接着剤を適切に選び、 的確に使用するための基礎講座

接着の基礎とメカニズムから接着剤選定や評価の指針、被着材表面処理法の紹介まで

接着の基礎、接着メカニズムから正しい接着剤の選び方と使い方まで
接着剤を適切に選び、的確に使用するために必要な知識・ノウハウを解説

セミナー趣旨

 国際標準規格であるISO 21368 (接着剤―接着剤で接着された構造の製造のためのガイドラインと、そのような構造のリスク評価に適した報告手順の標準化に関する)を、接着を取り扱う技術者としての認定標準にする世界的な動きがある。現在この規格は関係各国で改定中であるが、近いうちに「接着技術の専門家」を認定する世界標準になると考えられる。
 本セミナーは、「接着剤を適切に選び、的確に使用するための基礎講座」と題して、第1章「接着の基礎とメカニズム」、第2章「正しい接着剤の選び方」、第3章「正しい接着剤の使い方」について、「実用になる基礎講座」を目指して企画したものである。 そして、このプログラムは上述したISO21368の内容を満たす構成になっている。
 第1章では、何故接着するのかの疑問に応える。第2章は接着剤を系統的に分類して、選択のための一定のルールについて勉強する。第3章は、被着材の表面処理、接着作業、接着接合部の設計、接着の力学的評価について、接着作業現場においての実務に、そのまま役立つ構成にした。多くの方々に受講頂き、一日にして接着の専門家になって頂きたい。

受講対象・レベル

・接着剤、粘着剤、シーリング材の組成材料を取り扱うメーカの技術者
・自動車 、電気・電子部品、鉄道車両、建築・土木産業などで、接着剤、粘着剤、シーリング材を取り扱う技術者
・接着剤、粘着剤、シリング材メーカの顧客への技術サービスを専門にしている技術者

習得できる知識

・何故接着するのかの疑問に応える
・必要とする接着剤を選定するときの手順について学べる
・被着材の表面処理の手法について、最新の技術まで勉強できる
 接合部をどのように設計するかの基本を学ぶことができる
・接着の力学的評価方法について学べる

セミナープログラム

第1章 接着の基礎とメカニズム
 1.1 接着の基礎
  1.1.1 接着・接着剤とは? 接着の位置づけは?
  1.1.2 接着剤使用の長所、短所
  1.1.3 接着剤の種類と分類
   (1) 主成分による分類
   (2) 接着強さによる分類と接着剤の特性
   (3) 接着剤のコンセプトによる分類
   (4) 機能性接着剤の種類
   (5) 短時間接着剤

 1.2 接着のメカニズム(何故接着するのかを解明する)
  1.2.1 接着理論の分解図
  1.2.2 ぬれと接触角
  1.2.3 接着の仕事
  1.2.4 溶解度パラメータ(SP値)とは
  1.2.5 接着界面の強さ
  1.2.6 金属結合と水素結合
  1.2.7 接着剤と被着材面の分子同士の結合
  1.2.8 二次結合(ファン・デル・ワールス力)とは
  1.2.9 力学的な接着効果(アンカー効果)

第2章 正しい接着剤の選び方
 2.1 接着剤選定の基準(ルール)

 2.2 被着材―接着される材料は何か
   ・金属
   ・プラスチック
   ・ゴム
   ・ガラス&セラミックス
   ・木材など

 2.3 接着剤に望ましい性質は何か

 2.4 接着剤の使用方法は

 2.5 法規制を知る
 
 2.6 接着剤選定のためのチェックリスト

 2.7 接着剤の選定方法

 2.8 被着材から見た接着剤選定の早見表


第3章 正しい接着剤の使い方
 3.1 被着材の表面処理
  3.1.1 表面処理の目的
  3.1.2 被着材表面の異物
  3.1.3 表面処理の工法
   ・研磨
   ・洗浄
   ・化成処理
   ・プライマー処理
  3.1.4 金属の表面処理
  3.1.5 プラスチックの表面処理
  3.1.6 プライマーによる表面処理
  3.1.7 ゴムの表面処理
  3.1.8 表面処理効果の判定
   ・モデルによる接着試験
   ・接触角の測定
   ・ダイン液による判定

 3.2 接着作業
  3.2.1 接着作業のフローチャートと留意点
  3.2.2 接着接合のトラブル発生要因
  3.2.3 接着剤の塗布
   3.2.4 接着剤の固化・硬化
   (1) UVによる硬化
   (2) 高周波加熱による接着剤の硬化
   (3) マイクロ波加熱による接着剤の硬化
   (4) 超音波加熱による接着剤の硬化

  3.3 接着接合部の設計
  3.3.1 接合部設計の基本
  3.3.2 接合部にかかる応力の基本形
  3.3.3 基本応力の特性
  3.3.4 接着接合部の形状と応力解析
  3.3.5 せん断試験片の応力分布
  3.3.6 せん断試験片の板厚さ、ラップ長さの影響
  3.3.7 接着層厚さの影響
  3.3.8 接合係数とは
  3.3.9 フィレットの効用
  3.3.10 接合部設計上の注意

 3.4 接着の評価方法
  3.4.1 接着強さ試験方法
  3.4.2 標準的な接着試験片
  3.4.3 接着強さを低下させる要因
  3.4.4 接着剤の硬化物で策定される代表的特性
  3.4.5 接着・接着剤の信頼性評価
  3.4.6 耐久性試験一覧
  3.4.7 引張りせん断疲労試験
  3.4.8 くさび衝撃試験
  3.4.9 非破壊検査

□ 質疑応答 □

セミナー講師

エーピーエスリサーチ 代表 若林 一民 氏

セミナー受講料

※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。

49,500円( E-mail案内登録価格46,970円 )
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で 49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円)

【1名分無料適用条件】
※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:39,600円 ( E-Mail案内登録価格 37,620円 )
※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※他の割引は併用できません。

受講について

Zoom配信の受講方法・接続確認

  • 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
  • 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー中、講師へのご質問が可能です。
  • 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
    ≫ テストミーティングはこちら

配布資料

  • 製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
    ※セミナー資料はお申し込み時のご住所へ発送させていただきます。
    ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

薄膜、表面、界面技術   高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

薄膜、表面、界面技術   高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料

関連記事

もっと見る