【中止】セルロースナノファイバーの基本特性とその応用展開まで~分散技術や表面修飾とキチンナノファイバー~

47,300 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
締めきりました
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 繊維技術
開催エリア 東京都
開催場所 【新宿区】新宿文化センター
交通 【地下鉄】東新宿駅

セルロースナノファイバーの基礎から応用までを
幅広く解説!

セミナー講師

大阪大学 産業科学研究所 助教 上谷幸治郎 先生
■略歴:
2013年3月 京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士(農学)取得)
2013年4月 技術研究組合単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)パートナー研究員
2014年4月 立教大学理学部化学科 助教
2018年4月 大阪大学産業科学研究所 助教
受賞9件(安藤博記念学術奨励賞、新化学技術研究奨励賞など)
■専門および得意な分野・研究:
高分子物性、セルロース材料、木質科学
■本テーマ関連学協会での活動:
セルロース学会関西支部委員、繊維学会年次大会実行委員など

信州大学 繊維学部 准教授 荒木潤 先生
■略歴:
1992年 私立麻布高校卒業
1996年 東京大学農学部林産学科卒業
1998年 東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 修士課程修了
2000年 日本学術振興会 特別研究員
2001年 東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 博士課程修了
2002年 科学技術振興特任研究員(東京大学新領域創成科学研究科 伊藤耕三研究室)
2005年 JST-CREST研究員(東京大学新領域創成科学研究科 伊藤耕三研究室)
2005年 アドバンスト・ソフトマテリアルズ株式会社 技術顧問(兼任、2007年11月まで)
2007年 信州大学 ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点 テニュアトラック助教
2012年4月より現職
■専門および得意な分野・研究:
超分子化学・高分子科学・多糖類科学

京都大学 農学研究科 准教授 寺本好邦 先生
■略歴:
2003年 京都大学大学院農学研究科 博士後期課程 指導認定退学
2005年 産業技術総合研究所 バイオマス研究センター 研究員
2008年 京都大学助教(農学研究科)
2013年 岐阜大学准教授(応用生物科学部)
2019年 京都大学准教授(農学研究科)
■専門および得意な分野・研究:
セルロース等のバイオマス素材の材料化学

鳥取大学 工学研究科 教授 伊福伸介 先生
■略歴:
2005年:博士(農学)学位取得(京都大学農学研究科)
2005年:京都大学国際融合想像センター産官学連携研究員
2006年:日本学術振興会特別研究員
2007年:ブリティッシュコロンビア大学 博士研究員
2008年:鳥取大学大学院工学研究科 講師
2011年:鳥取大学大学院工学研究科 准教授
2016年:(株)マリンナノファイバー代表取締役(兼業)
2018年:鳥取大学大学院工学研究科 教授
■専門および得意な分野・研究:
高分子化学、有機材料化学、セルロース・キチン・キトサン化学
■本テーマ関連学協会での活動:
日本化学会
高分子学会、
日本キチン・キトサン学会
セルロース学会、
日本木材学会
材料学会

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

セミナー趣旨

セルロースナノファイバー(CNF)の研究動向を概説し、CNFの市場展開における課題を提起します。
今後のCNFの魅力展開に向けて、差別化の端緒となる基礎構造と製造評価技術に関して概説し、固有の光学・伝熱機能に関して理解を深めます。
また、バイオメディカル用途での活用を目指した研究を中心に,いくつかの例をご紹介します。

セミナープログラム

●セルロースナノファイバーの魅力展開に向けた製造評価技術と基礎特性
大阪大学 上谷 幸治郎 先生

1. セルロース・ブランドの必要性と現状
 1)セルロース活用の歴史と人々の認識の推移
 2)日本国内のCNF市場の現況と課題
 3)海外CNF市場の概況と日本の位置付け
 4)CNFの宿命とブランディングに向けた課題
2. CNFの魅力を理解し活用するための基礎科学
 1)CNFの構造
 2)製造と技術解繊メカニズム
 3)解繊度合いの評価と課題
 4)CNFの品質指標の必要性と提案例
3. CNFの光学特性
 1)CNFフィルムの製法と光学特性の違い
 2)CNFフィルムの乾き方
 3)セルロースの固有複屈折
 4)外力で複屈折を変調するフィルム
 5)他ポリマーとの対比
4. CNFの伝熱特性
 1)熱伝導とは
 2)CNFフィルムの伝熱機構
 3)透明伝熱フィルム
 4)熱流制御フィルム
 5)外力で熱拡散性を変調するフィルム
5. CNF材料の未来と総括

●セルロースナノクリスタルの製造と応用
信州大学 荒木 潤 先生

1. セルロースナノクリスタルについて
 1) CNCとCNFの違い
 2) 酸加水分解によるCNCの調製
 3) キチンナノクリスタル
2. コロイドの分散安定性
 1) 静電安定化と立体安定化
 2) 静電安定化とは
 3) 立体安定化とは
3. セルロースナノクリスタルの表面修飾とその応用
 1) 表面荷電基の導入
 2)表面への高分子酒都合による立体安定化
 3) カニ殻由来のキチンナノファイバー
4. セルロースナノクリスタルの応用
5. セルロースナノクリスタル乾燥粉末の製造

●シンプルなプロセスで構築するナノセルロース・ナノキチンからのバイオメディカル機能材料
京都大学 寺本 好邦 先生

1.キチンナノクリスタル系マイクロパターニング細胞培養基板の創製
 1) マイクロパターニング細胞足場材とは
 2) インクジェットでの吐出と微細成形
 3) 細胞接着と剥離挙動
 4) 温度応答・高伸縮ゲルの活用
2.簡易診断ペーパーへのセルロースナノファイバーの組み込み
 1) 活用できるセルロースナノファイバーの特性
 2) セルロースナノファイバーによる不安定分子の安定保蔵
 3) 簡易診断ペーパーの試作
 4) セルロースナノファイバーならではの機能拡張
3.難水溶性化合物の疑似水溶性化
 1) 医薬分子
 2) 健康食品
 3) 工業材料への展開

●蟹取県とっとり発!カニ殻由来の新素材「キチンナノファイバー」の特徴と機能
 ~すそ野の広い機能を活かした応用研究。化粧品、健康食品、育毛剤、接着剤など~
鳥取大学 伊福 伸介 先生

1. キチンナノファイバーについて
 1) キチンとキトサン
 2) 木材由来のセルロースナノファイバー
 3) カニ殻由来のキチンナノファイバー
 4) 粉砕条件と諸物性の相関
 5) スーパーエンジニアリングプラスチックのナノファイバー化
 6) キチンとセルロースナノファイバーの比較
2. キチンナノファイバーの化学修飾による改質と機能化
 1) 代表的なセルロースとキチンの誘導体化
 2) セルロースナノファイバー誘導体の製造法
 3) キチンナノファイバー誘導体の製造法
  a) キチンナノクリスタル
  b) 部分加水分解キチンナノファイバー
  c) キトサンナノファイバー
  d) アセチル化キチンナノファイバー
  e) 表面グラフト化キチンナノファイバー
  f) イミド化による疎水化とその利用技術
  g) 両イオン性キチンナノファイバー
  h) N-塩素化ナノファイバー
3. キチンナノファイバーの生体機能
 1) キチンの生体機能
 2) キチンナノファイバーの肌に対する効果
  a) 保湿効果とバリア機能
  b) 創傷治癒促進効果
  c) アトピー性皮膚炎の緩和効果
  d) 育毛効果
 3) 服用に伴うキチンナノファイバーの効果
  a) 腸管の炎症の緩和
  b) ダイエット効果
  c) 腸内環境の改善
 4) 植物に対するキチンナノファイバーの効果
  a) 植物病原菌の抗菌
  b) 免疫機能の活性化
  c) 成長促進効果
4. 機能性材料としてのキチンナノファイバー
 1) 補強材としてのキチンナノファイバー
  a) 合成高分子との複合化
  b) シルセスキオキサンとの複合化
  c) キトサンとの複合化
  d) グリセロールによる物性制御
  e) 乳化重合によるキチンナノファイバー/ポリスチレンの複合化
 2) 小麦生地の物性強化
 3) キチンナノファイバーゲルの製造とハイドロキシアパタイトとの複合化
 4) 銀ナノ粒子の基材としてのナノファイバー
 5) タンパク質と複合したキチンナノファイバーの製造と応用研究
5. キチンナノファイバーの事業化の取り組み
 1) 大学発ベンチャー「マリンナノファイバー」
 2) 製品化の実例
 3) その他の実績