溶解パラメーターから理解する高分子の溶解性 ~熱力学に基づく実践的アプローチ~【LIVE配信・WEBセミナー】

★2026年2月12日WEBオンライン開講。金沢工業大学 名誉教授(金沢高分子ラボ 代表) 小川 俊夫 氏が、溶解パラメーターから理解する高分子の溶解性 ~熱力学に基づく実践的アプローチ~について解説する講座です。


■本講座の注目ポイント

★有機化合物や高分子の溶解性評価にはSP値が簡便に使われるが、その理論は熱力学に基づくHildebrandの溶解パラメーターに由来する。Hansenの拡張には信頼性の課題があり、Flory-Hugginsのカイパラメーターは予測困難で実用性に限界がある。これらを踏まえ、SP値の意味と適用限界を熱力学的に解説する。

 

 

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

    ■本セミナーの主題および状況

    ★有機化合物や高分子の溶解性評価にはSP値が簡便に使われるが、その理論は熱力学に基づくHildebrandの溶解パラメーターに由来する。Hansenの拡張には信頼性の課題があり、Flory-Hugginsのカイパラメーターは予測困難で実用性に限界がある。これらを踏まえ、SP値の意味と適用限界を熱力学的に解説する。


    ■注目ポイント

    ★熱力学的に考えた非電解質溶液について学習できる!

    ★溶解パラメーターについて学習できる!

    ★ポリマーと溶媒の系について学習できる!

    ★ポリマーの溶液の実際の例について学習できる!

    ★ポリマー目的の系について学習、習得できる!

     

    【講演主旨】

     有機化合物や高分子材料を扱う時、溶媒に溶かすという作業は頻繁に発生する。どんな溶媒を使ったら良いか悩むことが多い。最も簡単な方法は溶解パラメーター(SP値)を使って溶媒を探すことである。この方法は極めて簡単であるが、ここではSP値の意味とその利用の限界について解説する。
     SP値は熱力学を基礎とした有機化合物の溶液論から生まれたもので、米国のHildebrand によって主に確立された。その後、デンマークのHansenによって独自の展開がなされているが、信頼性に若干問題がある。また、高分子材料の溶解性を記述するのに、米国のFlory-Hugginsがカイパラメーターという量を導入した。これは統計熱力学的基礎からから出発しているが、実用に当たっては、カイパラメーターを前もって予測できない欠点があり、簡単には利用できない。これらの問題を含めて、SP値について熱力学的観点から詳しく解説する。

     

    セミナープログラム

    【プログラム】

    1. 熱力学的に考えた非電解質溶液
     1-1. 熱力学的基礎
     1-2. 理想溶液
     1-3. 正則溶液
     1-4. 高分子溶液(溶媒:高分子、高分子同士)

    2. 溶解パラメーター

     2-1. 溶解パラメーターの名称
     2-2. 溶解パラメーターの導出
     2-3. 溶解パラメーターの温度依存性
     2-4. 異種物質のための
     2-5-1. 溶解度の求め方
     2-5-2. 溶媒吸収法の分子軌道による方法
     2-5-3. 溶解度測定
     2-5-4. 溶解度表
     2-6-1. 自作による求め方
     2-6-2. モル拡散係数による方法
     2-7. 混合溶液における共通の溶解パラメーター
     2-8. Hansenの溶解パラメーター

    3. ポリマーと溶媒の系
     3-1. 長い分子の特徴
     3-2. Flory-Hugginsの溶液論
     3-3. 溶液自由エネルギー
     3-4. 相分離(相図)(ポリマーと溶媒の相平衡)
     3-5. 精緻相図(ポリマーと溶媒の相平衡)

    4. ポリマーの溶液の実際の例
     4-1. ポリスチレンとトルエンの系
     4-2. ポリイソプレンとヘキサン/シクロヘキサンの系
     4-3. ポリカーボネートと酢酸エチルの系
     4-4. ポリスルホンとテトラリンの系

    5. ポリマー目的の系
     5-1. ポリマーの相溶性
     5-2. Flory-Huggins論と正則溶液論の比較
     5-3. エントロピー目的
     5-4. ポリマー目的の無限溶解温度
     5-5-1. 相分離(相図)(混合ポリマー)の利用
     5-5-2. ガラス転移の変動
     5-5-3. 相混溶液(混合系)の測定
     5-5-4. 混合の中程度化

     

    【キーワード】

     低分子と高分子、溶解パラメーター(SP値)、熱力学、発熱、吸熱、、体積変化、カイパラメーター、Hildebrand, Hansen,Flory-Huggins

     

    【講演の最大のPRポイント】

     溶解パラメーターは溶媒を選択するのに極めて便利な方法であり、現在の所これ以上の方法はない。ただ、これには限界があり、結晶性の材料や溶媒と極端な相互作用をすると想定される分子構造を持った高分子には単純には適用できないことを認識しておく必要がある。

     

     
     

     

     

    セミナー講師

    金沢工業大学  名誉教授(金沢高分子ラボ 代表)  小川 俊夫 氏

    セミナー受講料

    【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
    2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。


     

    受講料

    45,100円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

    受講料

    45,100円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   応用物理一般

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    高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   応用物理一般

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