高分子変色・黄変のメカニズムと要因解析

★ 複雑に絡み合う劣化挙動から酸化防止剤、HALS/UVAの上手な使い方までじっくり解説!


受講料


1名につき55,000円(消費税抜き、昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円(税抜)〕


プログラム


【10:30-12:30】
1.樹脂材料における変色の要因・メカニズムと対策技術

【講師】
群馬大学 大学院工学研究科 生産システム工学専攻 専攻長 教授 工学博士 黒田 真一 氏


【講座趣旨】
 高分子材料は,自然環境に曝されているうちに,物理的・化学的作用を受け,徐々に本来の特性を失い実用に耐えなくなる。これは,高分子材料の特性が発現するもととなる分子の化学構造と集合状態が変化するためである。樹脂材料の変色・濁りの原因も多くはこのような劣化に伴う構造変化にある。このような高分子の劣化を防止し,安定性・耐久性を向上させるために多くの努力が払われている。しかし,この努力が効率的に結実するためには,劣化メカニズムの基本を理解し,また劣化挙動を正しく解析することが重要である。
 本講演では,高分子の熱および光によるな劣化メカニズムならびにその解析手法、防止法について要領よく解説する。

1.はじめに
 1-1 樹脂材料の劣化要因と発現挙動
 1-2 高分子の分子量と劣化に伴う変化

2.高分子の熱・熱酸化劣化とその安定化対策
 2-1 ポリオレフィンの劣化過程
 2-2 高分子の自動酸化と酸化防止剤

3.高分子の光劣化機構
 3-1 光化学の基礎 
 3-2 光劣化の素過程
 3-3 光劣化の支配因子
 3-4 紫外線吸収材(UVA)
 3-5 ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)

4.ケーススタディ
 4-1 SANの熱黄変化−IRによる解析
 4-2 PCの光黄変化−深さ方向分析
 4-3 PSFの光劣化−ケイ光・リン光測定による解析
 4-4 PPSの光黄変化−モデル化合物による検討

【質疑応答】



【13:15-14:45】
2.ケミルミネッセンス法の原理と高分子材料の酸化劣化評価

【講師】
東北電子産業(株) 京都支店 支店長 佐藤 哲 氏


【講座趣旨】
 極初期の酸化劣化を検出するケミルミネッセンス法について原理から応用範囲まで幅広く紹介します
  
1.ケミルミネッセンスの原理
 1-1 ケミルミネッセンスとは
 1-2 自動酸化と発光現象

2.装置について
 2-1 装置概要
 2-2 本体と試料室のラインナップ

3.高分子の測定例
 3-1 初期酸化劣化測定例
 3-2 酸化開始時間(OIT)測定例
 3-3 画像による測定例
 3-4 耐候性評価について

4.食品、生化学などへの応用例

【質疑応答】



【15:00-16:30】
3.車両用樹脂製窓ガラスの黄変度測定による劣化評価事例

【講師】
(公財)鉄道総合技術研究所 材料技術研究部 防振材料研究室長 博士(工学) 伊藤 幹彌 氏


【講座趣旨】
 鉄道車両における高分子材料の使用状況および要求性能について概説をした上で鉄道車両用の樹脂ガラスを対象とした黄変評価事例および劣化評価への応用例について紹介する。 
  
1.鉄道車両における高分子材料の使用
 1-1 ゴム系材料
 1-2 樹脂・プラスチック系材料

2.鉄道車両用材料における一般的特性と要求特性
 2-1 安全性
 2-2 信頼性
 2-3 軽量化
 2-4 最近の動向

3.研究事例
 3-1 樹脂ガラスの一般的特徴、種類、用途
 3-2 ポリカーボネートの劣化と黄変挙動
 3-3 長寿命化の可能性
 3-4 現地での黄変測定と劣化評価への応用

4.まとめ
  

【質疑応答】


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

59,400円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂技術

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10:30

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高分子・樹脂技術

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