生体情報センシングとクロスモーダル錯覚活用介入

セミナー趣旨

   生活習慣病に代表される日常的な健康管理や職場におけるストレス管理の必要性が高まり,その具体的な対策が急務です.こうしたニーズを受けて,スマートウォッチによる心拍数管理や睡眠管理が広く普及し,医療現場や公共施設で社会実装されていた技術が日常生活に導入されてきました.そこにはハードウエア,ソフトウエアの実装の難しさもありますが,取り出した生体情報そのもの(一次情報)では本当に知りたい情報(高次情報)を得ることができない本質的な難しさがあります.生体情報センシングの先には,健康を維持回復したりストレスを解消できる環境を提供したり行動変容を促すなどの介入サービスが大切です.
 本講演では,生体情報センシング技術やクロスモーダル錯覚を中心とした介入技術に焦点を当てて,そのテクノロジトレンドの紹介をいたします.また,こうした研究成果を製品応用する上でのポイントを示していきます.

セミナープログラム

 1 人にかかわる様々なセンシングと介入のテクノロジトレンド

  1.1 間接的にセンシングする技術
  1.2 非接触なセンシング技術
  1.3 非給電フレキシブルデバイスによるセンシング技術
  1.4 意味を持たせる介入技術
  1.5 能力拡張を実現する介入技術
  1.6 感覚のクロスモーダル作用による介入技術


 2 生体情報センシング及びデータ応用への考え方

  2.1 心豊かな生活環境を実現するシステムプラットフォーム
  2.2 生体情報センシングのための要素基盤技術
  2.3 生体情報の一次情報から高次情報への変換に必要な情報技術


 3 生体情報センシングの研究事例

  3.1 カフレス血圧センシング
  3.2 座面圧力分布計測によるストレスセンシング
  3.3 キータイピングによる情動状態センシング


 4 生体情報センシング及びデータ応用への考え方

  4.1 視聴触覚間のクロスモーダル効果による風向知覚操作
  4.2 クロスモーダル錯覚による擬似風覚提示
  4.3 クッションデバイスによる呼吸誘導


 5 製品化の課題と未来

  5.1 要素研究を社会実装するための課題
  5.2 モノからコトへの戦略的変換

セミナー講師

 割澤伸一(わりさわしんいち) 氏
   東京大学大学院 新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 教授(博士(工学))

 <略歴、他>   

   1994年 東京大学大学院 工学系研究科 博士課程修了 博士(工学)
 1994年~2000年 東京工業大学 助手
 2000年 東京大学大学院 工学系研究科 講師
 2003年 同助教授
 2012年 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 准教授
 2015年 同教授

 人を取り巻く様々な環境の刺激を受けて変化する精神・心理状態や統合認知機能への深い理解を進め、健康状態や精神・心理状態を日常的にモニタリングする方法や人の健康・知覚・認知機能を増進させる方法をマルチスケールなものづくりと情報技術の融合によって実装し、安全・安心で快適な生活環境の実現を目指している。

セミナー受講料

お1人様受講の場合 51,700円[税込]/1名
1口でお申込の場合 62,700円[税込]/1口(3名まで受講可能)
 
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。

受講について

  • 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
  • インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
  • 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

51,700円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

人体計測・センシング   感性工学   情報技術

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51,700円(税込)/人

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人体計測・センシング   感性工学   情報技術

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