粒子分散液活用のための総合知識

塗布・塗工プロセスへの粒子分散液適用における
注意事項と不具合対策を、配合設計面から読み解く

粒子分散液を配合設計する方、使う方、どちらもやっている方は必聴の講座!

■粒子分散液の安定性に影響する因子
■粒子分散液に含まれる可能性のある添加物
■不具合現象を回避するための留意点

セミナー趣旨

 粒子分散液は多方面で利用されているが、分散液そのものが最終製品ではなく、何かに塗布・塗工され、場合によっては焼成もしくは焼付硬化されて、最終的に機能を発現することがほとんどである。その間、粒子分散液には、バインダー樹脂や硬化剤、別の粒子分散液を混合、溶剤で希釈、貯蔵、乾燥、加熱など様々な操作(分散液に対する刺激)が負荷され、それに伴って、増粘、凝集、沈降、分散度低下などの不具合現象が発生する。
 本講では、粒子分散液を使用する立場の技術者のために、粒子分散液配合を設計する際の基本的な考え方と配合中に含まれる(可能性のある)成分について説明し、上述の操作で何故不具合が生じるのか、生じさせないためにはどのような点に注意すればよいのか平易に解説する。

受講対象・レベル

  • 粒子分散液(スラリー、ペースト、サスペンション)を使用する立場の技術者
  • 粒子分散液を扱う営業担当者
  • 粒子分散技術に新しく関わることになった技術者・研究者

習得できる知識

  • 粒子分散液の安定性に影響する因子
  • 粒子分散液に含まれる可能性のある添加物
  • 不具合現象を回避するための留意点

セミナープログラム

  1. 粒子分散液配合の設計に際しての基本的な考え方
    1. ブレークダウン法とビュルドアップ法
    2. 一次粒子の形状と大きさ
    3. 粒子分散の単位過程(濡れ、機械的解砕、分散安定化)
    4. 良い濡れを実現するための考え方(濡らす物と濡らされる物の表面張力)
    5. 良い分散安定性を実現するための考え方
      1. 分散の「安定化(斥力の発生)」と「不安定性の低減(引力の低減)」は異なる
      2. 静電斥力による分散安定化の限界
      3. 高分子吸着による分散安定化
    6. 溶剤の選び方
      1. 溶かす力の制御因子(溶解性パラメーター)
      2. 濡らす力の制御因子(表面張力)
      3. 蒸発速度
      4. 水の溶剤としての特異性
    7. 粒子分散液製造プロセスに起因する不具合現象
      1. コンタミネーション ~装置コンタミネーションとクロスコンタミネーション~
      2. 過分散 ~一次粒子の破砕~
  2. 粒子分散液の性質
    1. フロキュレートの形成と流動性(サラサラ、ボテボテの差はなぜ生じる?)
    2. 光学的性質(ヘイズ・被膜表面光沢と粒子径の関係)
    3. 分散安定性(沈降、離漿、増粘の原因と対策)
  3. 粒子分散液によく配合される添加剤と作用機構
    1. 分散剤
      1. 低分子分散剤 (水性ビヒクルへのぬれの改善と界面の不安定性の改善)
      2. 高分子分散剤の分子構造と粒子分散性
      3. ランダム型、ホモポリマー型の高分子分散剤
      4. ブロック型高分子分散剤(アンカー部とテール部に分子設計された高分子)
    2. 増粘剤(レオロジーコントロール剤、チクソ剤、沈降防止剤)
    3. 消泡剤
  4. 粒子分散液に何かを混ぜる際に生じやすい異常現象と注意事項
    1. 高濃度樹脂溶液を添加する
    2. 溶剤で希釈する
    3. 別の粒子分散液と混合する ~ヘテロ凝集~
  5. 粒子分散液を塗布・塗工する際に生じやすい異常現象と注意事項
    1. 被膜表面が白っぽくボケる(表面粗化とブラッシング)
    2. 塗布・塗工機によって異なる膜中の粒子分散状態
    3. ヘコミとハジキ、ブツ
    4. 密着不良
  6. 粒子分散液を乾燥・固化させる際に生じやすい異常現象と注意事項
    1. 膜厚方向で異なる粒子分布
    2. 膜表面のまだら模様とベナードセル
    3. 水性粒子分散液が乾燥する際に生じる凝集
    4. 硬化不良

□質疑応答□


キーワード:粒子,分散液,分散剤,スラリー,ペースト,サスペンション,混合,希釈,凝集,沈降,粘度

セミナー講師

小林分散技研 代表 / 東京理科大学 理工学部 客員教授 博士(工学) 小林 敏勝 氏
元日本ペイント(株)

セミナー受講料

※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。

49,500円( E-mail案内登録価格46,970円 )
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で 49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円)

【1名分無料適用条件】
※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:35,200円 ( E-Mail案内登録価格 33,440円 )
※1名様でLive配信/WEBセミナーをお申込みの場合、上記キャンペーン価格が自動適用になります。
※他の割引は併用できません。

受講について

Zoom配信の受講方法・接続確認

  • 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
  • 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー中、講師へのご質問が可能です。
  • 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
    ≫ テストミーティングはこちら

配布資料

  • PDFデータ/印刷可

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   化学反応・プロセス   薄膜、表面、界面技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   化学反応・プロセス   薄膜、表面、界面技術

関連記事

もっと見る