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ものづくり革新ナビQ&A活用キャンペーン(2012/07/03配信)

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  ものづくり革新便り    2012年7月3日号
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あっという間に今年も半分が過ぎてしまいました。


大事な事を後回しにしていると、すぐに来年になってしまいますよ。




そこでものづくり革新ナビでは、抱えている疑問や課題を解消するお手伝いとして
「Q&A活用キャンペーン」を実施中です。


ナビサイトのQ&Aコーナーに質問を投稿していただくと、
何と投稿者企業の広告を1ヶ月間無料掲載という太っ腹企画です。


広告に関心のない方には、もれなくクオカードを進呈いたします!


先着10名様限定ですので、お早めにご利用下さい。
詳しくは http://www.monodukuri.com/information/detail/11




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今号の内容
 1.ものづくり寄席「中小企業の国際化」聴講報告
 2.品質工学研究発表大会参加報告
 3.専門家ピックアップ
 4.掲載記事ピックアップ
 5.品質管理学会シンポジウム「ISO 9001の活用」のご案内
 6.山梨県品質工学研究会TRIZ講演会のご案内
 7.技法解説#31:PPM分析
 8.書籍紹介「生産財マーケティング」高嶋克義・南知恵子著
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 1.ものづくり寄席「中小企業の国際化」聴講報告
5月に始まったものづくり寄席も、来週の高橋先生で千秋楽ですが、7月2日
の岸本先生の「ものづくり中小企業の国際化」を聴講して参りました。
中小企業が海外特にアジアに進出すると聞くと、国内受注が激減して止むを
得ず進出し、国内は空洞化=ドーナツ現象、というイメージを抱きがちです
が、先生の調査によれば、実際海外で成功している企業の多くは国内でも堅
調な業績である場合が多いそうです。
その理由は、コスト勝負ができない海外では、現地企業が苦手とする開発と
営業のコーディネーションがポイントになる事が多く、これは当然日本でも
価値があり、その能力が高い企業は国内でも重宝されるという事のようです。
一方よく言われるように、現地では長期雇用が難しく、その能力を育成する
事が容易でなく、日本からのリモートエンジニアリング体制にならざるを得
ないとの報告でした。
岸本先生は、中小企業の実務家の方々との交流を希望していらっしゃいまし
たので、アジア進出などに御関心のある方は、連絡してください。
 http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/mmrc/topics/yoseenmoku.html




 2.品質工学研究発表大会参加報告
6月28/29日の大会@大井町きゅりあんに参加してきました。
他の学会同様会員数は減少傾向ですが、発表会場には相変わらず熱気が立ち
込めていました。
今回が20回記念大会ということで、新しい損失関数やパラメータ設計とT法
の組合せといった提案はあるものの、田口博士が亡くなった事もあり次第に
新鮮さが少なくなっている印象を受けます。
矢野元会長が特別講演で、会員に強烈に激を飛ばす一幕もありました。
過去の発表を含め、自社に類似の事例を知りたい方はご一報下さい。
 http://www.qes.gr.jp/meeting/index.htm




 3.専門家ピックアップ
(1)新たに仲間になった手島昌一氏は、画像や波形の検査、判定や設備監
視への応用で注目されているMTシステムを早くから応用し、7年前に起業
して解析ソフトを開発/販売しながら、全国から指導依頼が殺到しています。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/29
(2)福田真三氏は、某建設系大手コンサル企業に勤務しながら、経営工学
部門の技術士資格を取得し、プロジェクトマネジメントの専門家として、皆
さんの課題解決を支援するために、登録して下さいました。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/18




 4.掲載記事ピックアップ
6月の後半は3件の解説記事と1件の事例を新しく掲載しました。
今岡氏はSCMにおけるクロスドッキング(移載)のポジションを解説しま
す。また熊坂は、各種手法やプロセスを新規導入する場合の進め方と、技法
類の活用や有効度認識に対する調査結果を掲載しました。
 http://www.monodukuri.com/gihou/
原和彦氏氏の「照明器具落下」安全設計事例は、原発事故でも露呈した安全
とコストの関係についてシンプルな解法を教えてくれます。
 http://www.monodukuri.com/jirei/




 5.品質管理学会シンポジウム「ISO9001の活用」のご案内
7月21日(土)9:55~17:00@日本科学技術連盟千駄ヶ谷本部にて、「品質
マネジメントシステムの監査技法の向上とISO 9001の活用」というシンポジ
ウムが開催されます。
これは同学会内の研究活動を6つのWG毎に報告するもので、WG6はものづく
り革新ナビの登録専門家でもある及川忠雄さんが代表して、「経営に貢献す
るISO9001」を発表します。
 http://www.jsqc.org/q/news/events/index.html#h240721




 6.山梨県品質工学研究会TRIZ講演会のご案内
7月14日(土)の研究会はTRIZコンサルティングの(株)アイデア社長である
前古護氏を迎えて、TRIZ紹介講演「利益と元気を出す道具の話」を実施します。
甲府市中央公民館にて13時からの開始で、研究会員以外にも無料で公開致し
ますので、今以上の技術系アイデアを出そうとしている方は是非御連絡下さい。
 http://yqes.web5.jp/index.html




 7.技法解説#31:PPM分析
コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループが考案した
事業毎の経営資源最適配分を考えるフレームワークで、プロダクト・ポート
フォリオ・マネジメントの略です。
PPMでは2つの軸を取り、横軸Xに相対マーケットシェア、縦軸Yに市場成長率
を取って事業を4つの象限に分類します。
基本的な戦略はX大Y小で利益の源泉である「金のなる木」から、X大Y大で競
争は激しいものの将来の利益源候補である「花形」に資金を注入します。
X小Y小で現在将来とも利益を見込めない「負け犬」は撤退を検討し、X小Y大
の場合はどこまで投資して「花形」に成長させるか検討すべき「問題児」と
して扱われます。
BtoBビジネスで取引先との特殊関係がある場合など、必ずしもこのコンセプ
トが成立するわけではありません。
 http://www.bcg.co.jp/impact_expertise/topics/portfolio.aspx




 8.書籍紹介「生産財マーケティング」高嶋克義・南知恵子著
6月に発行された最新のものづくり白書でも、実際に「もの」を作る製造から、
誰に向けて何を作るかを考えるマーケティングに付加価値が移動していると
報告されています。
しかし一般のマーケティング参考書を見ると、市場分析にしろ顧客との関係
構築にしろ、最終消費財をイメージして説明しているものが大半です。
いわゆるBtoBと呼ばれる生産財の場合、これらと同様に考えられるものもあ
れば、相当に異なる部分もある事は自明でしょう。
本書では上記の視点に加えて、新製品の開発、営業体制、販売チャネルの構
築など、現代の生産財メーカーが注目している項目毎に丁寧に記述されてお
り、関係者は是非手元に置いておきたい一冊です。
 http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/4641162840




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9月19日から山梨で開催される国際QFDシンポジウムの発表に応募したものの、
申し込み期限を過ぎて慌ててペーパーを作成したため、
残念ながら不採録になってしまいました。


基本的にはいつも締切間際の集中力で乗り切る方針なのですが、
今回は募集に気付くのが遅れて、さすがに完成度を上げられませんでした。


しかし取りあえず英文6ページの論文は財産になりますので、
別の発表機会を探索しています。