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MONOって何者?(2013/12/19配信)

 【ものづくり革新便り】MONOって何者?





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□■     ものづくり革新便り2013年12月19日号         □■
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ものづくり革新ナビゲーターの熊坂です。




いよいよ年の瀬も押し詰まってきましたが、
東京都がバックアップする製造業系起業家支援施設「MONO」を
先日、訪問しました。




契約制のフリースペースで創案や設計をしたり、
3Dプリンターをはじめとする設備を前に試作する起業希望者を見て、
時代の変化を感じました。




起業家だけでなく、地方の中小企業が東京サテライトとして
使う例もあるようです。




同じものづくりつながりで、今後も連携して参ります!




私が工学部学生時代に、技術者としての進路は、
企業内でのキャリアアップしかなかったように思います。




容易に設計、試作が可能で、事業的にも自治体の支援がある今日
技術者の夢を叶える選択肢は拡がっていますね。
 www.mono.jpn.com




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今号の内容
 1.経営工学御専門の圓川教授が紫綬褒章受賞
 2.新登録専門家のご紹介
 3.新興国市場開拓関連セミナーのご案内
 4.新着掲載記事
 5.お役立ちメルマガ紹介「B2Bマーケティングのなぜ?がわかる」
 6.共催・協賛セミナーのご案内 
 7.技法解説#66:セル生産方式
 8.書籍紹介:「セル生産が分かる70のポイント 」(今岡善次郎)




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┃1┃経営工学御専門の圓川教授が紫綬褒章受賞
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平成25年秋の褒章において、東京工業大学の圓川隆夫教授が
紫綬褒章を受章しました。
この賞は、学術研究や芸術文化、技術開発において
功績をあげた者に贈られるものです。




圓川教授は、品質管理、SCM、そして生産管理という
経営工学が対象とする幅広い分野で活躍し、
学究活動にとどまらず、産官での活動を通して日本ならびに世界の
品質向上や効率化に大きく貢献したことが評価されました。




実務に近い管理技術である経営工学分野での褒章は過去初めてであり、
その功績の大きさが推し量られます。





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┃2┃新登録専門家のご紹介
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11月に登録した(株)ロゴの酒井昌昭さんは、プロジェクト
マネジメントの専門家であり、手法だけでなく
組織運営・人材育成に関してのコンサルティングもお得意です。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/66





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┃3┃新興国市場開拓関連セミナーのご案内
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全国各地のものづくり改善リーダー・実践者と共闘する
ものづくり改善ネットワークが、新宅純二郎理事によるセミナーを
1月23日(木)午後に六番町の事務局会議室にて開催します。




タイトルは「ものづくりの国際経営戦略~新興国市場開拓の戦略と課題~」で、
元サムスン取締役だった講師が、その経験と調査に基づく
新興国市場の実態と事例を披露することが期待されます。
 http://mkn.or.jp/mknseminar2.html





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┃4┃新着掲載記事
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12月前半は、13件の解説と3件の事例を新たに掲載しました。




解説:
(1)「 「死の谷」とステージゲート法  」浪江一公
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/222
   「研究開発テーマ創出の仕組み」
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/229




(2)「MTシステム超入門 」手島昌一
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/223
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/230




(3)「経済性工学のエッセンス 」粕谷茂
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/224
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/231
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/232




(4)「清掃に関するよもやま話」清水英範
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/225
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/226




(5)「補助金の活用で海外進出の足掛かりをつかむ」江崎秀之
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/227
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/234




(6)「サプライチェーンは生残りの条件」今岡善次郎
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/228




(7)「コスト削減案の5ステップ育成法」羽根田修
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/233




事例:
(1)「部品機能の重要性」石塚健志
 http://www.monodukuri.com/jirei/article/78




(2)「トヨタ生産方式の応用事例」鈴木甫
 http://www.monodukuri.com/jirei/article/79




(3)「試作部品メーカーの営業強化の事例」津曲公二
 http://www.monodukuri.com/jirei/article/80




会員マイページに$$$name$$$さんが関心のある手法を登録しておけば
関連記事の新着時に連絡メールが配信されますので、
是非ご利用ください。
 http://www.monodukuri.com/members/login/





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┃5┃お役立ちメルマガ紹介「B2Bマーケティングのなぜ?がわかる」
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今回御紹介する「B2Bマーケティングのなぜ?がわかる」は、
中小製造業に特化してWebマーケティングをサポートする
株式会社コスモブレインズが発行しています。




大勢の営業員や多額の広告費用を賄う事の難しい中小企業にとって
Webマーケティングは受注増加の切り札といえます。
しかしものづくり一筋だった企業にとってそれは
異次元の世界に迷い込んだように不可解です。




一気に理解はできませんから、
このメルマガを購読して、少しずつその世界に
慣れていってはどうでしょう?、
 https://www.webplus-listing.com/mailmag/





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┃6┃共催・協賛セミナー案内
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日刊工業新聞社主催で、ものづくり革新ナビの登録専門家が講師を
つとめるセミナーです。
いずれも参加費7000円ですので、関心のあるテーマに気軽にご参加ください。




(1)1月10日「海外業務で陥りがちな失敗とその対策」江崎秀之
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/65




(2)1月23日「今こそ学ぶチームリーダーのための「仕事の正しい進め方」」津曲公二
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/66




(3)1月28日「引き合いを集める製造業のWebサイト」宮本栄治
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/37





そのほか下記のセミナーも協賛しています。




(4)12月19日「物語図化法による「技術者教育」の進め方」古謝秀明
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/18 




(5)12月20日「研究開発のスピードを上げる発想法とその実践演習講座」粕谷茂
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/54 




(6)1月22日「革新的R&Dテーマを継続的に創出する仕組みの構築」浪江一公
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/59




(7)1月28日「商品企画七つ道具セミナー入門コース」石川朋雄
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/4





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┃7┃技法解説#66:セル生産方式
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セル生産とは、ベルトコンベアなどのライン生産とは異なり、
一人もしくは少人数で製品を組み立てる生産方式です。
細胞の中心に「核」があるように、人間中心に装置、治具類が
配置されている様子から「セル(細胞)」生産と呼ばれます。




変種変量生産に柔軟に対応できる、モチベーションが上がるといった
メリットの反面、多能工/万能工を前提とするために、習熟に時間が
かかるというデメリットがあります。
比較的小型で部品点数も少ない電機製品、精密機械に適していると
いわれ、キヤノンなどの実績が有名です。
 http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/73/セル生産/





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┃8┃書籍紹介:「セル生産が分かる70のポイント 」(今岡善次郎)
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2005年に出版された本書は、セル生産を書名にうたってはいますが、
そのメカニズムを解説するにとどまらず、ある時は経営論であり、
組織論であり、さらには文明論であったりします。
トヨタ生産方式の研究者でもある筆者は、セル生産方式の成功には
人間臭い自律的な改善の重要性が必要であると説いています。
生産技術、生産管理担当者に限らず、製造業に関わる多くの人に
参考となるでしょう。





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│編│集│後│記│
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今週の山梨学院大学ものづくり経営論の講義は池内タオルを扱いました。
あらためて見ると、非常にオーソドックスな経営です。
6億円の売り上げがあれば事業が継続できるので、1000円のタオルを
60万本売れれば良い計算になります。
もちろんそのためには、国際的な賞を取る実力も必要でしたし、
OEMから自社製品に方針変換する前に、
1%とはいえファンに愛される独自ブランドを持っていたことが
大きな意味を持っていたでしょう。
国内需要減退に悩む中小企業は、是非ベンチマークしてほしい企業です。




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