創造的思考の方法

 「創造性」という言葉には惹かれますね。そして、創造的思考方法を手に入れることにはあこがれますが、脳の働きの研究によりその方法が明らかになっています。では、紹介しましょう。
 
 創造性を発揮するためには、脳の働きを理解した上で、そのための思考方法を知ることが大切です。次に紹介する4つの段階を意識することで、創造的なことを考えつく可能性が高くなるはずです。
 

詰め込む

 
 課題や新たな挑戦に立ち向かうことになったとき、逆説的ですが、最初にやるべきことは、自分がすでに知っていることにじっくり浸ることで左脳をしっかりと活動させることです。困難を乗り越えることを求められるすべての創造的な活動は、その前にこの左脳の活動にかかっています。たとえば、広く深く読書してわかったことを並び替えたり、評価したり、整理したり、要約したり、優先順位をつけたりします。
 

培養する

 
 創造性のための次の段階に入るためには、左脳が解くことができないその問題を忘れることです。右脳を使った無意識下での塾講が必要なのです。激しい運動は、新しいアイデアや解決法にたどり着くための右脳の働きを活発にします。たとえば、90分間物書きをした後は、走りに行って脳にもジョギングさせます。
 

ひらめく

 創造性の第3段階は、突然直感が働きひらめくというアハ体験(ひらめきや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験)です。このひらめきは、机についているときや意識して考えているときに生まれるものではないはずです。左脳を休ませているとき、たとえば、運動をしていたり、シャワーをしていたり、ドライブをしていたり、あるいは、眠っているときかもしれません。
 
 
 

検証する

 
 創造性の最終段階は、再び左脳を優位にさせることになります。ひらめいたアイデアが確かなものなのかを確かめる段階です。科学者であれば研究所で実験し、画家であれ...
ばキャンバスに描き、作家であればイメージを言葉にすることになります。
 
 以上のことからいえるのは、創造的思考のためには、柔軟かつ意識的に、活動と休息、努力と放置という波を作り、右脳と左脳とを結びつけて脳全体を働かせることが大切だということです。
 
◆関連解説『人的資源マネジメントとは』

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