メールマガジン バックナンバー

MPUF-USIT/RM合同研究会報告(2011/11/02配信)

*******************************************************************
  ものづくり工学通信    2011年11月2日号
*******************************************************************

ものづくりに日夜奮闘されている皆様、

Facebookでは報告しましたが、10月28日に法人登記を行い、会社組織とな
りました。11月からは山梨県のインキュベーションルームを借用できる事
となり、これまで以上に業務に集中できます。また9-11日に幕張メッセで
開催される中小企業総合展JISMEE2011にて、A-MEC(株)さんのブースを間
借りして、開発中のものづくり工学解説webサイト「ものづくり革新ナビ」
を御紹介し、企業の皆様の御意見を拝聴してまいります。本通信読者の皆
様も是非御希望をお寄せ下さい。

*******************************************************************
今号の内容
 1.MPUF-USIT/RM合同研究会のご報告
 2.QFDシンポジウムのご案内
 3.TOCシンポジウムのご案内
 4.技法解説#14:TOCその2 DBR
 5.書籍紹介「TOC革命」(稲垣公夫著)
*******************************************************************

 1.MPUF-USIT/RM合同研究会のご報告
10月27日にマイクロソフト品川本社会議室にて、MPUF(Microsoft Project
Users Forum)のUSIT/TRIZ研とリスクマネジメント研(RM研)との合同研
究会が開催されました。MPUFには21の研究会がありますが、普段は個別に
例会を実施しており、合同研は私にとって初めての経験でした。
今回はRM研のメンバーからUSIT研に対して、ネガティブなリスクだけでな
くポジティブなリスクをUSITで考えられないか、という問いかけがあり
合同研究会に至りました。
3時間に渡る討論があり、USITでのアイデア創出でもリスクの管理は必要
である一方、リスクのアセスメントにもUSITのように定型的なステップや
オペレータが欲しい等、合同研ならではの気づきが発掘されました。
 https://www.mpuf.org/plus2/p2_top.aspx?stdid=11
 https://www.mpuf.org/plus2/p2_top.aspx?stdid=40

 2.QFDシンポジウムのご案内
11月24、25日に千駄ヶ谷の日科技連本部ビルにて、第18回品質機能展開シン
ポジウムが開催されます。
今回のシンポジウムでは「QFDの無限の可能性」をテーマに、品質機能
展開当初の目的を再確認しつつ、様々な分野や業務への適用可能性を探り、
その応用の広さと奥行きの深さについて、多くの実践事例などを通して
議論します。
 http://www.juse.or.jp/tqm/188/

 3.TOCシンポジウムのご案内
前項と全く同じ日程で困ってしまいますが、11月24、25日に江東区のTFTビ
ルにて、日本TOC推進協議会が主催するTOCシンポジウムが開催されます。
今年はTOCの創始者ゴールドラット博士が6月にご逝去されたこともあり、
特別セッションとして岸良氏による「Never Say I KNOW」ワークショップ
を加えて2日間に渡り、事例や研究、最新情報が発表されます。
 http://www.j-toc.jp/2011symposium.html

 4.技法解説#14:TOCその2 DBR
TOCを一躍有名にした「ザ・ゴール」の中で主人公は、ボーイスカウトの
ハイキングに同行して、その行進の様子から統計的変動を持つ製造現場と
の類似性を発見します。試行錯誤の結果、最も足の遅いハービーに太鼓を
持たせ、彼の前には一定の間隔を確保し、先頭者と彼をロープで一定間隔
に結ぶというアイデアに至ります。この3つの施策をドラムバッファロープ
(DBR)と称して、ボトルネックが存在する製造プロセスに応用するこ
とで、短い納期と少ない在庫を同時に達成する訳です。
実際にはボトルネックが時間や製品によって移動するため、S-DBRと
いう改善された方法が使われ、多くの現場で成果を上げています。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/mb/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%BB

%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC

%E3%83%97/m0u/%E3%81%A9/

 5.書籍紹介「TOC革命」(稲垣公夫著)
前号で説明したように、米国で大反響を受けた「ザ・ゴール」は、17年も
の間邦訳が出ませんでした。その間、日本でのTOC認知度を上げていた
のが'97年に発行されたこの書で、「米国製造業復活の秘密兵器」という副
題がその背景を物語ります。
前半は「ゴール」と同じ小説形式で、製造に困った主人公がTOCに出会
い管理方法を改善していきます。登場人物の心理描写などはゴールドラッ
ト博士の方が一枚上ですが、舞台が日本であるだけに臨場感は高いものが
あります。
後半は「思考プロセス」を含む理論解説や活用ノウハウも掲載されており、
小説で煙に巻かれたともいえる「ゴール」より、むしろ強い納得感があり
お薦めです。
 http://shop.jmam.co.jp/book/1188499_1483.html

*******************************************************************
本日(2日)山梨県企画県民部主催の「企業における男女共同参画推進セミ
ナー」に参加してきました。ワークライフバランスに人並み以上の関心は
ありませんが、未来工業(株)の山田相談役が講師と聞き、直前に参加を
決めました。山梨学院大学の後期講義は、毎週ものづくり企業を一社ずつ
取り上げてグループ討議し、その12社目に未来工業を予定しているためで
す。
講演は予想通りの面白さで、私の質問にも10分以上熱心に回答してもらい
ました。私は技法による生産性向上を唱えていますが、一方社員のモチベ
ーションはそれ以上の要素とも公言しています。山田さんは、常に社員を
喜ばせる手だてを考え続けており、それが営業利益15%の理由だそうです。

 メールマガジン「ものづくり工学通信」