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ゴム・エラストマーの劣化対策に向け、
劣化のメカニズムや評価を理論的に解説。
劣化・トラブル事例に基づいた実務的な対策方法を詳解!
講師
村木技術士事務所 所長 村木 孝夫 先生
技術士(環境部門)
■ ご略歴:
某大手タイヤメーカーにてゴム材料の設計・開発技術、評価技術に従事し、原材料開発や配合技術に約20年間、生産技術や環境保全技術に約20年間携わってきました。
現在はゴム材料技術、ゴム加工技術、化学物質管理に関するコンサルタントとして勤めている。
■ 専門および得意な分野・研究:
・ゴム製品の開発支援 (ゴム材料・配合設計技術)
・ゴム加工技術
・化学物質管理全般(REACH対応、国内外環境法対応)
・ISO14001構築支援と監査
■ 本テーマ関連学協会での活動:
公益財団法人横浜企業経営支援財団 IDECで、中小企業へのゴム材料・加工技術、
製品含有化学物質コンサルタント活動実施
日本技術士会、日本ゴム協会
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■ はじめに:
ゴム材料を工業用部品として使用するにあたって,長期間におよぶ耐久性や繰り返し応力などに対する耐疲労性および劣化や疲労過程における特性変化を予知,制御することはゴム材料の設計開発において極めて重要なことです。また、過酷化する使用環境において、ゴム・エラストマーの耐久性向上や製品寿命の延長が求められています。
本セミナーではエラストマーの劣化の評価・解析、劣化メカニズムの推定、劣化抑制と長寿命化など「ゴム・エラストマーの劣化」に関する課題、不具合事例と対策を解説します。具体的には、原料の選択、製造工程での課題解決、製品での劣化対策など、配合設計、加工技術の説明とリンクさせながら解説します。
■ ご講演中のキーワード:
粘弾性特性、ヒステレシスロス、疲労寿命、熱酸化劣化、疲労劣化、オゾン劣化、
主鎖構造、主鎖切断、架橋構造、耐老化性、耐オゾン性、耐候性、老化防止剤、
加硫促進剤、長寿命化、寿命予測
■ 受講対象者:
・ゴム製品や複合材料の研究開発・設計・生産技術・製造・品質管理に関わる方
■ 必要な予備知識:
特になし(ただし,理系高卒程度の化学知識があれば理解できるレベル)
■ 本セミナーで習得できること:
・疲労を理解するのに必要な基礎知識
・耐疲労性を改善する配合技術、加工技術の一例
・ニーズに応えるためのゴム材料づくりの手法
・ゴム材料・加工におけるトラブル原因の調査とその対策
セミナー内容
1.ゴム材料に使用される高分子物質の物理・化学的特徴
2.ゴム材料の特性
2.1 ゴム材料の機械的性質
2.2 ゴム材料の粘弾性特性
2.3 ゴム材料の疲労特性
3.ゴムの疲労と劣化
3.1 疲労・劣化のメカニズム
3.2 材料要因の影響
3.3 配合剤要因の影響
3.4 外部刺激による影響
3.4.1 ゴム分子主鎖の切断と構造変化
3.4.2 架橋構造の切断と構造変化
4.劣化の評価及び分析方法
4.1 劣化前後の応力-歪特性評価
4.2 機器分析法
5.耐疲労劣化性を向上する配合設計
5.1 架橋剤、老化防止剤、他配合剤
5.2 加硫方法など
6.耐候性(オゾンなど)を向上する配合設計
6.1 オゾン防止メカニズム
6.2 各種ゴムの耐オゾン性比較
6.3 オゾン劣化防止法と配合剤の選定
7.疲労寿命に影響する加工工程での問題点
7.1 配合、混合、成形加工、加硫の各工程
8.ゴム製品の劣化事例と対策
8.1 劣化原因の特定事例
8.1.1 使用中のゴム製品の材質変化とその原因‐
8.1.2 ゴム製品のトラブル事例と対策
9.劣化特性からみた長寿命化技術(ポリマー、老化防止剤・加硫剤などの選定)
10.ゴム製品の寿命予測評価
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