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粘着剤・粘着テープのレオロジー・非線形動力学に基づく剥離メカニズムについて解説!
■注目ポイント
★粘着剤・粘着テープの使用環境・条件の包括的な理解をもとにしたレオロジー・非線形動力学に基づいた粘着剤の剥離メカニズムに対する普遍的で一般的な視点・取り扱い方を解説!
セミナー趣旨
粘着剤・粘着テープには、どうすればくっつくかという課題と共に、どうすれば (きれいに)剥がれるかという重要で困難な課題がある。例えば、同じ粘着テープを使用したとしても、そのテープをどこに貼ったか、そのテープをどのように剥がしたかによって、テープの剥がれ方(例えば、剥離強さ・ジッピングなどの動的挙動)は大きく異なる。従って、粘着剤の剥離は、単に粘着剤の物性 (弾性率・表面張力)だけで決まる性質ではなく、その粘着剤を使用している環境や条件に強く依存していると考えた方が良いように思われる。
本セミナーでは、粘着剤・粘着テープの使用環境・条件を包括的に捉え、レオロジー・非線形動力学に基づいて、粘着剤の剥離メカニズムに対する普遍的で一般的な視点・取り扱い方を解説する。
セミナープログラム
1.はじめに:粘着・剥離現象を俯瞰する
1.1.歴史的背景
1.2.空間スケールと粘着現象
2.粘着・剥離とレオロジー
2.1.粘弾性
2.2.剥離と粘着の三要素(タック・保持力・粘着力)
2.3.粘着特性に関する経験則
2.4.テープ剥離時の応力分布
2.5.剥離強さの角度・速度依存性
3.剥離における粘着剤の変形メカニズム
3.1.糸引きが起きる原因となる不安定性:ヴィスカス・フィンガリング
3.2.タックにおける粘着剤の剥離形態と力学特性
3.3.粘着テープの剥離における粘着剤の糸引き
4.剥離の非線形動力学
4.1.ジッピング (スティック-スリップ剥離) が起こる要因
4.2.剥離速度・装置の剛性を軸にした動的相図の重要性
4.3.剥離強さを決める要因は?
【質疑応答】
【キーワード】
粘着・剥離・タック・不安定性・非線形動力学・糸引き構造・高分子レオロジー
【講演のポイント】
物理学の視点から、粘着剤の剥離メカニズムを理解するための、具体的な状況の詳細に依らない普遍的で一般的な視点を紹介します。
【習得できる知識】
- 粘着・剥離の物理的基礎
- 粘着剤の代表的な材料である高分子の力学物性 (粘弾性・時間温度換算則)
- 粘着の3要素 (タック・保持力・粘着力)
- 「くっつきやすくはがしやすい」粘着剤を推定する経験則
- テープ剥離における剥離強度の速度・角度依存性
- 糸引きを引き起こす不安定性 (フィンガリング不安定性)
- タック測定・テープ剥離における形態形成の実例
- ジッピング (スティック – スリップ振動) の原因と対策
セミナー講師
早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 物理学科 山崎 義弘 氏
セミナー受講料
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
受講料
49,500円(税込)/人
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:30 ~
受講料
49,500円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
接着・粘着 薄膜、表面、界面技術前に見たセミナー
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キーワード
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