初心者向けセミナーです 結晶品質を晶析操作で思い通りに作り込むためのポイント

「”結晶粒子群の純度”をいかにして向上させるのか」「”結晶粒径分布”をどう改善するか」

~再沈による分離精製のレシピ設計から結晶粒子群の連続フロー製造まで~

【アーカイブ配信:10/21~10/31(何度でも受講可能)】の視聴を希望される方は、こちらからお申し込み下さい。 

セミナー趣旨

 合成の後に「再結晶」や「再沈」操作が分離精製のために実施されますが、その際のレシピの少しの違いが、純度に影響したり、固液分離の困難さに影響したりします。実は、「再結晶」や「再沈」にもテクノロジーがあり、それがプロセスでいう「晶析操作」であり、レシピエンジニアリングです。この結晶化現象を利用した晶析操作は、医薬・食品のみならず、電池材料などスマート材料開発の分野で幅広く利用されています。結晶性物質を取り扱う分野はここ最近拡大すると同時に、その製造方法も回分操作から、連続フロー製造へと変化してきています。しかし、結晶性物質を対象とする限り、核化・成長を取り扱う「晶析の原理」や、固相の「分析方法」そして「スケールアップ」などは、思い通りの精製を行ったり、思い通りの結晶粒子を創製したりするのに必要な技術基盤です。
 そこでこの講演では、”結晶粒子群の純度”をいかにして向上させるのか、そして”結晶粒径分布”をどう改善するかなど、結晶粒子群の品質を思い通りに作り込むためのレシピの工夫を、晶析のメカニズムの基礎や結晶化現象の解析方法、そして操作戦略の観点から易しく解説します。また、結晶多形制御や結晶形態改善などの実践的な話題や、なぜ今、連続フロー製造が注目されているか、その特殊要件についても概説します。

セミナープログラム

 1.「再沈」「再結晶」と晶析との接点
  -晶析操作で何ができるのか-
  1-1.結晶化で遭遇する問題事例
  1-2.有機合成と工業晶析操作との接点
  1-3.晶析操作の目的と原理
  1-4.回分晶析から連続フロー製造への展開
 2.「再結晶」によって結晶が創られるメカニズムを探る
  -結晶化現象をどう整理し理解するのか-
  2-1.結晶化の推進力と固液平衡
  2-2.核発生速度と成長速度論
  2-3.演習で理解する晶析現象
 3.今すぐ役立つ結晶粒子群を創るためのポイント
  -結晶品質とレシピとの因果関係に基づく問題解決アプローチ-
  3-1.結晶の粒径分布を思い通りにしたい場合
   3-1-1.粒径分布はいかに決定されるか
   3-1-2.粒径分布の数値的取り扱い
  3-2.安定した結晶を思い通りに創りたい場合
   3-2-1.結晶多形に及ぼす晶析操作因子とは
   3-2-2.結晶多形制御の戦略
  3-3.結晶の外形を思い通りに創りたい場合
   3-3-1.結晶形態に及ぼす晶析操作因子とは
   3-3-2.結晶形態制御の戦略
  3-4.結晶の純度を思い通りに良くしたい場合
  3-5.オイルアウトの回避方法と晶析操作
  3-6.演習で理解する結晶品質の制御
 4.今すぐ役立つ結晶粒子群品質の測定法
  -思い通りに結晶を創るための測定機器の実践的使い方-
  4-1.DSCデータから何を読み取るか
   4-1-1.DSC(示差走査熱量計)でわかること
   4-1-2.DSC測定データの解釈とその応用
  4-2.XRDデータから何を読み取るか
   4-2-1.XRD(粉末X線回折)測定データの意味
   4-2-2.XRD測定データと結晶形態・結晶子径との関連性
 5.思い通りに結晶を創るための晶析操作設計法
  -結晶品質の作り込みレシピを立てるためには-
  5-1.晶析操作の基本戦略
  5-2.晶析操作設計の留意点 -冷却晶析や非(貧)溶媒添加法-
  5-3.反応を伴う晶析操作の戦略
  5-4.結晶粒子群の連続フロー製造が注目される特殊要件
  5-5.連続フロー製造の展開
  5-6.晶析のスケールアップに関わる最近の話題
 6.最新晶析技術紹介
  -最先端のラボで使われている技術を理解する-
  6-1.オンラインセンサー利用技術
  6-2.光学分析(FT-IR、ラマン)利用技術
 7.まとめ


スケジュール
※多少前後する可能性がございます。
 10:30~12:00 講義1
 12:00~13:00 昼食
 13:00~14:00 講義2
 14:00~14:05 休憩
 14:05~15:05 講義3
 15:05~15:10 休憩
 15:10~16:10 講義4
 16:10~16:30 質疑応答


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セミナー講師

東京農工大学大学院 工学研究院 応用化学部門 教授 博士(工学) 滝山 博志 氏

セミナー受講料

55,000円(税込)
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  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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受講について

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  3. 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
  • 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

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開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   分析・環境化学

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