塗工技術(スピン、バー、アプリケーター、スロットダイ、グラビア、コンマ、メニスカス方式)の基本とノウハウ、スケールアップ

~塗工方式の違いと特徴、選択基準、塗工技術のツボ、条件・プロセスの最適化、スケールアップ~

 受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ  

目的や材料・製品に最適な塗工方式・プロセスの選択と各方式における塗工技術のツボを解説!
より薄く塗るには、厚塗りに適しているのは、塗工液の特性・粘度との関係、、、、
新製品開発や塗工製造現場でお困りの方は是非 より良い塗工を実現するために

キーワード:塗布,塗工 Roll To Roll,ペロブスカイト,光学フィルム,バッテリー,粘着剤,離型フィルム,薄層,厚塗り


日時

【Live配信受講】 2025年7月29日(火)  13:00~17:00
【アーカイブ受講】  2025年8月18日(月)  まで受付(視聴期間:8/18~8/29)

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

     機能性フィルムの開発ではスピンコーターや手塗りバーが活用されますが、Roll To Rollで量産する際には、汎用の塗工方式としてスロットダイやグラビア、コンマ方式等が活用されます。薄く塗ったり厚く塗るなど塗工条件に適した方法が採用されますが、どのような基準で選択されるかとか、現場でより適した条件を指南する参考書は少ないのが現状です。特に化学工学の専門書では数式が乱立して、化学系や生物系出身の研究者が習得する際の負担になっているようです。
     このセミナーでは、数式は最小限に抑え、イメージを助ける図表や動画の他に、演習ツールを用意し、新製品開発や塗工製造現場で、塗工問題でお困りの方に「塗工の技術の「ツボ」を紹介します。

    受講対象・レベル

    Roll To Roll製造の初学者から、製造技術に携わるエンジニア、機能性フィルムを実験室から量産にスケールする研究者

    習得できる知識

    ・Roll To Roll製造における塗工現象の考え方
    ・塗工設備の設計方法
    ・各種塗工方式の違いと特徴
    ・実験室から量産にスケールアップする際の留意点など

    セミナープログラム

    1.新製品開発 実験室から量産化へのスケールアップ
     1-1.塗工と乾燥(開発とパイロットと量産)
     1-2.フィルムが利用されている製品は?
     1-3.製品に占めるフィルム要素
     1-4.フィルムの構成要素 ~厚みと層数~
     1-5.塗る ~溶かした液を塗る(Dry厚÷濃度=Wet膜厚)
     1-6.開発のステップ
     1-7.実験室サンプルの改善
     1-8.パイロット用の塗工液(粘度の適正化・塗工と乾燥のバランス)
     1-9.量産テスト段階(塗工欠陥と主な原因:泡・イブツ・スジ)
     1-10.ハジキ
     1-11.レベリング
      (a)塗布直後
      (b)風ムラ
      (c)基板の凹凸ムラ
     1-12.塗工室の気流の数値解析

    2.スピン塗工
     2-1.流動支配と乾燥支配
     2-2.理論膜厚(Emsile式)
     2-3.厚みと回転時間
     2-4.厚み分布と回転数
     2-5.ペロブスカイト太陽電池のガスフローと平滑性

    3.ワイヤーバー塗工の高精度化と欠陥対策
     3-1.塗工部(ワイヤー有無)
     3-2.塗工部(ワイヤーレスバー)
     3-3.実験室の手引きバー
     3-4.回転の塗布量への影響は?
     3-5.量産と同様の回転方式
     3-6.手塗布の回転しない方式
     3-7.ワイヤレスバーの塗工量
     3-8.塗工量の計算
     3-9.塗工量の計算値と公知データ
     3-10.レベリング
     3-11.塗布直後のレベリング
     3-12.可視化実験系
     3-13.リップル筋の様子
     3-14.粘度とバー形状
     3-15.スジのレベリング

    4.グラビア塗工
     4-1.ダイレクト方式(正転)
     4-2.リバース方式(逆転)
     4-3.キスリバース方式(バックアップなし)
     4-4.ドクターチャンパー方式(密閉型)
     4-5.ダイレクト方式の液だまり(ギャップと粘度の寄与大)
     4-6.ダイレクト方式の膜分断(渦は周速比に依存)
     4-7.リブ発生条件(ダイレクトの場合)
     4-8.リバースの膜転写箇所の流動
     4-9.リバース方式の塗布可能領域
     4-10.セルの過充填と部分充填
     4-11.ブレード後のセル残液
     4-12.ドクターブレード当て角
     4-13.ドクターブレード形状
     4-14.ドクターブレードの押し圧と膜厚
     4-15.ドクターブレードの当て角と摩耗
     4-16.ドクターブレードの接触面に作用する力
     4-17.ドクターブレード当て板
     4-18.端部の厚塗り対策

    5.スロットダイの塗工適性と重層塗布
     5-1.スロットダイで塗れる領域
     5-2.薄塗り(スジが限界現象)(狭いギャップが有利)
     5-3.最小膜厚(Ca数との関係)
     5-4.塗布可能領域(Ca数~h/Hマップ)
     5-5.Couette-Poiseuille流
     5-6.Couette-Poiseuille流(非ニュートン)
     5-7.リップ形状(厚塗りと薄塗り)
     5-8.上リップの渦
     5-9.厚塗りの操作
     5-10.背面減圧しない操作方法
     5-11.より薄く(OverBite)、より厚く(UnderBite)
     5-12.ダイヘッドの設置角度
     5-13.TWOSD(Kiss Coating/Off Rolled Coating)
     5-14.TWOSD(張力と潤滑のバランス)
     5-15.TWOSD(ギャップの見積もり)
     5-16.TWOSD(ダイ構造)
     5-17.TWOSD(塗工Window)
     5-18.TWOSD(Ribbingスジの可視化)
     5-19.TWOSD(Slot渦)
     5-20.TWOSD(Lip形状)
     5-21.TWOSD(Lip形状と塗工性)
     5-22.同時重層の考え方(粘度バランス)
     5-23.同時重層の考え方(界面の位置)
     5-24.同時重層の考え方(流量バランスの概算)
     5-25.同時重層の考え方(流量~粘度バランス)
     5-26.コーティングロールのギャップ変動

    6.スロットダイの設計  マニホールドとスロット形状の意味
     6-1.スロットダイを構成する部品
     6-2.スロットダイの構造
     6-3.スロットダイ内の流動
     6-4.マニホールドとスロットの役割り
     6-5.配管とマニホールドの違い
     6-6.スロットとマニホールドの流動
     6-7.マニホールド差圧による流量減少
     6-8.マニホールド差圧による流量減少とダイ形状因子
     6-9.マニホールド差圧による流量減少(非ニュートン)
     6-10.マニホールドの断面形状
     6-11.スロットのテーパー化
     6-12.テーパー効果の試算
     6-13.慣性の影響
     6-14.慣性の試算
     6-15.スロットギャップ偏差の影響
     6-16.スロットギャップ偏差の影響
     6-17.スロット内の流動(非ニュートン)
     6-18.スロットギャップ偏差の影響(非ニュートン)
     6-19.シムとマニホールドのレイアウト
     6-20.シムとマニホールドの幅位置と厚み分布
     6-21.シム出口の形状
     6-22.傾斜シム
     6-23.シムの位置ずらし
     6-24.マニホールド端の形状

    7.ダイ付帯設備
     7-1.バックアップロール(ベアリング)
     7-2.バックアップロール(ジャーナル軸受)
     7-3.バップアップロールたわみ対策

    8.ブレード塗工(アプリケーターとコンマコーター)
     8-1.ブレード塗工の分類(ナイフ・スティッフ・ベント)
     8-2.コンマ・コーターの特徴
     8-3.ナイフ型ブレードの塗工厚み
     8-4.コンマロールたわみ
     8-5.コンマロール保温
     8-6.給液方法
     8-7.接合通過
     8-8.間欠塗工
     8-9.液ダム内の流動
     8-10.ダム液面と底面
     8-11.液ダムの液漏れ防止フィルム

    9.メニスカス塗布またはキャピラリー塗工
     9-1.メニスカス塗布法(銀ナノ材料の塗工)
     9-2.メニスカス塗布法(US メーカーの特許)
     9-3.キャピラリーコート法(OLED)
     9-4.キャピラリーコーター(フォトマスク)
     9-5.スロット式キャピラリーコーター
     9-6.キャピラリーコーター(PEDOT:PSS)

    10.非ニュートン粘性の見積もり方
     10-1.非ニュートン粘性
      10-1-1.非ニュートン粘性(指数則)
      10-1-2.指数則(非ニュートン係数の一般範囲)
     10-2.ビード内の物質収支と剪断速度のオーダー
      10-2-1.ビード内の流動と物質収支
      10-2-2.ビード内のCouette-Poiseuille流
      10-2-3.ビード上流のCouette-Poiseuille流
      10-2-4.ビード下流のCouette-Poiseuille流
      10-2-5.ビード内の剪断速度
     10-3.ブレード塗工の剪断速度
      10-3-1.ビード加速部の剪断速度
      10-3-2.境界層理論(Blasius)
      10-3-3.境界層理論(Sakiadis)
      10-3-4.Sakiadisの境界層で計算したビードの剪断速度
     10-4.非ニュートン粘性でを加味したスロット流動掲載
      10-4-1.非ニュートン流動の見積もり方法
      10-4-2.スロット内のPoiseuille流
      10-4-3.スロットギャップ偏差への非ニュートンの影響
      10-4-4.マニホールド圧損による流量減少への非ニュートンの影響
      10-4-5.リップ近傍の速度分布

    □質疑応答□

    セミナー講師

    AndanTEC 代表 浜本 伸夫 先生 (元現富士フイルム(株)、元サムスン電子)

    ◆ご略歴:
    1992年 北海道大学 工学部 合成化学工学専攻 修士修了
      同年 富士写真フィルム 塗工を中心としたフィルム生産工程業務に従事
    2007年  同 社 フラットパネル生産部 主任技師(管理職)
    2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センター 主席研究員 新素材開発に従事
    2019年 栗村化学 工程開発チーム長 粘着フィルム・離型フィルム等の工程開発
    2021年 米国 Zymergen社 シニアマネージャー バイオ由来ポリイミド開発
    2022年 ミドリ安全 商品開発部 ジェネラルマネージャー ニトリルゴム手袋開発
    2023年 AndanTECとして執筆・講演・コンサル業に専念

    ◆ご専門:
     塗工/Roll To Roll製造/クリーンルーム/静電気

    【HP】https://www.andantecodawara.com/

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    講師のプロフィール

    Roll To Rollによるフィルム製品 のスケールアップや製造トラブルで お困りの方に塗工・乾燥工程に熟知した専門家が最新技術で支援します!

    浜本 伸夫

    はまもと のぶお / 神奈川県 / AndanTEC

    30年間のフィルムのRoll To Roll工程の開発、製造へ携わった経験をもとに、2023.4からコンサル業を開始。下記の3活動を軸に活動中。

    1)顧客企業の技術支援:現在3社と年契約。単発含め、既に10社以上...続きを読む

     

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    高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料   生産工学

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