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QUESTION 質問No.137

上位文書の順序はなんでしょうか?

市場品質品質マネジメント |投稿日時:

ものづくり.COMの皆様、こんにちは。

偶々質問を投稿して、大変申し訳ございません。

本題に入らせていただきます。

文書作成、管理の中で『規程、規則、規定、基準、手順、要領』等があり、一番上位の文書は規程か規則かと思っていますが、これらの順序及び意味を解説していただければありがたいです。

では、失礼します。

投稿者:HUNG



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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

「規程」は一定の目的のために設けられた複数の規定を体系化してまとめた総称です。

「規定」は規則や規準を定めることです。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

上位文書の順序はなんでしょうか?

 文書の上下関係を問われていますが、例えば、法令に体系は、「法」があり、その下に「則」があり「令」が定まっています。これらは目的や内容によって使い分けされています。
 会社の文書であれば、例えば、労使協定があり、就業規則があって、旅費規定や賃金規定が存在するように、詳細に定めても一定の文書量にするために階層構造を取っています。
 規程、規則、規定の順位と基準、手順、要領の順位と相互関係は、それぞれの用語の意味を広辞苑でみると次のようになっています。

規程:(1)規則。規定。(2)法令。一定の目的のために定められた一連の条項の総体をいう。(3)官公署などの内部の組織・事務執行の規則。
規則:(1)のり。おきて。さだめ。太平記40「荼毘の一を調べて弘事の次第厳重也」。「一を守る」(2)物事の秩序「-正しく」(3)事件または行為の-様性を表現し、または要求する命題。(4)人の行為や事務取扱いの標準となるもの。(5)[法](イ)都道府県知事・市長村長がその権限に属する事務に関して制定する法規範⇒条例
(ロ)最高裁判所が自己の権限によって訴訟手続、弁護士、裁判所内部の規律、司法事務の処理に関して制定する法。なお、国会の両議院、会計検査院、人事院、各種の委員会なども、その事務に関して同様に規則を制定する権限をもつ。
規定:(1)規則や規準を定めること。また、その規則や規準。さだめ。(2)法令の条文として定めること。また法令の個々の条文⇒規程

基準:ものごとの基礎となる標準。「-を設ける」「建築-」
手順:手をつける順序。物事をする順序。だんどり。「-通りに運ぶ」
要領:(1)主要なところ。主なところ。要点。(2)物事をうまく処理すること。

 規程の説明の中に規則と規定があり、どれも同じといえます。詳細にみると規程には「一連の条項の総体」という文言が見られ、規定には「規則や規準を定めること」や「法令の条文として定めること。また法令の個々の条文」となっています。

 規則は「のり。おきて。さだめ。」であり、「物事の秩序」であり「事件または行為の-様性を表現し、または要求する命題」や「人の行為や事務取扱いの標準となるもの」です。ここの行為の「のり、おきて、さだめ、秩序、様式、標準」といえます。

 このことから、個々の活動を明確にする「規則」があり、一連の活動(例えば旅費の精算)の規則をまとめたものが「規定」であり、数種類の規定をまとめたものが「規程」となると判断します。
 基準、手順、要領を旅費規程でみると、基準は、仮払申請日や清算日の期日などを定めているものです。手順は、出張指示を受け仮払申請をする場合の承認から仮払金を受けるまでの順番を明確にしているものです。要領は、承認をもらう際に添付する書類や仮払金算出のための参照物を記載したものです。
 手順と要領は製造作業方法で説明すると、手順は作業の進め方を記載したもので、要領はそのときどきの注意点を記載したものとなります。

 規程と規定及び規則に決定的な違いがあるのでしょうか。2つ以上の規則が記載される場合は規定に、2つ以上の規定を定める場合は規程にというような、定めが必要になるように思います。
 どのような文書体系を構築しようとしているのか分かりませんが、読みやすさ使いやすさから考えると、できるだけ単層構造であることが望ましいと思います。

ISO規格を経営改善に翻訳する中小企業診断士
竹田将文