
・撹拌・混合のスケールアップのために重要となる基礎知識から、そのプロセスにおけるトラブルとその制御まで幅広く解説!
・豊富な動画で理解が深まる!
セミナー趣旨
撹拌・混合操作は、化学・製薬・食品産業で広く用いられる単位操作です。ビーカー・フラスコを用いたラボ実験において身近な単位操作でありますが、装置サイズを大きくする場合は、化学工学や力学の知識にもとづいて現象を把握し数値化したうえで、装置設計をすることが極めて重要となります。
本セミナーでは、撹拌操作の特性を数値で把握するための基礎からはじめ、単相流体の動力推算、混合達成時間評価、スケールアップの考え方、さらには通気撹拌操作のポイントについて講義します。講義では観察動画を多用し、撹拌槽の中の現象を数値と観察を組み合わせて解説します。一部、最新の数値流動解析の事例を実験動画と対比させながら紹介します。
受講対象・レベル
化学、食品、製薬分野の企業の方々のうち
・化学工業における撹拌槽のスケールアップ技術
・撹拌・混合プロセスにおけるトラブルとその制御
・通気撹拌操作の基礎
について知りたい方など
習得できる知識
・撹拌槽内の現象を数値で理解するための基礎
・化学工業における撹拌槽のスケールアップ技術
・回転数を変えると、装置サイズが変わると何が起きるのか
・撹拌・混合プロセスにおけるトラブルとその制御
など
セミナープログラム
1. 撹拌装置の分類とフローパターン・諸量
1.1 撹拌装置の分類
1.2 撹拌槽内のフローパターン
1.3 撹拌槽内の現象を表現するための諸量
2. 撹拌槽内の現象を表現するための諸量
2.1 回転数Nと羽根先端速度vtip
2.2 撹拌レイノルズ数Reと撹拌所要動力P、動力数Np
2.3 比動力Pvとその重要性
2.4 吐出流量qdと吐出流量数Nqd
2.5 混合達成時間tmと無次元混合時間Ntm
3. 単相流を対象とした撹拌装置のスケールップ
3.1 幾何学的相似条件(Geometric similarity)
3.2 力学的相似条件(Dynamic similarity)
3.3 運動学的相似(Kinematic similarity)
4. 通気撹拌操作の基礎
4.1 通気支配と撹拌支配
4.2 通気撹拌動力Pg、通気動力Pa、通気数Na
4.3 キャビテーションマップ
4.4 物質移動容量係数kLaと比撹拌動力Pgv・比通気動力Pavの相関
<質疑応答>
セミナー講師
横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 准教授 博士(工学) 三角 隆太 氏
[ ご学歴 ]
2001年 京都大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 博士後期課程 修了
1998年 九州大学 大学院工学研究科 化学機械工学専攻 博士前期課程 修了
1996年 九州大学 工学部 化学機械工学科 卒業
[ ご職歴 ]
*学内
2019年3月 - 現在
専任 横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 准教授
2007年4月 - 2019年2月
専任 横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 特別研究教員
2001年4月 - 2007年3月
専任 横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 助手
2020年10月 - 現在
併任 横浜国立大学 先端科学高等研究院 准教授
2019年3月 - 現在
併任 横浜国立大学 大学院理工学府 化学・生命系理工学専攻 准教授
*学外
2010年1月 - 2010年12月 デルフト工科大学 客員研究員
1998年4月 - 2001年3月 日本学術振興会 日本学術振興会特別研究員
[ 所属学会 ]
(社)化学工学会ミキシング技術分科会、日本海水学会、分離技術会、電気化学会電解科学技術委員会、(社)日本機械学会、American Institute of Chemical Engineers(AIChE)、The Electrochemical Society(ECS)
[ ご専門分野 ]
ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学) / 移動現象、単位操作
ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学) / 流体工学
ナノテク・材料 / エネルギー化学
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
50,600円(税込)/人
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
工作機械とは?種類と役割、加工技術と未来の可能性をわかりやすく解説
【目次】 工作機械は、現代の製造業において欠かせない存在です。これらの機械は、金属やプラスチックなどの材料を加工し、さま... -
PFAS(ピーファス)を分かりやすく解説!有機フッ素化合物の基礎知識
【目次】 PFAS(ピーファス)という言葉を耳にしたことはありますか?PFASは「パーフルオロアルキル物質」の略で、主に有機フッ素化... -
弾性限界とは?定義や求め方を応力ひずみ曲線を用いて解説!
【目次】 弾性限界(弾性限度とも呼ばれる)は、材料が外部からの力に対してどのように反応するかを理解する上で重要な概念です。特に応力ひ... -
ロボット工学とは何か?構成技術、学習方法、応用分野、AIとの相乗効果も!
ロボットといえば大昔はSF小説や漫画・アニメ・特撮の世界のものでしたが、現代では社会のさまざまな分野に浸透し、その姿や機能も多種多様なものとなっていま...