~においのメカニズム・本質から分析・解析技術、定量・客観的評価まで~

においを定量的に評価するため、様々な方式や分析機器を色々試したけど、納得のいく結果が得られずお悩みの方、、、
においの本質を理解し整理することで、問題解決の糸口を見つけませんか?

具体的には、官能評価、成分分析、センサ方式、e-noseなど
何故このように多数の方法があり、それらが一体どんなもので、どんな工夫がされており、どんな結果が得られるかを解説し、におい評価・見える化の課題について原因や理由は何か、疑問を解消するヒントをお話しします!

  ■■ 長年、におい識別装置の開発と実用化を研究してきた講師が、豊富な経験と専門知識をまじえてご説明します ■■

セミナー趣旨

 においを定量的に評価したいと考える方は、年々増加してきている。官能評価の重要性は認識できるものの、その客観性に心配があり、GCMSやにおい嗅ぎGC等の成分分析、大気イオンMS等のリアルタイムにおい分析、センサ方式、におい識別装置といろいろ試し、購入もされているが、今ひとつ求めている結果が得られていなかったり、もう少しなんとかなるのではと考えておられる方が多い。
 そのように問題が残る現状がなぜそうなるのかについて、においの本質を説明するとともに、今までの評価方法を少し歴史を振り返り説明する。その後具体的な方法として、官能評価、成分分析、センサ方式、e‐noseがどんなもので、どんな工夫されており、どんな結果が得られるかを説明する。しかし、いろいろな方法を駆使し、工夫しても、求めているものに対して納得のいく結果が得られない場合が多々あり、そうなってしまう理由を、先に説明したにおいの本質をもとに、解説を行う。また、それぞれの原因をもとに、それを解消する幾つかのヒントを説明し、日ごろの疑問解消につなげていただければと考える。
以上、現在、においの見える化について疑問を持っておられる方、これからにおいをもう少し定量的に見ていこうと考えておられる方、もしくは、見させようと考えておられる方、すでににおいについては取り組んでもおられるが、もう少しなんとかならないかと考えておられる方、またなんとかさせたいと考えておられる方に、ヒントを与えられることを目的とする。

受講対象・レベル

1. ​においの見える化について疑問を持っておられる方
2. これからにおいをもう少し定量的に見ていこうと考えておられる方
3. においを見せようと考えておられる方
4. すでににおいについては取り組んでもおられるが、もう少しなんとかならないかと考えておられる方
5. においに関する課題を持ち、なんとかさせたいと考えておられる方など

セミナープログラム

1.においについて知っておきたいこと
 1.1 においとは何か?におい成分なの? 何種類ある?
 1.2 においの3つの側面とは?
 1.3 においの本質で知っておくべきこと、検知閾値と、ウエーバーへフナーの法則
 1.4 においの原臭は存在するのか?

2.ヒトがにおいを感じる仕組みは?
 2.1 嗅覚におけるにおいセンサである嗅覚レセプターとは?
 2.2 どのような経路でにおいは認知されるのか?
 
3.嗅覚検知メカニズムが原因と思われるにおいの不思議
 3.1 いくつかのにおいが混ざったときのにおいは予想できる?
 3.2 においがする成分でも、全体のにおいの寄与していない場合があるの?
 3.3 マスキング、ペアリング効果とは?
 3.4 嗅覚的ホワイトってなんでしょう?
 3.5 オミッション法とはどんな手法?
 3.6 においの不思議は科学的に説明できるの?⇒におい質の近さ度合いの研究
 3.7 異臭、悪臭、香気、複合臭って何のこと
 3.8 レトロネーザルアロマってなに?
 
4.においの単位とは?
 4.1 臭気強度、臭気濃度、臭気指数とはどんな定義?
 4.2 検知閾値、認知閾値、弁別閾値とは?
 4.3 におい質に単位はあるの?
 4.4 フレーバーホイールとは?
 4.5 官能評価で用いられるにおいの質とは?
 4.6 におい物質の種類はどれくらいあるの?それからにおい質の数は計算できる?
 4.7 自動車、車室内、部品のにおいのにおい質表現(ISO)
 
5.見える化①官能評価方法
 5.1 日本における、公定法におけるにおいの強さの決め方の変遷
 5.2 悪臭22物質を基にしたにおい強度測定
 5.3 三点比較式臭袋法とは
 5.4 海外におけるにおいの強さの決め方例
  オルファクトメトリー法(CEN規格)
  建材、室内臭のにおいの強さの決め方(ISO) 2017年の自動車部品、車室内のにおい(ISO)の基礎
 5.5 官能評価の種類 分析型官能評価と嗜好型官能評価
 5.6 官能評価で合否判定をする場合(分析型官能評価で主観をできるだけ排除する工夫)
 5.7 官能評価でスコアー(得点)をつける方法
 5.8 得点をつける方法の一つとしてのQDA法(ISO)
 5.9パネルの選定方法
 5.10 パネル選定の前提となる嗅覚感度測定方法(国内、国外)
 5.11 自動車室内、部品のにおいの強さ測定方法(官能評価ISO)
 5.12 5.11におけるパネルの選定方法
 5.13 においかおり環境協会の簡易臭気強度の決め方
 5.14 官能評価結果の表現方法
 5.15 希釈混合装置を用いた検知閾値、臭気指数、マスキングの定量評価
 5.16 においの嗅ぎ方による結果のばらつきの低減方法
 
6.成分分析方法
 6.1 成分分析装置、GC,GCMSの原理
 6.2 におい嗅ぎGCとはどんなものか?
 6.3 GCMSの分析結果の導き方
 6.4 GCMSの結果とにおい嗅ぎGCの結果を比較してみると。
 6.5 におい嗅ぎGCにおける各ピークのにおいの強さの決め方3種
  (アロマクロマトグラフィーにおける、ピーク高さの決め方)
 6.6 におい嗅ぎGCでの注意点
 6.7 GCMSでの結果とにおいの関係性(TVOCの結果)⇒青葉アルコールの例
 6.8 におい嗅ぎGCMSの結果を使って、においは再現できるか?(ビールの例)
 6.9 クロマトの一つのピークに複数成分が含まれてしまったときの対処方法
 6.10 2DGCMSを利用したフロアマットの測定例
 
7.成分分析の前処理方法
 7.1 ヘッドスペース測定
 7.2 捕集管を使った加熱脱着TD法 捕集管へのサンプリング方法 捕集管の種類
 7.3 ダイレクト加熱法
 7.4 モノトラップを用いた方法
 7.5 SPMEを用いた方法
 
8.におい全体の前処理
 8.1 蒸留法(水蒸気蒸留、クーゲルローエル蒸留、SAFE法)
 8.2 溶媒抽出方法
 
9.においセンサ法
 9.1 においセンサ法の原理
 9.2 においセンサ法の注意点
 
10.e-nose
 10.1 e-noseの原理といくつかの研究事例 何故、実用されているケースが少ないのか?
 10.2 におい識別装置は複合臭分析に有効
 10.3 におい識別装置の解析方法
 10.4 臭気指数相当値が装置だけで求められる利点(注意点)
 10.5 におい識別装置でにおいの近さ度合いが定量化できる利点(注意点)
 10.6 複合臭の中の特定の複合臭に絞った分析が出来る利点(注意点)
 
11.異臭の分析
 11.1 異臭の実際
 11.2 GCMSとデータベースによる異臭分析例
 
12.快不快評価
 12.1 官能評価による快・不快のばらつき(人種の違い)
 12.2 におい識別装置を用いた不快度分析例
 
13.マスキング測定
 13.1 希釈混合装置を用いた例
 13.2 におい識別装置を用いた例
 
14.複合臭分析の新しい提案
 
□質疑応答□

キーワードにおい評価、定量評価、官能評価、におい識別装置、におい分析、複合臭、におい成分分析方法、GCMS、嗅覚、検知閾値、認知閾値、弁別閾値、三点比較式臭袋法、官能評価ISO、前処理、においセンサ法、異臭分析、マスキング測定、e-nose、複合臭分析 など

セミナー講師

(株)におい科学研究所  代表取締役 喜多 純一氏
旧所属:(株)島津製作所 分析計測事業部 GC・TAビジネスユニット
【専門】化学工学、電気工学、情報工学、におい全般

セミナー受講料

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49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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全国

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キーワード

感性工学   官能検査   分析・環境化学

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