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不景気の時が投資のチャンス!(2014/04/16配信)

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□■     ものづくり革新便り2014年4月16日号         □■
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ものづくり革新ナビゲーターの熊坂です。



このところセミナー会社の方とお話する機会が多いのですが、
昔と比べて参加者が集まらなくなっているようです。
企業の教育費予算が減っているんでしょうか?



利益率30%で有名なエーワン精密の梅原創業者は、
好景気の時はひたすら作る、
不景気の時は好景気に備えて投資すると言います。



忙しい時は教育する時間がままなりませんから
時間的に余裕がある時こそ、
次の発展のために人財に投資するタイミングです。



今日の第7項で紹介している書籍「コア・コンピタンス経営」でも
まさに5年後、10年後に対する投資の重要性を訴えていました。



個人としてもいささかの時間を将来の自分に投資して
自腹で学習や社外ネットワーキングに参加する事で、
大きなリターンが見込むことができます。
しかも早く始めるほど、
そのリターンは複利で増えていきます。



いつ始めましょうか?今しかないですね(^^)




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今号の内容
 1.「イノベーションを促進する組織」講演のご案内
 2.新登録専門家のご紹介
 3.デザイン講演とアイデアワークショップのご案内
 4.新着掲載記事
 5.技法解説#74:ハーフィンダールハーシュマン指数(HHI)
 6.共催・協賛セミナーのご案内 
 7.書籍紹介:「イノベーションへの解」クリステンセン
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┃1┃「イノベーションを促進する組織」講演のご案内
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日本MOT学会の春季セミナーが5月15日(木)日本工大にて開催されます。
「イノベーションを促進する組織、阻害する組織」という演題で、
人材育成の山口周氏が、イノベーションが起こりやすい組織と
起こりにくい組織の違いについて講演します。
http://www.js-mot.org/doc/seminar1405.pdf




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┃2┃新登録専門家のご紹介
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・今月登録した株式会社ケミストリーキューブの平木肇さんは、
R&Dプロセスと人材育成の専門家です。
シャープの研究開発畑出身で、前職のコンサル会社では
多くのプロセス革新プロジェクトを成功させてきました。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/77



・同じく今月登録したハリーコンサルティング事務所の松村晴彦さんは、
サプライチェーンマネジメントの専門家です。
長年滞在したフィリピンには強いネットワークを構築しており、
実践的な海外進出をお手伝いします。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/78




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┃3┃デザイン講演とアイデアワークショップのご案内
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イノベーションにとって創造性は必須の要件です。
最近日本創造学会の関係者とお会いする機会が増えているのですが、
学会主催のクリエイティブサロンが5月17日(土)午後に開催されます。



第1部は「デザインと東西哲学」というタイトルで、
(株)カラーコード代表取締役浅井由剛氏の講演です。
第2部はアイデアワークショップで著名な
アイデアプラント代表石井力重氏による実践会
「自然と健康が増進される衣服を考案 しよう~」の二部構成です。



会員以外にも何と500円で開放されていますので、
初夏の土曜午後をクリエイティブに過ごしましょう。
http://www.japancreativity.jp/creative_saloon_031.html




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┃4┃新着掲載記事
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4月前半は、12件の解説と1件の事例を新たに追加掲載しました。



解説:
(1)「グローバルな時代の日本的な人事 」熊原健司
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/308



(2)「クリーン活動はストーリー化して考える」清水英範
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/309



(3)「技術力の根源とは何か」粕谷茂
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/310
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/316



(4)「新事業開発のフレームワーク「さしすせそ」」中村大介
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/311
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/312



(5)「Kaizenとは」門眞博行
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/313



(6)「3D-CADの概要と技術」林俊次
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/314



(7)「ステージゲート法」浪江一公
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/315



(8)「キャッシュフロー経営とSCM」今岡善次郎
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/317



(9)「外国人研修生の上手い活用法」生形厚志
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/318



(10)「Webサイトは売るための設備」宮本栄治
 http://www.monodukuri.com/gihou/article/319



事例:
(1)「制約論理の思考プロセスを活用して問題点を共有」松村晴彦
 http://www.monodukuri.com/jirei/article/97



会員マイページに関心のある手法を登録しておけば
関連記事の新着時に連絡メールが配信されますので、
是非ご登録ください。
 http://www.monodukuri.com/members/login/




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┃5┃技法解説#74:ハーフィンダールハーシュマン指数(HHI)
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これは市場の集中度を評価するための指標であり、その業界の
各企業の占有シェア(%)を二乗して合計します。
もし1社が100%を独占しているなら100の二乗で10000となり、
100社が1%ずつ分け合っていたとしたら、1の二乗×100で100、
つまり10000を最大として集中度が高い程大きな数値となります。



これは購入側と販売側の力関係の評価にも使われます。
例えばある部品の販売側が10社ありHHIが1500で、
それを購入する企業が3社(50%&30%&20%)しかなくHHIが3800であるとすれば、
どうしても売る方の競争が厳しくなって利益を出しづらく、
逆にその部品を2社(70%&30%)しか扱っていなくてHHIが8800であれば、
販売側が比較的有利に交渉を進める事が可能となります。



もしあなたが産業財を扱っているようでしたら、
業界の競争関係をこれで評価してみて下さい。
企業数が100社あっても、シェア1%以下はほとんど影響しないので
上位10社しかも1%以上のおおよそのシェアが分かれば評価可能です。
 



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┃6┃共催・協賛セミナー案内
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当社とMONOの共催セミナーも、残り2回となりました。
参加費は3,000円とお手頃です。



(1)4月17日「海外への生産委託の基本と手順」青山利幸
  http://everevo.com/event/11523



(2)4月24日「複雑なプロジェクトを成功に導く方法」工藤崇
  http://everevo.com/event/12110



そして日刊工業新聞社主催、ものづくり革新ナビ共催のセミナーです。



(3)4月24日「新規ビジネスのための人材育成」津曲 公二
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/38




さらに以下のセミナーにも協賛しています。
(4)4月21日「ステージゲート法のR&Dテーママネジメント」浪江一公
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/83



(5)5月15日「マハラノビス・タグチ(MT)システム入門コース」手島昌一
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/12



(6)6月5日「技術人材の成長を加速するアクションラーニング」平木肇
  http://www.monodukuri.com/seminars/detail/86




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┃7┃書籍紹介:コア・コンピタンス経営(G.ハメル&C.K.プラハラード)
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経営戦略論においてコアコンピタンスという単語は頻繁に出てきます。
「企業の核となる優位事項に集中して経営する」というやや保守的な
イメージで本書を読み始めましたが、原題はCompeting for the futureで、
むしろ没落した一流企業を顧み、現状に満足することなく
将来の優位性を獲得するための学習に投資し、
戦略的に努力する必要性を説く内容でした。



1994年の出版という事で、日本企業を持ち上げる場面が多いのですが、
そこで取り上げた一流企業が今や陥落していく様は、日本企業でも
同じであることが証明されているわけです。
その点ではクリステンセンの「イノベーションのジレンマ」や、
コリンズの「衰退の5段階」に通じる観察があります。



すでに状況が悪化した企業よりは、今絶好調の企業経営人こそが
進んで読むべき一冊と言えるでしょう。
 http://www.nikkeibook.com/book_detail/19031/




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│編│集│後│記│
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先週の土曜日に今年初めてのゴルフに出かけました。
半年ほど一度もクラブを握らないまま、
ぶっつけ本番の10番ホールは引っかけて左の土手へ、
11番も目の前のクリークに打ち込んでOBなど10打。



これは120越えちゃうなあ、と思っていたら、
12番のティーグランドでN氏が、
右ひじを脇に付けるべしと言うので、
試しにその場でやってみたところ
何とナイスショットでパー!



その後も出入りの多いスコアではありましたが、
何とか103でおさまったのは、
間違いなくあの一言アドバイスのおかげでした。



上手い人と回るってことが、上達の早道だと
あらためて思ったラウンドでした。



仕事でも絶対そうですよね。




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┃直前┃ものづくり革新ナビ2周年記念講演会/交流会
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希望者は至急メールにて連絡して下さい!



  記
日時:4月18日(金)18時30分開会 21時30分閉会
場所:北とぴあ14階カナリアホール(JR/メトロ王子駅徒歩3分)
基調講演:山梨学院大学 東秀忠准教授
    「農業を見ることで製造業の将来を考える(仮)」
交流会:講演終了後準備の後に2時間弱の立食形式
    途中で1分間アピールコーナー×15人
会費:5000円(ものづくり革新ナビ非会員は6000円)