はじめての電気化学
開催日 |
12:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化学技術 |
開催エリア | 神奈川県 |
開催場所 | 【川崎市幸区】川崎市産業振興会館 |
交通 | 【JR】川崎駅 【京急】京急川崎駅 |
〜電極反応解析・インピーダンス法などの基礎から、応用まで〜
★難解な電気化学を、出来るだけやさしい言葉で解説します。
★電池、表面処理、電解合成、腐食などに携わる方などで、「これから電気化学を学びたい方」、「独学で学んでみたが、理論が難しく理解できなかった方」、「レベルアップのために全般をおさらいしたい方」などにオススメです!
講師
ナノフイルム・ラボラトリ 代表 工学博士 永井 順一 先生
■ご略歴:
1977年東京工業大学大学院修士課程修了、工学博士(東京工業大学,1988年)。旭硝子株式会社中央研究所に25年間在籍しガラスへのコーティング技術開発に従事。電力ピークカットと視覚的快適性を実現するECスマートウインドウ、有機EL(OLED)などの開発を主導。国際エネルギー機関(IEA)の先進的省エネ窓の国際共同研究プロジェクトに参画しエキスパートとして国際貢献。
その後、東京都立大学大学院客員研究員、トッキ株式会社R&Dセンター長などを歴任し、OLED用バリア形成装置、電子ペーパー用有機半導体印刷装置、光配向膜製造装置、レーザーリペア装置等を海外メーカーと共同開発し、製品化。
2012年フリーランス・ナノテクノロジストとして独立。2014年ナノフイルム・ラボラトリを設立し、同代表として現在に至る。公益社団法人電気化学会・クロモジェニック研究会幹事、著作:分担執筆11冊、発表論文多数。
■ご専門および得意な分野・研究:
ナノフイルムに関する下記分野
・成膜技術:真空成膜、ゾルゲル、電析、フレキソ、インクジェットなど
・評価技術:分光解析、電気化学的評価、耐候性試験、など
・バリアフイルムの研究
■本テーマ関連学協会でのご活動:
・公益社団法人電気化学会・クロモジェニック研究会 幹事
・一般社団法人光融合技術協会 理事
・IME-13運営委員
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー開催にあたって
■はじめに:
電気化学は、物質間の電子の授受とそれに付随する諸現象を扱う化学の分野であって、極めて学際的ですので、はじめてこの分野に入ると何から手をつけていいかわからないことも多いでしょう。
本セミナーでは、電気化学のイントロとして必要な基礎知識を平易に解説いたします。また、電気化学の応用として演者の経験した事例を解説いたしますので、日常の業務に役立てていただければ幸いです。
■受講対象者:
・表面処理、電解合成、電池、腐食などに携わる方
・電池構成材料の開発に携わる方
・電気化学の広範な応用に興味をお持ちのかた
■必要な予備知識:
・高校卒業レベルの化学の知識
・大学教養課程での数学(微分、積分など)
・なるべく他の本を参考にしなくても理解できるようSelf-containedにします。
■本セミナーで習得できること(一例):
・電気化学とその解析法に関する基礎知識
・電気化学の応用分野に関する基礎知識
・電気化学のさらに高度な専門書を読むための基礎知識
を習得できる
プログラム
1.電気化学の基礎
1)電気化学とは
2)電極電位の決め方
a)Nernstの式
b)Gerischerの式
3)酸化還元反応(Redox Reaction)
a)活物質の拡散について
b)Butler-Volmerの式
4)Pourbaix図の解釈と応用
5)溶液/電極界面での電極反応の具体例
2.電極反応解析の基礎
1)活物質の拡散と拡散方程式の解法スキーム
2)各種駆動方法(定電圧、定電流、ボルタメトリ)
3)薄膜電極での充放電反応(有限拡散問題)
3.インピーダンス法の基礎
1)直流と交流
2)電極反応とそのインピーダンスによる表現
3)インピーダンスの等価回路
4)インピーダンスの解析事例
4.応用
1)薄膜工学、光学の概要
2)様々な有機、無機電解質のイオン伝導性
3)ITOおよび金属酸化物の電気化学的特性
4)銀ナノワイヤの溶解反応
5)スマートウインドウへの応用
6)薄膜固体電池
7)レドックスフロー電池
8)分子マシン
<質疑応答・個別質問・名刺交換>
■ご講演中のキーワード:
電気化学、電極反応、半導体電極、酸化還元反応(Redox)