SP値・HSP値の基礎と微粒子/ナノ粒子の分散安定化技術への最新展開【Live配信】
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | サイエンス&テクノロジー株式会社 |
キーワード | 化学反応・プロセス 応用物理一般 高分子・樹脂材料 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Live配信セミナー(リアルタイム配信) ※会社・自宅にいながら学習可能です※ |
溶解度パラメータの微粒子分散系への活用
粒子のぬれ/分散性、分散剤/バインダーの溶解性と吸着性のバランスを取り、狙った分散性を実現するために
HSP値・拡張HSP値の基本、化合物・粒子のHSP値・拡張HSP値の最新の求め方を説明します。
ぬれ/分散、溶解および吸着間のバランスの取り方、それをふまえた溶媒/樹脂や分散剤/バインダー、および表面改質法の最適選択法についてやさしく解説!
セミナー講師
山口大学名誉教授 工学博士 大佐々 邦久 氏
セミナー受講料
※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。
49,500円( E-mail案内登録価格46,970円 )
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2名で 49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円)
【1名分無料適用条件】
※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:35,200円 ( E-Mail案内登録価格 33,440円 )
※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※他の割引は併用できません。
受講について
Zoom配信の受講方法・接続確認
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
- 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
- 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー中、講師へのご質問が可能です。
- 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
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配布資料
- 電子媒体(PDFデータ/印刷可)を弊社HPのマイページよりダウンロードいただきます。
(開催2日前を目安に、ダウンロード可となります)
(ダウンロードには会員登録(無料)が必要となります)
セミナー趣旨
溶解度パラメータ(SP値)の概念を、端的に表せば“Like attracts like”、「類は友を呼ぶ」である。すなわちSP値の近いもの同士は、よく溶け合い、よくぬれ/分散化し、よく付く。当初Hildebrandの提唱したSP値(1Dモデル)は、Hansenにより分子間力の三要素からなるHSP値(3Dモデル)に拡充され広く採用されている。その後Beerbowerらにより酸塩基項を考慮した拡張HSP値(4Dモデル)へと展開され、難分散性顔料の調製などに応用されている。微粒子系高機能性材料の開発では、粒子の微小化、形状や材質の多様化が進み、複雑な媒体中では分散安定化に苦慮する場合も多い。微粒子分散系は、主に粒子、溶媒/樹脂と分散剤/バインダーで構成されるが、分散安定化における粒子のぬれ/分散性および分散剤/バインダーの溶解性と吸着性は、あちら立てればこちらは立たず、互いに競合関係にあるから、それぞれのバランスを取りつつ、溶媒/樹脂や分散剤/バインダーを選択する必要がある。
本セミナーでは、先ずHSP値・拡張HSP値の由来、および化合物や粒子のHSP値・拡張HSP値について最新の求め方を説明する。次いでHSP値ではHSP距離やHansen球、また拡張HSP値ではEED(Exchange Energy Density)などを利用した、ぬれ/分散、溶解および吸着間のバランスの取り方と、その結果に基づく溶媒/樹脂や分散剤/バインダー、および表面改質法の最適選択法について、多くの分散系調製例をもとに解説する。
受講対象・レベル
化学、エレクトロニクス、製薬および化粧品など、微粒子を扱われる分野の方。
特別な知識は必要ありません。基礎からわかりやすくご説明します。
習得できる知識
- 化合物や粒子のHSP値・拡張HSP値の最新測定法
- ぬれ分散化のための溶媒/樹脂の選択
- 分散剤による立体反発安定化と分散剤の選択指針
- 表面改質法と改質効果の評価
- 分散安定性試験法
セミナープログラム
- 微粒子分散系の基礎
- 微粒子分散系の課題
- 微粒子分散系の調製と分散安定化不良の原因
- ぬれ・分散化工程の不良原因と対策
- 安定性不良の原因と対策
- 撹拌・ミーリング不良の原因と対策
- SP値,HSP値および拡張HSP値の由来
- 溶解/分散現象とギブスエネルギー変化
- HildebrandのSP値とエンタルピー変化
- HansenのSP値(HSP値)と分子間力の三要素
- Hansen球、相互作用距離、Teas線図の利用法
- 拡張HSP値・EEDと Gutmannのドナー数・アクセプター数
- 化合物(溶媒、高分子)のSP値・HSP値や拡張HSP値の求め方
- 溶媒のSP値・HSP値および拡張HSP値
- 原子団寄与法による計算とHSPiP(ソフトウェア)の利用
- Fedors法と計算例
- van Krevelen & Hoftyzer法と計算例
- Hoy法と計算例
- Stefanis & Panayiotou法と計算例
- Y-MB法とHSPiP(ソフトウェア)の利用
- 濁点滴定法
- 溶解・膨潤性を利用したスクリーニング法
- インバースガスクロマトグラフィー法
- 固有粘度法
- 固体/粒子表面のSP値、HSP値や拡張HSP値の測定法
- 二液滴定法
- 重力・遠心沈降特性を利用したスクリーニング法
- フロック径を利用したスクリーニング法
- インバースガスクロマトグラフィー法
- 低磁場パルスNMR法
- 粒子のぬれ/分散化するための溶媒/樹脂の選択法
- 二液混合溶媒における良溶媒の計算法とTeas線図の利用
- 濁度測定によるグラフェンの良溶媒の選択
- フロック径測定によるアセチルアセトン改質TiO2の良溶媒の選択
- 成型密度測定による金属ナノ粒子バインダーの良溶媒の選択
- 溶媒/樹脂中で粒子の安定性を維持するためのポイント
- 粒子間に働く相互作用力
- van der Waals力と有効Hamaker定数
- 静電反発安定化とDLVO理論
- 高分子分散剤,特にポリマーブラシによる立体反発安定化
- イオン性高分子分散剤による静電立体反発安定化
- 高分子分散剤の働きと選択指針
- 水系および非水系分散剤の種類と構造
- 最適添加濃度と枯渇作用
- 最小吸着層厚さと分子量
- 吸着特性と吸着機構
- 相互作用距離を用いた吸着特性評価例
- 低磁場パルスNMR法による吸着特性評価例
- 粒子の表面改質法と応用例
- 表面改質の目的と手法
- 界面活性物質の種類、HLB値と応用例
- 高熱伝導性樹脂開発におけるSP値の応用
- ポリプロピレンコンポジットにおけるHansen球の応用
- レジンコンクリート調製におけるTeas線図の応用
- 界面活性剤改質マグネタイトにおける分散安定化例
- 二層吸着膜を用いたTiO2の分散安定化例
- カップリング反応法と応用
- グラフト反応法と応用例
- 分散系の安定性評価法
- レオロジー特性(動的粘弾性)とチキソ剤の選択
- 低磁場パルスNMR法を利用したフロック径測定
- 重力・遠心沈降速度法
□質疑応答□
キーワード:微粒子・ナノ粒子、分散安定化、HSP値・拡張HSP値、分散剤、表面改質