~結晶性高分子の構造・物性制御、成形加工への応用~

タイ分子に視点を置いて結晶性高分子の基礎から応用までを解説

■タイ分子の制御が高分子材料製品の機械的強度、耐久性を左右する ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)の性能向上にタイ分子を増やすという観点から、結晶構造の制御、分子構造設計がどのように関連しているかを説明
結晶性高分子の結晶構造、非晶構造、タイ分子の求め方、配向度の評価方法、フィルムの透明性と構造、加工と結晶化過程、分子構造と構造分布、、、

 

日時

ライブ配信】 2025年6月30日(月)  13:00~16:30
アーカイブ配信】 2025年7月11日(金)  まで受付(視聴期間:7/11~7/25)
  受講可能な形式:【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

    タイ分子に視点を置いて結晶性高分子の基礎から応用までを解説する。結晶性高分子の力学的性質を担うのはタイ分子であり、その制御が材料・製品の機械的強度、耐久性を左右する。世界で最も大量に使用されているポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)を取り上げ、それらの性能向上のために、タイ分子を増やすという観点から、結晶構造の制御と、それを決定する分子構造設計がどのように関連しあっているかを解説する。例えばタイ分子の相対濃度を増大させるためには、結晶構造の均一化が必要であるが、そのためには組成分布の狭化、短鎖分岐の種類、連鎖長分布などが重要である。さらに、非晶相のタイ分子を定性・定量するための、IR、Ramanなどの分光法、ESR、力学物性、統計的手法などの各種評方法について説明する。またインフレーションフィルム加工、Tダイ押出しフィルム加工、射出成形などの加工による高次構造形成、その構造に基づく物性の異方性や光学的性質などについて解説する。上記の項目の理解をベースに、さらなる高性能化への構造設計の指針等について述べる。

    受講対象・レベル

    プラスチック・ゴム製品の研究開発、設計、成形、生産管理、生産技術、品質管理、技術営業に携わる方が受講対象

    習得できる知識

    ・結晶性高分子の結晶構造、非晶構造
    ・分子構造と構造分布
    ・結晶構造と構造分布(ラメラ厚み分布)
    ・タイ分子の評価方法
    ・配向度の評価方法
    ・結晶構造分布と熱物性、機械的強度
    ・フィルムの透明性と構造
    ・加工と結晶化過程

    セミナープログラム

    1.結晶性高分子の分子構造、結晶構造
     1-1 はじめに
      ・石油化学の基礎
     1-2 ポリオレフィン製造技術
      ・高圧法低密度ポリエチレン
      ・Zigler-Natta触媒(HDPE, LLDPE、PP)
      ・メタロセン触媒、等 
     1-3 分子構造のキャラクタリゼーション手法
     1-4 結晶構造の基礎(結晶系、球晶構造、ラメラ晶、配向結晶等)
     1-5 分子構造の結晶構造への反映

    2.タイ分子と分子構造、結晶構造
     2-1 ポリエチレン、ポリプロピレンの分子構造とその分布
     2-2 ポリエチレン、ポリプロピレンの結晶構造とその分布
     2-3 分子構造、結晶構造、タイ分子と機械的強度、熱物性
     2-4 タイ分子と高次構造
      2-4-1 タイ分子の概念の確立
      2-4-2 高分子説の提唱からラメラクラスター理論まで
      2-4-3 房状ミセル構造からラメラ晶 (fold結晶)へ
      2-4-4 実験的定性・定量法(ESR、IR、弾性率)
      2-4-5 理論的取り扱い(統計的手法、熱力学的手法、速度論的手法)
      2-4-6 IR法やRaman法によるタイ分子の評価と結晶構造
      2-4-7 タイ分子と機械的強度、耐久性能

    3.タイ分子の視点から高性能化の分子設計
     3-1 加工性と機械的強度の両立
     3-2 長期耐久性材料のタイ分子の分子設計と製造方法(高性能パイプ、大型ブロー容器等)
     3-3 分岐PE/直鎖PEブレンド系の結晶化と高次構造形成
     3-4 高分子加工プロセスと高次構造形成、タイ分子濃度
      3-4-1 インフレーションフィルム(球晶構造とrow構造)
      3-4-2 Tダイ押出しフィルム(球晶構造とシシケバブ構造)

    質疑応答

    セミナー講師

    SHテクノリサーチ 代表 工学博士 細田 覚 氏
    元京都工芸繊維大学 シニアフェロー

    略歴
    1978年 住友化学(株)入社。ポリオレフィンの材料・製品開発、市場開拓に従事
    2011年 同・先端材料探索研究所 所長、理事
    2016年 京都工芸繊維大学・長もちの科学開発センター 特任教授
    SHテクノリサーチ 代表  
    2019年~2025年3月 京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 非常勤講師

    専門
    高分子構造・物性、高分子工学、研究開発マネジメント

    セミナー受講料

    49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 )

    定価:本体45,000円+税4,500円
    E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円
    E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料

    1名分無料適用条件

    ※2名様とも、E-Mail案内登録が必須です。
     2名様以降の受講者は、申込み前にE-Mail案内登録をお済ませください。
    ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    ※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
    ※請求書(クレジットカード決済の場合は領収書)は代表者にS&T会員マイページにて発行します(PDF)。
    ※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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    2名で49,500円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の24,750円)
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    1名申込み: 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
     定価:本体36,000円+税3,600円
     E-Mail案内登録価格:本体34,400円+税3,440円
      ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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