2017 高機能プラスチック展レポート(その3)

◆2017年の高機能プラスチック展から

 
 2017年4月、東京ビッグサイトで『高機能素材Week2017』がありましたが、この催物の一部として、高機能プラスチック展が開催されました。本レポートでは、プラスチック材料、加工品、プラスチック加工及び装置に関連する展示に絞って紹介し、解説します。今回は、(その3)、2.材料、2.1 樹脂の続きです。
 
 日本ポリプロは高透明PP、マット調PP、パール調PP等の意匠性を引き出せるグレードを多く展示していました。また、長鎖分岐構造を持つ高溶融張力PPであるウェイマックスの展示では大型の真空成形品が展示されていました(写真15)
 
写真15 日本ポリプロブースの大型真空成形品
 
 ウェイマックスの発泡用途に関しても、射出発泡の比較的大きな成形品を展示していました。発泡成形特有のスワールマークが目立たないのはメタロセン触媒を使って製造していることで結晶化速度を下げることができているためと思われます。写真16はウェイマックスの紹介パネル、写真17は発泡成形品の展示です。
 
写真16 日本ポリプロのウェイマックス紹介パネル
 
写真17 ウェイマックスの射出発泡(コアバック)サンプル
 
 ユニチカはメタリック着色したNANOCONメタリックのサンプルを多数展示していました。展示サンプルの中には富士精工で試作されたウェルドラインや流れムラを消した成形品もありました。また、発泡用ナイロン(フォーミロン)の成形サンプルも多数展示されたいました。写真18はNANOCONの紹介パネル、写真19は展示サンプル(上はメタリック、下は発泡)写真20はメタリ...
ックウェルドレス成形品と通常成形の比較です。
 
写真18 ユニチカのNANOCONメタリックの紹介パネル
 
写真19 ユニチカブースの展示サンプル(上段:メタリック成形品、下段:発泡成形品)
 
写真20 メタリックのウェルドレス成形品(右)と通常成形品(左)
 
 次回も2017年の高機能プラスチック展から続きを解説します。
 

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