2.3 増殖速度
  6.2.4 分化能
  6.2.5 凝集塊形成
7 再生医療における個別化培養
 7.1 利用されている幹細胞の種類と対象疾患
 7.2 再生医療でのhMSC培養の実際
  7.2.1 CPC(細胞培養加工施設)の構造
  7.2.2 培地、試薬と消耗品
  7.2.3 hMSCの採取方法
  7.2.4 hMSCの分離法
  7.2.5 hMSCの培養法
  7.2.6 幹細胞の凍結保存
  7.2.7 拡大培養法
  7.2.8 細胞の回収
  7.2.9 投与までの細胞保管
  7.2.10 細胞輸送条件
 7.3 幹細胞の安全性試験
  7.3.1 無菌試験
  7.3.2 エンドトキシン測定
  7.3.3 マイコプラズマ不定試験
  7.3.4 各種ウイルス否定試験 6.7
 7.4 個別化再生医療の課題と対策
8 hMSCの課題
 8.1 分化の遺伝子解析
 8.2 培養の足場(培養容器)の課題
 8.3 実験(臨床)データの集積と解析
9 培養基材を用いた3次元培養への応用
 9.1 人為的3次元培養と自然凝集塊形成
 9.2 自然凝集塊と分化
10. 事前質問への回答
まとめ ・Q&A・名刺交換会


■受講者の声(セミナー受講者アンケートより)
「実際にMSCを扱ってみないと分からない見識を教えていただけたので、今後のためになりました」(研究)
「大変勉強になりました。有難うございました」(研究開発)
「細胞のあつかい方や研究にあたっての鉄則など、非常に勉強になりました」(大学院生、細胞培養・移植)
「細胞培養の現状が知れた点が良かった。参考文献の紹介、質疑応答の時間が多かった点も良かった」
 (食品・医薬品の機器分析)
「質疑応答が大変参考になりました」(調査・開発)
「説明および資料が分かりやすかったです。資料を事前配布して頂いたので良かったです」(研究)
「専門外ではあったが参加してみました。質問にも丁寧に答えていただきありがとうございました」
 (石油化学製品の研究開発)

セミナー講師

 石塚 保行 先生   (株)バイオ未来工房 CEO 博士(農学)

■講師紹介
大学院修了から製薬企業での研究を経て、
・2001年~2011年 創薬開発を目的にバイオベンチャーを設立し、ヒトコラーゲンの製造法を開発、
   そのELISAキットを製造販売した。また、美容目的の線維芽細胞の受託培養を行った。
・2010年~現在 再生医療の支援会社を設立して、MSCの分離基材、増殖培地や分化誘導培地の製造販売を行う。
   更に、再生医療の細胞培養のコンサルティンを行っている。
*特定認定再生医療等委員会の培養担当委員

セミナー受講料

1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 感染拡大防止対策にご協力下さい。
  • セミナー会場での現金支払いを休止しております。
  • 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
  • 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
  • 希望者は講師との名刺交換が可能です。
  • 録音・録画行為は固くお断り致します。
  • 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
  • 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
    場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

再生医療等製品技術   バイオ技術   医薬品・医療機器等規制

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

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再生医療等製品技術   バイオ技術   医薬品・医療機器等規制

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