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2011年度「日本経営品質賞」受賞組織決定!(2011/11/19配信)

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  ものづくり工学通信    2011年11月19日号
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ものづくりに日夜奮闘されている皆様、

先日日本規格協会から届いたメルマガに、富士ゼロックス社木下氏の寄稿
が掲載されていました。20世紀の大半は、新しい科学的知識がイノベー
ション創出の源泉とされてきた時代で、研究・開発・設計・製造・販売と
いう直線的な流れのなかで、科学的知識を応用し新製品開発に繋げるとい
うリニア・モデルが、広く浸透していましたが、激しい競争とスピードが
求められる昨今のビジネス環境においてはそれが自然崩壊し、市場発見や
顧客の定義、顧客価値創造、潜在ニーズの発見がイノベーションの開始点
になっているという趣旨です。
この考えの中でも、QFD、品質工学、TRIZは、単に品質を獲得する
手段ではなく、顧客中心型イノベーションの活性化を支援する戦略スキー
ムとなります。

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今号の内容
 1.2011年度「日本経営品質賞」受賞組織決定
 2.山梨県品質工学研究会のご報告
 3.経営システム学会のご案内
 4.「MTシステム入門コース」セミナーのご案内
 5.横幹連合コンファレンスのご案内
 6.技法解説#16:TOCその3 CCPM
 7.書籍紹介「クリティカルチェーン」(E.ゴールドラット著)
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 1.2011年度「日本経営品質賞」受賞組織決定
経営革新を続ける組織に贈られる「日本経営品質賞」が11月16日に発表され
ました。
大規模部門は、組織ビジョンと全体戦略、部門マネジメントの方向性を一致
する取組みが評価された、シスコシステムズ合同会社のエンタープライズ&
パブリックセクター事業。
中小規模部門は、医療をサービスと位置づけ、従業員のやりがい、働き甲斐
を出発点にした仕組みづくりが評価された、医療法人財団献心会 川越胃腸
病院と、クオリティ・サービス・クレンリネス・ホスピタリティ・アトモス
フィアを提供価値に掲げて顧客満足度を高め、全従業員が一体となり、対話
による気づきを通した自己革新の取り組みが評価された、株式会社ねぎしフ
ードサービスの二つです。
表彰式セレモニー含めた「日本経営品質賞報告会」が12年2月23日(木)~
24日(金)に開催されます。
 http://www.jqaward.org/index.html#2011winners

 2.山梨県品質工学研究会のご報告
11月11日(金)に山梨県工業技術センターにて例会を開催し、見学者を含む
20人の参加がありました。
テルモのKさんが発表した、社内で実践する場合の基本機能の考え方につい
てでは、実験の目的を明確にする重要性が議論されました。
増田顧問は、ネットで入手したCIAのデータをT法で解析した結果を発表
し、重回帰分析に比べると未知データの予測能力が高いほか、総合SN比の
相関係数を見る事で、重要なパラメータが取り込まれていることの判定も可
能であると示されました。
http://yqes.web5.jp/meeting.html

 3.経営システム学会のご案内
12月3日(土)、4日(日)の二日間、甲府市の山梨学院大学にて、第47回全
国研究発表大会が開催されます。
開発プロセス、事業戦略、知財マネジメント、マーケティング、TRIZな
ど、経営システムに関わる90件の研究が報告されます。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jams2/information/2011autumn.html

 4.「MTシステム入門コース」セミナーのご案内
12月8日(木)、9日(金)に千駄ヶ谷の日科技連にてMTシステムの入門セ
ミナーが開催されます。現時点で随一の参考書である「入門MTシステム」
の共著者である立林和夫、長谷川良子、手島昌一の3名が講師となり、1人
1台のPCで実習しながら理解を進めます。
 http://www.juse.or.jp/seminar/16086/

 5.横幹連合コンファレンスのご案内
11月28,29日石川県のハイテク交流センターにて、第4回横幹連合コンファレ
ンス「21世紀のイノベーション創出に向けた知の統合と知の創造」が開催さ
れます。
品質工学会、日本品質管理学会、プロジェクトマネジメント学会、日本経営
工学会を含む40学会が、伝統文化の地・加賀に集い、多様な知識と研究を交
換します。
 http://www.trafst.jp/conf2011/index.html

 6.技法解説#16:TOCその3 CCPM
非定型業務であるプロジェクトは不確定要素が多く、なかなか計画通りに
進みません。期間が延びてしまうか、途中で目標を下げてしまった経験が
あると思います。CCPM(Critical Chain Project Management)は、プ
ロジェクトのいたるところに組み込まれたマージンをひとつにまとめて、
マージンの残量と傾向を監視する事で、結果的に効率的管理とする手法で
す。これによって心理的な要因を排除して、早めに問題点を発見し、適切な
処置が打てるようになります。
PMで国際的に最も支持を受けているPMBOK(Project Management Body
of Knowledge)でも、2005年の第3版から管理方法として掲載されています。
 http://www.toc-ccpm.net/aboutccpm/index.html

 7.書籍紹介「クリティカルチェーン」(E.ゴールドラット著)
ゴールドラット博士が小説形式でTOCを例示するシリーズの第4作で、
日本では2003年に発刊されました。MBAの教授である主人公が、試行錯
誤を繰り返しながら、実効的なプロジェクト管理としてのCCPMを導い
てゆきます。
ザ・ゴールのボーイスカウトの行進、ダイスゲームのような比喩がなく、
実際のプロジェクト事例で話が進んでいくため、小説としての含蓄は少な
いものの、その分臨場感は高くなっています。また裏テーマとして、米国
におけるMBA教育が論理に傾き、非実践的になっている事への問題が提
起されており興味深いところです。
 http://daily-learning.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-04c3.html

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MOT大学院に在籍、かつ自前で起業していることもあり、ここのところ
ベンチャー起業関連の集会への参加が続いています。なかなか大きな成功
例が生まれない背景を聞くと、理系人間の営業下手の問題が原因の一つの
ようです。他人ごとではない話であり、Facebookなどのデジタル発信とリ
アルな対話を交えて、とさらに皆さんとのコミュニケーションを深めてま
いります。

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