クリーンルームの4原則とは

 クリーン化技術は、企業の競争力であるため、昔から門外不出などと言われ、他社には教えない、手の内を見せないのが一般的でした。しかし最近では、色々なメーカーの資料にこの4原則が公開されるようになりました。クリーンルームをお持ちの企業では既に一般常識かも知れませんが、ものづくり現場を管理する上で重要な項目ですのでおさらいの意味も含め説明します。

 クリーン化の4原則と呼んでいるところもありますが、主にはクリーンルームを対象としていますので、ここではクリーンルームの4原則と表現し、以下の4項目です。

  1. 持ち込まない   ゴミやその発生源となるものをクリーンルームに持ち込まない

  2. 発生させない   クリーンルームに入ったら、ゴミを発生させる行為をしない

  3. 堆積させない   ゴミを堆積させない工夫をする

  4. 排除する     ゴミや発生源はクリーンルーム外へ排除する

 

 この4原則の詳細項目は以下の表1の通りで、良く見ると人にスポットが当てられていることが分かります。昔から、クリーンルームの中での最大の発生源、汚染源は人である、と言われて来ました。

 その、人をどう管理するかが、この4原則です。

表1 クリーンルームの4原則 (詳細)

  業種、取り扱い製品、あるいは要求されるクリーン度(清浄度)が高いか否かによって詳細項目の中身は少しずつ異なるものの、基本的な考え方は共通です。 

 例えクリーンルームでなくても、ゴミによる品質問題は多いですから、ものづくりの現場ではゴミを極小化することで、製品品質が向上、安定しますし、品質に影響しなくとも、お客様はゴミ、汚れのないものを欲しがると思います。従って、どこのものづくり現場でもこの4原則を意識したいものです。

 

 注意したい点

 このようにクリーンルームには、人がゴミを持ち込んだり、発生させることが分かっていますので、高いクリーン度を要求される現場では、作業...

者を少なくしています。その人に代って、ロボットが作業したり、製品の搬送をしています。その他、合理化、効率化も進んでいます。こうなると、人からの発塵よりも設備発塵の割合の方が多いと言うデータも出ています。

 人が減るとゴミが減りますが、その分、人の鋭い五感が不足しますから、不具合の発見が遅れる可能性がある、と言うことも意識したクリーンルームや設備の管理が必要です。

◆関連解説『環境マネジメント』

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