板ガラスの安全性評価とその試験法、および割れ解析
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | (株)R&D支援センター |
キーワード | 無機材料 機械材料 安全工学一般 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【新宿区】新宿文化センター |
交通 | 【地下鉄】東新宿駅 |
ガラスの破壊に関する一般的な知見に加え、
衝撃波など始めとする強度試験方法も含め、
割れや強度評価方法について紹介します
セミナー講師
GMS研究所 代表 博士(工学) 荒谷 眞一 氏(元セントラル硝子㈱、元帝京大学)
【ご専門】
ガラス物性、材料工学、破壊工学、伝熱工学
【ご活躍】
日本学術振興会 先端強度材料 第129委員会委員(2012/4~)
東京都立産業技術研究センター エンジニアリングアドバイザー(2012/4~)
ISO規格作成委員(1994/3~2002/5)TC160 SC2 WG7(security)Japanese Delegate
セミナー受講料
55,000円(税込、昼食・資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 2019年10月1日以降に開催されるセミナーの受講料は、お申込みいただく時期に関わらず
消費税が10%になります。
※ 会員登録とは
ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。
セミナー趣旨
近年のガラスに対する安全性評価の進展と高まりにより、ガラスが割れたとしても安全性が担保できれば良いという考え方が世界的に広まっています。従来の「ガラスが破壊しないので安全とするStrengthレベル」に加え、「ガラス商品が破壊したとしても一定の安全性が確保できれば良いとするSafetyレベル」および「生命や財産の保持を重視するSecurityレベル」のガラス商品が開発されています。また、国際規格の最も大きな組織であるISOの規格作成を担当するワーキンググループでは、上述の3つのレベルに分けた論議がされています。
このようなガラス商品では破壊の有無のみではなく、割れの進展やその破壊パターンの解析も重要です。一方、SafetyレベルやSecurityレベルでは、従来よりも過激なガラス強度試験法で評価することになりますが、日本ではあまり知られていません。
本セミナーでは、ガラスの破壊に関する一般的な知見に加え、衝撃波や台風災害試験を始めとする日本ではあまり知られていないガラスの強度試験方法も含め、ガラスの割れやガラスの強度評価方法を紹介します。
受講対象・レベル
若手技術者および若手研究者
(業務に携わってから数年の初級~中級レベルを想定していますが、できるだけ1~3年の入門レベルの方にも理解できるようにしたいと思っています。)
必要な予備知識
初級レベルの予備知識を想定していますが、各説明は入門レベルからスタートします。
習得できる知識
・ガラスおよび脆性破壊の基礎概念
・新しい概念による安全性評価
・熱強化ガラスのクラック伝播メカニズム
・Securityレベルの試験方法と評価
・衝撃波による負荷とその応用
セミナープログラム
1.ガラスと破壊の基礎
1-1.板ガラス商品の概要
1-2.ガラスの破壊と表面欠陥
1-3.応力の影響
1-4.雰囲気の影響
1-5.新しい安全性の考え方
2.Strengthレベル
2-1.Strengthレベルの安全性
2-2.強度試験法とその評価
3.Safetyレベル
3-1.Safetyレベルの安全性
3-2.熱強化ガラスのクラック伝播と安全性評価
(スプラインの発生、クラック分岐、反射波の影響、クラックの連結とσCR、安全規格etc.)
3-3.衝撃強度試験法とその評価 (ボールテスト、ショットバッグテスト)
4.Securityレベル
4-1.Securityレベルの試験法と安全性の概要 (防犯ガラス、台風災害、爆発災害、防弾試験)
4-2.落球試験とアックス試験
4-3.台風災害試験
4-4.衝撃波試験(衝撃波とは? ショックチューブetc)
5.最近の学会トピックス
【質疑応答】