効率的な仕事の推進:物流管理監督者の仕事の仕方(その3)

 

◆マネジメント力の向上

物流管理監督者は、仕事のパフォーマンスを見ていくこと、つまり当初の計画通りに仕事ができているかを日々確認することがメインとなります。これが、仕事はマネジメントです。そして部下のマネジメントも重要です。部下を指導し、仕事も標準手順に則って実行されているかを確認します。部下個人、個人への期待値と現状とのギャップを把握し、それを埋めていく活動も必要です。自ら指導したり外部教育に派遣したりしてギャップを確実に埋めていくことです。

 

さらに部下の評価についてもしっかりとしたスキルが必要です。しかしここは非常に難しい。正当な評価とは何なのか。多くの管理監督者の方は部下の評価で大いに頭を悩ませていることと思います。ここはひとつ、部下の行動に視点を当てて評価するようにしていくと良いと思います。

 

その人のポテンシャルを推測して評価するのではなく顕在化した事実に基づいて評価をするのです。仕事は計画通り実行する、改善案を毎月目標以上に出してくる、出張の報告書を必ず翌日に提出してくる。このような事実を日々手帳に書きとめ、それを見ながら評価することです。きちんとした評価ができない人の部下は不幸です。評価は給与につながりますから、真面目に、正当に、客観的事実に基づいて評価するスキルを身につけましょう。

 

部下に対する仕事の与え方も学ぶ必要があります。優先順位を明確にし、納期をはっきりさせ、そのアウトプットがどのように使われるかを部下に説明して仕事をさせましょう。自分の単なる思い付きで、さほど重要でもない書類を作成させたり、突発で仕事を割り込ませたりする管理監督者は好ましくありません。

 

もしかしたら管理監督者の仕事の与え方がその職場の生産性を低下させているかもしれません。つまりその会社の生産性向上のネックになってしまっているということです。

 

繰り返しになりますが管理監督者の仕事はマネジメントです。マネジメント力は一つの仕事の技術ですから心がけて学ぶようにしないと簡単には身につきません。自ら現場入りす...

る管理監督者は仕事に対する姿勢が足りません。自らの本業を放棄するような管理監督者は実質的に職場の役に立っていないことに気づく必要があります。

 

ぜひ会社の中で効率的な仕事の推進に寄与できる物流管理監督者を育成していきましょう。

 

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