技術士第二次試験対策:不合格の具体的な原因とその解決策を考える

 

技術士第二次試験、筆記試験の合格発表がありました。合格された方、残念ながら不合格だった方・・・様々だと思います。不合格だった方の中で来年度の試験に再チャレンジする方も多いと思います。今回は、再チャレンジする方へ「不合格の具体的な原因とその解決策を考える」のタイトルで解説します。

関連解説記事:技術士第二次試験対策:「絶対に合格する!」という強い気持ちを持つ

 

1. 失敗を分析して改善策を探求する

「失敗の本質 日本軍の組織論的研究 戸部良一他(中公文庫)」という本があります。この本の中で、著者は、太平洋戦争で敗戦した日本軍の問題の一つとして「学習を軽視した組織」を挙げています。過去に失敗した戦法を何度も繰り返して行い、失敗した戦法、戦術、戦略を分析し、その改善策を探求しなかったことを書いています。

 

この内容は、来年度の試験に向けての受験勉強を始めるときに参考になる内容です。つまり、この内容は「不合格の具体的な原因とそれに対する解決策を考えること」と言い換えることができます。

 

2. 不合格の具体的な原因を考える

例えば「今年度の試験では、問題解決能力及び課題遂行能力の問題が解答できなかった」ということが不合格の原因だったとします。このとき、問題解決能力及び課題遂行能力の問題が解答できなかったことに対する具体的な原因が必ずあります。例えば、以下のような原因があったのかもしれません。

 

3. 不合格の原因に対する解決策を考える

具体的な原因に対する解決策を考えることで問題解決能力及び課題遂行能力の問題に対する来年度の試験に向けての勉強方法や勉強内容が明確になります。

 

例えば、

 

 

4. 受験勉強のスタートは不合格の具体的な原因とその解決策を考えること

不合格の具体的な原因とその解決策を考えることが来年度の試験に向けての受験勉強のスタートです。

 

まず、不合格の具体的な原因をすべて洗い出してください。不合格の具体的な原因という膿を出し切ることが重要です。解けなかった問題のこと、解答を書くこと、受験勉強方法のこと、受験勉強の時間の確保のこと、受験に対する気持ちの持ち方など様々な視点から考えてください。様々な原因が積み重なって「不合格」という結果になったのかもしれません。

 

不合格の具体的な原因をすべて洗い出したうえでこれらに対する解決策を考えてください。解決策を考えることで来年度の試験に向けての勉強方法や勉強内容が明確になります。

 

5. 不合格の解決策をノートに書く

不合格の具体的な原因とその解決策をノートなどに書き出してください。頭の中で考えているだけでは不合格の具体的な原因という膿をすべて出し切ることはできません。また、この原因に対する解決策も出てきません。走り書き程度でも構わないのでノートなどに手で書き出すことで具体的な原因とその解決策がどんどん出てきます。

 

次回は「技術士第二次試験対策:今日からできる受験勉強」を解説します。

 

【関連文献紹介】森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令和4年3月25日

 

◆ 技術士第二次試験対策:口頭試験対策 【連載記事紹介】


特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 

 
...

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者