新製品開発に役立つ信頼性設計・評価と加速試験の進め方
加速試験の効率的な運用と技術課題の早期改善
■新製品開発における信頼性と加速試験の考え方について解説し、実際の進め方や注意すべきポイントについて紹介!
受講可能な形式:【Live配信】のみ
セミナー趣旨
Made in Japanの製品が持つ世界的な評価は、その固有技術と共に信頼性の高さに起因しています。信頼性の高さは技術的な進歩に加え、使い方の多様化から、企業は絶えず信頼性を向上させなければ競争に勝つことはできません。
信頼性は、機能を達成するだけでなく、それが約束した期間発揮し続ける性質です。そのため実現するにはFMEA/FTAのような予測手法から、設計手法、試験手法やワイブル解析などが必要で、新製品の開発には企業の持つノウハウが求められます。
その中でも加速試験は、通常よりも厳しい条件で行う試験の総称で、その目的は短期間に信頼性を検証するだけでなく、故障の可能性を見つけての改善を促すものです。また信頼性は設計で決まるといっても、実際に動かしてみて分かることも沢山あります。そのためには数値解析、故障解析などの自社他社のノウハウを活用していくことも大切です。
この講座では実務者・管理者を対象に、新製品開発における信頼性と加速試験の考え方について解説し、実際の進め方や注意すべきポイントについて紹介します。
受講対象・レベル
・メーカーの設計技術者、信頼性技術者
・開発管理者および開発管理マネージャー
・品質保証、信頼性管理の技術者及び管理者
習得できる知識
・製品開発における信頼性設計の重要さが分かる
・機能設計と信頼性設計の違いが分かる
・信頼性を確保するための手法と役割が分かる
・信頼性試験や加速試験の意味と狙いが分かる
・加速試験の実施上のポイントが理解できる ほか
セミナープログラム
1.1 企業競争力としての信頼性
1.2 製品開発と信頼性の特徴
1.3 機能の設計と信頼性の設計の違い
1.4 信頼性の基礎概念
1.5 総合信頼性とは
2.信頼性をどうつくるか
2.1 信頼性設計の手法と試験の役割
2.2 技術的な手法と統計的な方法
2.3 信頼性改善のためのサンプル数の決め方 [演習付き]
2.4 最小の試験規模の決め方注意
2.5 寿命データの解析と見方(ワイブル解析) [演習付き]
3.加速試験の準備と実施
3.1 定型試験と非定型試験の違い
3.2 加速が成立する条件と注意点
3.3 定量的な加速試験と定性的な加速試験
3.4 定性的な加速のメリットとディメリット
3.5 新製品開発での信頼性の改善と保証
4.加速試験の進め方の実際と注意点
4.1 加速試験の進め方と実施時期
4.2 定量的な加速と信頼性モデルの活用
4.3 故障物理モデルとその活用(アレニウスモデル、SSモデル他) [演習付き]
4.4 機器と部品の加速試験の役割・特徴と実際
4.5 加速試験のメリットと限界、運営上の注意点
5.加速試験の開発への活用
5.1 試験結果の見方〈加速試験の限界〉
5.2 設計段階の加速試験の注意と市場情報の活用
5.3 加速試験のポイントとマネジメントの要点
5.4 加速試験を用いた判断と注意 [演習付き]
5.5 新製品開発にむけて(まとめ)
□ 質疑応答 □
※ 講義の進捗により、一部の演習は割愛する可能性がございます。
セミナー講師
D-Techパートナーズ 代表 原田 文明 氏 (元 富士ゼロックス)
略歴
1982年 富士ゼロックス入社、信頼性管理部門で開発商品の信頼性管理、信頼性評価及び試験、
加速試験法・解析手法、信頼性予測手法開発に従事。
設計段階で信頼性予測・技術支援をへて、部品信頼性評価業務を統括。
設計・仕入先での信頼性技術指導、試験法・評価法の開発、
設計確認方法の開発や海外クライアントとの調整業務および海外生産拠点の品質マネジメントや
ガバナンス体制の見直しに従事。
また、IEC TC56(ディペンダビリティ)委員として各種国際規格の策定とJIS化に参画。
FMEA規格の改訂や加速試験、RSSなどのプロジェクトメンバーとして活動。
2010年より富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)で品質保証&安全環境評価部長として
品質保証システムおよび安全環境評価業務を統括。
2014年に定年退職。同社シニアアドバイザーを経て、2019年よりコンサルタント
現、D-Techパートナーズ代表
その他 所属・役職
日本品質管理学会、日本信頼性学会、IEC TC56専門委員、JIS制定委員
IEC国際標準制定プロジェクトメンバー(加速試験、信頼度成長、FMEA、FTA他)
東京理科大学非常勤講師(信頼性工学)東京都信頼性研究会アドバイザー
IEC TC56 専門委員及びWG2(信頼性技法)主査、同規格立案Pチームメンバー
東京都信頼性研究会アドバイザー、東京理科大学非常勤講師(信頼性工学)
日本品質管理学会会員、日本信頼性学会会員、電子情報通信学会会員、
JEITA信頼性用語委員会オブザーバ、IEC国際標準化委員 他
セミナー受講料
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