<粉体の付着・凝集トラブルを解決するための>粉体の付着力・付着性の基礎・評価法から、効果的なハンドリング技術とその実例まで<東京会場セミナー>
○わかりやすい、実務で使えるヒントが得られたと好評の岡山大・後藤先生のセミナー。
○付着力と付着性の違いや、現象の捉え方・評価法など解説した上で、「分散(凝集の分離)」、「装置壁・製品に付着した粒子の除去」、「圧縮成形技術」など実践的なテクニックを実例も交えてお話します!
1日目:2024年12月19日(木)10:30-16:30
実務で扱うための「粉体工学」超入門
2日目:2024年12月20日(金)10:30-16:30
粉体の付着力・付着性の基礎・評価法から、効果的なハンドリング技術とその実例まで【本ページ】
※12月19日(木)「実務で扱うための「粉体工学」超入門」とセットでご受講いただけます
セミナー趣旨
粉体を構成する粒子は、そのサイズが小さくなればなるほど付着・凝集しやすくなります。これを「付着性が高い」と表現されますが、粒子が小さいと付着力は小さくなります。「付着性が高いのに付着力は小さい」という一見すると矛盾して言うような、この「付着性」の考え方を整理して、付着性に関与する「力」と現象の捉え方を解説し、付着性の評価法と評価実例を紹介します。また、整理した考え方を基に粒子同士の付着である「凝集」の分離(=分散技術)と壁面に付着した粒子の除去技術について解説します。
これら分散技術や分離技術に限らず、粒子の集合体である「粉体」をプロセス内で取扱う操作を考えるには少しコツが必要です。例えば粒子径は同じ粉体を測っても測定原理により値が異なります。そこで付着の話の前に、粉体の取扱いの基礎についても説明します。
なお、この粒子特性、粉体物性・特性を中心とした粉体工学の基礎については、前日のセミナーで詳細に説明します。
受講対象・レベル
粉に対する基礎的な考え方を知りたい方であればどなたでも受講可能ですが、特に、粉(こな)や固体粒子を扱っているが「粉体(ふんたい)」の講義などを聴いたことがない方で、「付着」で困っている方に参考にしていただける内容とします。
必要な予備知識
粉体に関連する業務をしておられれば、特に予備知識は不要です。
習得できる知識
・粉体工学の基礎知識
・粉体の付着力と付着性の基礎知識
・粉体・粒子の付着がかかわるトラブル対処の考え方
・粉体特性評価の考え方
など
セミナープログラム
0.はじめる前に(粉体操作の考え方の復習)
0.1 粉の特徴と基本的な注意点 -粉は固体であることと小さいと周りは大きいこと-
0.2 単位操作と粉体操作の考え方
1.はじめに
1.1 付着の実際
1.2 付着と凝集、沈着と再飛散
1.3 粒子挙動に着目したハンドリング技術の分類
2.粒子の付着力と付着性 -付着性=付着力ではない-
2.1 付着力
2.1.1 種々の付着力
2.1.2 付着力の比較
2.1.3 付着力の測定法
2.2 付着力と付着性の違い
「粒子が小さいと付着性は高い」は正しいか?
「粒子が小さいと付着力は強い」は正しいか?
3.付着性の評価
3.1 付着力の測定法
3.2 付着特性の評価法と評価実例
3.3 付着性と流動性
4.粉体ハンドリングのための粉体特性の考え方
4.1 「粉体操作物性」について
4.2 粉体操作物性の評価実例
5.付着が関わる粉体ハンドリング技術の実例
5.1 凝集粒子の分散技術-微粒子が分散しないのはなぜか?―
5.1.1 分散操作の考え方
・凝集体の分離操作と操作凝集現象
・分散と分散安定化
5.1.2 種々の分散機
・気中分散機と液中分散機の違い
5.1.3 粒子分散の実際
・分散モデルの分散結果への適用事例
・乾燥ナノ粒子の液中分散法の検討
5.2 装置壁・製品に付着した粒子の除去技術
―「付着」と「分離」は静的な力のバランスで考えて良いのか?―
5.2.1 種々の除去法
5.2.2 エアージェットによる除去
・固体壁上に付着した粒子に作用する
・気流により生じる分離力の支配因子
5.2.3 高効率除去法の検討事例
5.3 粉体の圧縮成形―動的な粉体挙動を表す粉体(=粒子の集合体)特性は?―
・圧縮成形を例にして操作中の粉体挙動を考える
6.まとめ
6.1 粉体の特性と粒子物性、特性について考える
6.2 付着性が関与するハンドリング技術の考え方の総括
<質疑応答・個別相談・講師との名刺交換>
※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。
■セミナーを受講された方の声(一例)
・とてもわかりやすく充実の講義内容で、現業への助けになりました。
・質問にも丁寧にご対応頂き感謝致します。
・全く粉体の知識がない私でも、すっと内容が入ってくるセミナーでした。
・付着のメカニズム特性から、実際の除去技術まで非常に有益な情報を得られました。
・粉体の取り扱いは本当に難しく日々頭を抱えておりますが、総合的に学びなおす良い機会になりました。
新しいアイデアも浮かび明日から活かせそうです。
など、各回ご好評の声を多数頂いております!
セミナー講師
岡山大学 学術研究院 環境生命系自然科学学域 応用化学講座 教授 後藤 邦彰 氏
■ご経歴
平成元年 広島大学 大学院工学研究科 移動現象工学専攻 博士後期課程 中途退学
平成元年 京都大学 工学部・助手
平成8年 日本学術振興会「海外の中核的研究拠点への派遣研究者」として
Fraunhofer Institute of Toxicology and Aerosol Researchに滞在
平成9年 山口大学 工学部・助教授
平成15年 岡山大学 工学部・教授
平成17年 岡山大学 大学院自然科学研究科・教授(改組による)
令和5年 岡山大学 学術研究院環境生命自然科学学域・教授(改組による)
現在に至る
■本テーマ関連学協会でのご活動
・粉体工学会 会長
・日本粉体工業技術協会 理事
産学技術交流推進部門 マネージャー
計装測定分科会 コーディネータ
・化学工学会
岡山地区懇話会 幹事
セミナー受講料
『12/20 粉体の付着・凝集トラブル解決のみ』の受講の場合
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
『12/19 粉体工学超入門とセット』で受講の場合
1名72,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき61,600円
*セット受講をご希望の方は、備考欄に【『12/19 粉体工学超入門』とセットで申込み】とご記入ください。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)