
■注目ポイント
★高機能・高性能な高分子材料の設計開発に役立つ動的線形粘弾性の測定原理について基礎的事項から説明!
■関連講座のご案内
本講座と関連した初級講座の開催を2025年5月30日(金)に予定しております。参照ページは下記タイトルをクリック。
【レオロジー入門講座~材料設計のポイントを掴むためのレオロジー入門~】
セミナー趣旨
高機能・高性能な高分子材料の開発において、高分子材料の特性を評価することが必須です。高分子材料の硬軟や耐久性のような力学的な特性の評価には、レオロジー測定が有効であることが知られています。
本講座では、開発の場で多用されているのだけれどいまいち理屈が理解できていない動的線形粘弾性にフォーカスして、その測定原理について基礎的事項から説明を行います。理屈の成り立ちを理解してレオロジーや粘弾性測定についてのイメージを掴めば、実際の測定や解析に活かすことができるようになります。
習得できる知識
このセミナーでは、高分子材料の研究開発に役立つ以下に列記したような知識を、その仕組みから理解して使いこなせるようになることを目指します。
・レオロジーの考え方を活かすということは?
・線形粘弾性理論とは?
・緩和現象とは流れることでエネルギーを消費
・動的な粘弾性の測り方の仕組みについて
・動的粘弾性においてなぜ虚数が出てくるの?
・時間温度換算則って何?
・WLF理論を使いこなそう
・無定形高分子の力学特性と粘弾性の関係について
セミナープログラム
1.はじめに
i.自己紹介
ii.本講座の進め方
2.知ってるつもりのレオロジーって?
i.レオロジーとは?
ii.固体と液体のモデル
iii.物質のミクロなイメージ
3.線形粘弾性理論とは?
i.線形応答とは
ii.マクスウェルモデルによる応力緩和の理解
iii.少しだけ実事象に近づけると
4.線形動的粘弾性について
i.動的な刺激への応答
ii.粘弾性体の動的な応答
iii.粘弾性スペクトルについて
5.無定形高分子の粘弾性
i.高分子とは?
ii.高分子の振る舞いの温度依存性
iii.高分子の緩和について
6.時間温度換算則とWLF理論
i.時間換算則について
ii.WLF理論の意味と使い方
iii.シフトファクターの取り扱い
7.動的粘弾性測定のコツと開発への活かし方
i.線形性の担保と開発での意味
ii.温度分散と周波数分散の使いこなし
iii.緩和現象を直感的に理解する。
8.まとめ
【質疑応答】
【キーワード】
レオロジー、線形粘弾性、動的粘弾性、緩和とは、時間温度換算則、WLF理論、高分子、材料開発、測定
セミナー講師
ソフトマターデザインラボ合同会社 代表社員(元東亞合成株式会社 名古屋クリエイシオR&Dセンター) 佐々木 裕 氏
セミナー受講料
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
講師のプロフィール

これまで身につけてきた幅広い知見を活かして、原理原則に基づく論理思考と自由な発想とをミックス・アップして、企業での研究・開発に必須となるステージ・ゲートでの判断を支援ができるものと確信しております。
佐々木 裕
ささき ひろし / 愛知県 /
これまで四十年近く東亞合成㈱という化学系メーカーに所属し、各種の機能性高分子の研究開発に関わってきました。
海外留学をきっかけとして発見したオキセタン樹脂という新規材料の工業化にも成功し、その実用化において、各種の分析・観...続きを読む
受講料
49,500円(税込)/人
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