化粧品のレオロジー ~レオロジーの基礎知識から、開発研究者への実践的なアドバイスまで~
開催日 |
12:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化粧品・医薬部外品技術 感性工学 応用物理一般 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
有効にレオロジーを活用するための基礎的な測定操作も含め解説!
セミナー講師
金井 宏行 先生 技術コンサルタント 【前所属:花王(株)感覚科学研究所】
■ご略歴:
東京大学工学部合成化学科卒
同大学院合成化学専門課程修了
花王(株)研究員(1982-2021年)
ミネソタ大学化学工学科(1985-1986年)
千葉大学大学院自然科学研究科(1990-1993年)
博士(工学)
■ご専門および得意な分野・研究:
分散系のレオロジー
化粧品のサイコレオロジー
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
セミナー趣旨
化粧品・香粧品の開発研究にレオロジーの計測は有用である。仮に製剤の組成・設計が同一であっても、プロセスの違いなどによりレオロジーは変化し、その感触、使用感、ユーザビリティーは変わりうる。また、質的な経時変化が生じることがあれば、レオロジー変化から計量的に把握し、変化の予測やその改善度合いの可視化も可能になる場合がある。さらに、製剤のサイコレオロジーへの取り組みは、化粧品のDX(パーソナライゼーションなど)への布石になるかもしれない。しかし、教科書的なレオロジーの知識と、実践の場に必要になる評価の手法・考え方との間には、多少のギャップが存在するように思われる。
本セミナーでは、化粧品製剤の開発や分析に有効にレオロジーを活用するための勘所について、基礎的な測定操作も含め解説する。
受講対象・レベル
レオロジーを製品開発に活用しようと考えている研究者、特に化粧品・香粧品の製剤開発に関連して分散系レオロジー、あるいはサイコレオロジーに興味をお持ちの方。
必要な予備知識
本セミナーは基礎的な解説になりますので専門的な予備知識は不要ですが、レオメーターで実際に測定を行った経験があれば理解がしやすくなります。
習得できる知識
・分散系レオロジーの基礎知識
・製品状態とレオロジーの解釈のポイント
・サイコレオロジーにおける測定の基本と留意点
セミナープログラム
1) 化粧品基剤のレオロジー(クリーム、ヘアリンス)
1-1 レオロジー測定の基礎
・粘度、粘弾性の測定と粘弾性体のモデル
1-2マックスウェル要素の特性で理解する化粧品基剤の溶液構造
・ラメラ構造と粘弾性の対応関係
調製温度による構造変化とレオロジー評価
ラメラ基剤の経時変化
2) 分散系レオロジーのレオロジー(リキッドファンデーション)
2-1 分散系レオロジーの概要
・分散系レオロジーのせん断速度、せん断時間依存性
チキソトロピーとレオペクシー、及びダイラタンシー
正のチキソトロピーと負のチキソトロピー
2-2 リキッドファンデーションにおける負のチキソトロピー
・ステップシェアレート試験と負のチキソトロピー
・粘弾性の計測と負のチキソトロピー
・凝集系の正・負チキソトロピーと凝集構造変化のイメージ
フロックモデルとネットワークモデル
負のチキソトロピーとクラスターダイレーション
ファンデーションの顔料分散性の良し悪しと粘弾性の関係
2-3 分散系の実務的な理解のために
・正・負のチキソトロピーの同時出現と現象の全体
・対象となる製剤カテゴリー
3) サイコレオロジー (化粧水、乳液、泡製剤)
3-1 化粧品製剤とサイコレオロジー
・製剤感触の解析とサイコレオロジーの壁
・サイコレオロジーにおける擬似相関の問題
3-2 触感とレオロジー
・べたつきの評価(化粧水、乳液など)
べたつき要因とべたつきタイミング
タック性の測定手法
化粧水のべたつきと肌上の塩の作用
3-3質感とレオロジー(泡製剤を例として)
・泡のレオロジー測定
変化する泡の特性をいかに評価するか
・身体洗浄料の泡に感じる質感とは
泡の表現とレオロジー
泡の実用的側面と泡レオロジーの関係
3-4 製品感触の元になる物性を計測する/まとめ
■講演中のキーワード:
乳化状態 パーコレーション 凝集構造 クラスターダイレーション サイコレオロジー 擬似相関