シランカップリング剤の反応機構と選定方法、処理条件

 シランカップリング剤を用いた加水分解、
 縮合反応コントロールにおける最適なpHや処理温度は?
 処理条件によって、耐熱性、密着性はどのように変わるのか?


講師


1.FAMテクノリサーチ、高分子学会フェロー 山田 保治 氏

2.信越化学工業(株) シリコーン電子材料技術研究所 廣神 宗直 氏


受講料


1名につき55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕


プログラム


【10:00-13:40】
1.シランカプリング剤の反応と作用機構
講師 FAMテクノリサーチ 山田 保治 氏 


習得できる知識
・シランカップリング剤の種類
・シランカップリング剤の反応(加水分解・縮合反応)
・シランカップリング剤の作用機構
・シランカップリング剤の処理効果


講座の趣旨
 近年、シランカップリング剤は飛躍的に応用分野が広がり、多種多様な工業分野で使用されている。従来は界面の制御による接着・密着性や異種材料の親和性・相溶性の向上などに使用されていたが、さらに新規機能材料として盛んに研究され、既に塗料やコーティング剤として実用化されている有機-無機複合(ハイブリッド)材料の開発において、複合化に不可欠な薬品として使用され重要な役割を果たしている。本講演ではシランカップリング剤を実務で効果的に活用するための基礎(種類、反応、作用機構、処理効果など)をわかりやすく説明する。


1.シランカップリング剤の概要
 1-1 シランカップリング剤とは
 1-2 シランカップリング剤の種類と化学構造
 1-3 シランカップリング剤の機能
 1-4 その他のカップリング剤(ジルコニウム系、チタネート系,アルミネート系カップリング剤)
 1-5 シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法


2.シランカップリング剤の反応と作用機構
 2-1 シランカップリング剤の反応
 2-2 ゾル−ゲル法の基礎と応用
  a. ゾル−ゲル法の特徴 b. ゾル−ゲル反応の支配因子 c. ゾル−ゲル法の応用
 2-3 加水分解反応と縮合反応
 2-4 加水分解および縮合反応機構
 2-5 シランカップリング剤の反応性(反応速度)
 2-6 加水分解反応と縮合反応に及ぼすpHの影響
 2-7 無機材料への作用機構
 2-8 有機材料への作用機構


3.シランカップリング剤の処理効果
 3-1 なぜ界面の制御が必要か?
 3-2 シランカップリング剤の処理効果−シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?


【質疑応答】


【13:50-17:00】
2.シランカップリング剤の選定ノウハウ
講師 信越化学工業(株)  廣神 宗直 氏


1.シランカップリング剤とは
 1-1 主なシランカップリング剤の構造
 1-2 シランカップリング剤の作用機構
 1-3 代表的な応用分野

2.シランカップリング剤水溶液の使いこなし
 2-1 加水分解溶液の調整方法
 2-2 シランカップリング剤の加水分解挙動
 2-3 加水分解速度
  ・各種シランの最適pHと安定性  ・官能基数依存性  ・ 構造基依存性
 2-4 水溶液中のシロキサン組成
  ・pH依存性  ・濃度依存性  ・経時変化

3.シランカップリング剤による樹脂改質
 3-1 化学反応による改質
 3-2 反応性シランによる各種改質法
 3-3 各種樹脂への適用シラン
 3-4 共重合による改質
 3-5 グラフト化による改質

4.シランカップリング剤の粉体処理
 4-1 無機フィラーへのシラン処理量
 4-2 湿式処理法
 4-3 乾式処理法
 4-4 メタノール疎水化度による表面状態分析
 4-5 シラン処理シリカの分析

5.各種シランカップリング剤の使用例
 5-1 ビニルシラン
 5-2 エポキシシラン
 5-3 アミノシラン
 5-4 (メタ)アクリルシラン
 5-5 メルカプトシラン、スルフィドシラン
 5-6 イソシアネートシラン

6.新規シラン材料、オリゴマー製品の紹介
 6-1 長鎖スペーサー型シランカップリング剤
 6-2 官能基保護型シランカップリング剤

【質疑応答】


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


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受講料

59,400円(税込)/人

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主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   化学反応・プロセス

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