高分子用安定剤を使いこなす

48,600 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 17:00 
締めきりました
主催者 サイエンス&テクノロジー株式会社
キーワード 高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス
開催エリア 東京都
開催場所 【港区】芝エクセレントビル B1F KCDホール
交通 【地下鉄】大門駅 【JR・モノレール】浜松町駅

変色、フィッシュアイ、光沢低下、クラック、
成形機中の劣化などに対処するために

添加剤一筋45年の講師が、高分子添加剤の
"上手な使い方" を存分に語る!

★ 高分子材料の劣化や外観不良へと至るメカニズムや添加剤を用いた対策方法、安定剤配合設計の要点や事例紹介、高分子材料中の添加剤分析方法等など、高分子添加剤(安定剤)を上手に使うための知識・ノウハウを添加剤一筋45年の講師が徹底的に解説。

セミナー講師

八児 真一 氏 (元 住友化学)

【専門】 樹脂添加剤、主に酸化防止剤、光安定剤

【略歴】
樹脂添加剤一筋45年! 主に研究開発、配合設計に従事
1973年 住友化学工業(株) (現 住友化学)
1996年 共同薬品(株) (子会社)
2011年 堺化学工業(株) (親会社)
2013年 サンケミカル(株)
2016年 第一化成(株) (2018年退社)

【受賞】 1991年 近畿化学協会 化学技術賞 受賞 Sumilizer GM,GS

【特許】 日本特許DB 1983~2013年検索 366件

受講料

48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)

S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で48,600円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額24,300円)

【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

得られる知識

・高分子材料の劣化と安定化の基礎理論
・高分子材料の変色などの外観不良の原因と対策
・ポリウレタンの劣化と対策の基本的考え方
・押出機や射出成形機などの成形加工時の劣化機構と劣化対策(目からうろこ)
・樹脂中の添加剤分析の留意点

対象

・高分子の劣化と安定化を基礎から勉強してみたい方
・高分子添加剤の配合設計の考え方を基礎から勉強してみたい方
・高分子材料の変色等の品質トラブルを添加剤で何とかしたい方
・押出機や射出成形機などの成形加工時のトラブルを添加剤で何とかしたい方
・業務に活かすため、樹脂添加剤についての知見を深めたいと考えている方

【講師より】
 本テーマに興味のある方なら誰でも受講歓迎です。添加剤一筋45年の集大成セミナーに仕上げています。知っている事で、是非伝えておきたい事を重点的に整理した内容となっています。何故そうなるか?を出来るだけメカニズムで説明します。

セミナー趣旨

 本講座は、第1部 基礎編(基礎理論)、第2部 応用編(実用)、第3部 考察編(理論的考察)からなり、基礎編では高分子材料の劣化と安定化の基礎的なことをメカニズムを交えて詳しく説明します。応用編では、それをベースに「安定剤配合設計の基本的考え方と留意点」や「高分子材料の変色などの外観不良のメカニズムと対策」、「ポリウレタンの劣化と対策」、「高分子材料中の添加剤分析」を紹介し、より実用的な観点から解説します。考察編では押出機の中の劣化機構とその対策などを理論的に詳しく説明します。 

セミナー講演内容

第1部 基礎編(基礎理論)
1.高分子材料の劣化
 1.1 劣化因子と劣化現象
 1.2 劣化機構

2.高分子材料の安定化
 2.1 安定剤の種類
 2.2 安定化機構
 
第2部 応用編(実用)
1.添加剤配合設計の基本的考え方と留意点
 1.1 安定剤配合設計の留意点
 1.2 添加剤の性能評価フロー
 1.3 相乗作用と拮抗作用
 1.4 加工安定処方(事例)
 1.5 耐熱処方(事例)
 1.6 耐候処方(事例)

2.外観不良・欠陥のメカニズムと対策 ~トラブルを突破するために~
 2.1 変色問題
  2.1.1 発生原因と対策の基本的考え方
  2.1.2 変色原因
  2.1.3 変色メカニズム
  2.1.4 変色促進試験(再現試験)
  2.1.5 HALSの変色促進作用とメカニズム(事例)
  2.1.6 リン系酸化防止剤の変色防止とメカニズム(事例)
  2.2 ブリード問題
  2.2.1 発生原因と対策の基本的考え方
  2.2.2 構造式から予測困難な理由(事例)
  2.2.3 リン系酸化防止剤のブリード性(事例)
  2.3 フィッシュアイ問題
  2.3.1 発生原因と対策の基本的考え方
  2.3.2 SBSシュリンクフィルムのフィッシュアイと防止(事例)
  2.3.3 熱劣化防止剤のフィッシュアイ防止メカニズム
  2.4 光沢低下問題
  2.4.1 発生原因と対策の基本的考え方
  2.4.2 SBS射出成型物の光沢低下防止対策(事例)
  2.4.3 熱劣化防止剤の光沢低下防止メカニズム
  2.5 クラック問題
  2.5.1 発生原因と対策の基本的考え方

3.ポリウレタンの劣化と対策
 3.1 ポリウレタンの劣化と対策の基本
 3.2 スパンデックスの特許例
 3.3 スパンデックス用添加剤の特徴
 3.4 ポリウレタンの変色と対策
 3.5 ポリウレタンに用いられる添加剤の例

4.高分子材料中の添加剤分析
 4.1 必要な分析機器と分析手法
 4.2 市販PPからの安定剤の定性分析例と留意点
 4.3 市販PPからの安定剤の定量分析例

5.安定剤の開発経緯

第3部 考察編(理論的考察)
1.押出機や射出成形機の中の劣化について
 1.1 熱劣化と熱酸化劣化の違いについて
 1.2 熱劣化防止剤と酸化防止剤との熱酸化劣化防止と熱劣化防止の比較試験
 1.3 両ヒンダードフェノール系酸化防止剤が何故熱劣化しないのか?
 1.4 押出機の中は、熱劣化?または熱酸化劣化?について
 1.5 熱劣化防止剤の二官能安定化機構の検証
  1.5.1 構造式と性能の相関性からの検証 ①
  1.5.2 重水素化モデル実験からの検証 ②
 
 □ 質疑応答 □