リビングラジカル重合の基礎と精密に構造制御された機能性高分子の合成【テレワーク対応・WEBセミナー】

ラジカル重合など精密重合による
機能性高分子合成を、3名の講師が詳解!


★合成高分子の構造を精密に制御し、機能性高分子材料を創出する上で重要な高分子合成技術である精密重合に関してラジカル重合を中心に解説!

★ラジカル重付加やカチオン重合との組み合せによる新しいポリマー設計、植物由来ビニルモノマーの精密重合による新規機能性バイオベースポリマーへの展開を紹介!

★原子移動ラジカル重合(ATRP)によって開発したテレケリックポリアクリレートの精密に制御された構造と発現される機能について解説していただく!

セミナープログラム

【13:00-14:15】
第1部 精密重合の開発と植物由来モノマーへの展開

名古屋大学 上垣外 正己 氏

【講演主旨】
 精密重合は、合成高分子の構造を精密に制御し、機能性高分子材料を創出する上で重要な高分子合成技術である。本講演では、精密重合に関してラジカル重合を中心に、分子量の制御を可能とし高分子の精密合成に広く適応可能なリビングラジカル重合、ラジカル重合における立体構造やモノマー配列制御などの多重構造制御、ラジカル重付加やカチオン重合との組み合せによる新しいポリマー設計、植物由来ビニルモノマーの精密重合による新規機能性バイオベースポリマーへの展開を紹介する。

【キーワード】
1.リビング重合
2.ラジカル重合
3.精密高分子合成
4.機能性高分子
5.バイオベースポリマー

【プログラム】
1.リビングラジカル重合の基礎
 1-1 リビングラジカル重合の原理
 1-2 種々のリビングラジカル重合
 1-3 リビングラジカル重合を用いた精密高分子合成
2.ラジカル重合を用いた多重構造制御
 2-1 ラジカル重合における立体構造制御
 2-2 ラジカル共重合におけるモノマー配列制御
 2-3 ラジカル付加反応を駆使したモノマー配列制御
3.異なる重合系への精密重合の展開
 3-1 ラジカル重付加
 3-2 RAFTカチオン重合
4.植物由来ビニルモノマーへの展開
 4-1 テルペン類(オレフィン系モノマー)の精密重合
 4-2 フェニルプロパノイド類(スチレン系モノマー)の精密重合

【質疑応答】


【14:30-15:45】
第2部 精密重合による機能性高分子合成とナノ機能空間創出(仮)

京都大学 寺島 崇矢 氏

【講演主旨】
 狙いの物性や機能をもつ高分子材料を設計するには、高分子の一次構造と集合構造を制御することが重要である。本講演では、精密重合の一種であるリビングラジカル重合を用いて、分子量や連鎖配列、末端基、分岐構造などの一次構造が制御された機能性高分子の精密合成と、その一次構造に由来する物性と機能について紹介する(星型, グラジエント, 末端・局所機能化, 環化ポリマーなど)。さらに、一次構造が制御された両親媒性ランダム共重合体の自己組織化システムと、高分子鎖の集合構造制御に立脚した材料創成ついても紹介する(サイズ・会合数・温度応答性制御ミセル、自己修復性・選択的接着性ハイドロゲル、10 nm以下のラメラ状微細ミクロ相分離材料など)。

【キーワード】
1. リビングラジカル重合
2. 機能性高分子
3. 水溶性高分子
4. 自己組織化
5. ミセル
6. ハイドロゲル
7. ナノ構造
8. 自己修復性
9. ナノカプセル

【プログラム】
1.リビングラジカル重合による機能性高分子の精密合成
 1-1 星型ポリマー:機能性ナノカプセル
 1-2 グラジエント共重合体:連鎖配列と材料物性
 1-3 末端・局所機能化ポリマー:位置選択的な機能化
 1-4 環化ポリマー:大環状骨格による分子認識
2.両親媒性高分子・ランダム共重合体の自己組織化
 2-1 ミセルの精密構築:サイズ・会合数・温度応答性の制御
 2-2 セルフソーティング:選択的かつ動的な自己認識
 2-3 ハイドロゲル:自己修復性と選択的接着性
 2-4 Sub-10 nmミクロ相分離材料:側鎖の精密自己組織化
3.まとめ

【質疑応答】


【16:00-17:15】
第3部 原子移動ラジカル重合によるテレケリックポリアクリレートの精密構造制御と機能発現

(株)カネカ 中川 佳樹 氏

【講演主旨】
 原子移動ラジカル重合(ATRP:Atom Transfer Radical Polymerization)を利用して、両末端に架橋性官能基を有するテレケリックポリアクリレート(製品名:KANEKA XMAP®、カネカTAポリマー®)を工業化した。ATRPおよびテレケリックポリアクリレートの工業化は、共に世界初である。工業化されているテレケリックポリマーとしてはシリコーンや変成シリコーンが代表的であり、液状状態から、末端官能基が架橋反応を起こし、3次元網目構造になりゴムになる、液状ゴムとして利用される。テレケリックポリアクリレートも同様で、耐熱性や耐候性に優れたポリアクリレート主鎖の特徴を活かした高性能材料として利用されている。

【キーワード】
1.リビングラジカル重合
2.テレケリックポリアクリレート
3.液状ゴム
4.シーラント
5.液状ガスケット

【プログラム】
1.テレケリックポリアクリレート開発の背景
2.原子移動ラジカル重合概略
3.合成、工業化技術
4.硬化技術
5.高性能の次世代液状ゴムとしての特性
6.用途開発

【質疑応答】

セミナー講師

第1部 名古屋大学 大学院工学研究科 有機・高分子化学専攻 教授 博士(工学) 上垣外 正己 氏

第2部 京都大学 大学院工学研究科 高分子化学専攻 准教授 寺島 崇矢 氏

第3部 (株)カネカ Performance Polymers (MS) Solutions Vehicle Global Center of Technologyグループリーダー 博士(工学) 中川 佳樹 氏

セミナー受講料

【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。

※ 当講座では、同一部署、申込者のご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加申し込みいただけます。(申込者は正規料金、お二人目以降は11,000円となります)。
WEB受講は名簿をご提出いただきます。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取り纏めいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者のお名前を備考欄にお書きくださいますよう、お願いいたします。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス

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受講料

44,000円(税込)/人

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キーワード

高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス

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