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<天然由来>生分解性微粒子/ビーズの作製法と構造制御 ~セルロース・キトサン等の微粒子化とそのプロセス~
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 高分子・樹脂材料 環境負荷抑制技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【大田区】大田区産業プラザ(PiO) |
交通 | 【京急】京急蒲田駅 |
生分解性高分子の中でも広い可能性を残している、
多糖類の構造・特性からそのマイクロカプセル化・応用展開まで!
セミナー講師
滋賀県立大学 工学部 材料科学科 准教授 博士(工学) 谷本 智史 先生
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー趣旨
近年、マイクロプラスチックが世界的な問題になっており、それに伴い「生分解性高分子」への興味が再度、高まっている。生分解性高分子には様々な分子構造のものがあるが、これまではポリ乳酸系の材料が多く取り上げられてきた。
本セミナーでは生分解性高分子の中でも広い可能性を残している、天然物由来のセルロースやキチン・キトサンなどの「多糖」にフォーカスして、それらを微粒子材料として用いる際の概要を説明する。また、我々が検討しているキトサンの微粒子化手法・無機物との複合化手法を紹介し、マイクロカプセルとしての応用の可能性を提案する。
受講対象・レベル
高分子微粒子/ビーズを作りたい方、多糖の材料利用を検討されている方、キチン・キトサンを研究対象とされている方、有機物と無機物との複合化を検討されている方
習得できる知識
生分解性高分子の分類、官能基から見た多糖の分類、多糖の構造と材料としての使い分け、セルロースの成形方法、キチン・キトサンの概要、キトサンの成形方法、バイオミネラリゼーションの概要、キトサンと無機物との複合化手法など。
セミナープログラム
1.生分解性高分子の概観
(ア) 合成高分子系(例:ポリ乳酸)
(イ) 微生物産生高分子系(例:ポリリジン)
(ウ) 天然高分子系(例:タンパク質、セルロース)
2.多糖の構造と特性
(ア) 多糖とは
① 親水性天然高分子
②水素結合の存在
③ 柔らかい多糖と硬い多糖
(イ) 非構造多糖
①不定形でウェットな多糖
② 形状を与える試み
③用途
(ウ) 構造多糖
①セルロース
② キチン・キトサン
③形を与えることの困難さ
3.一般的な高分子の微粒子化プロセス
(ア) 重合とともに微粒子化(乳化・懸濁・分散重合)
(イ) 重合してから微粒子化
①バルクからのトップダウン(粉砕など)
② 分子レベルからのボトムアップ
4.多糖の微粒子化
(ア) 意外と少ない多糖の微粒子材料
(イ) 水溶性多糖から作るゲル微粒子
5.セルロースの微粒子化
(ア) セルロースとは
(イ) セルロース系材料の現状
(ウ) セルロースのフィルム化
(エ) セルロースのファイバー化
(オ) セルロースの微粒子化手法
①粉砕
②イオン液体の利用
6.キトサンの微粒子化
(ア) キチン・キトサンとは
(イ) キチン・キトサンに関する研究事例
(ウ) キトサンの成形
(エ) キトサンの微粒子化手法
①粉砕
②w/oエマルションからの乾燥析出
③w/oエマルションからの中和析出
④液滴の架橋による形状固定化
(オ) 粒径制御法
7.キトサン微粒子/ビーズへの構造・特性の付与
(ア) 無機物との複合化
①バイオミネラリゼーション(生物が無機鉱物を体内で集積する作用)
②カルシウムによるコーティング方法
(イ) コアシェル型複合微粒子の構造・特性とその評価・応用
①SEMによる形態観察
②表面解析
③マイクロカプセルとしての応用検討
〜生分解性薬物担体としての利用等〜
(ウ) 将来の展開
8.まとめ
<質疑応答>