企業における計算科学の効果的活用のポイント ～製品開発・材料開発に求められる計算科学マネジメント～

セミナー趣旨

  製品開発（材料開発も含め）に計算科学を活用する際に前もって知っておくべき重要なことを過去の体験に基づいてお話しします。特に強調したいことは実験担当者自らが計算科学をやるべきだということです。

受講対象・レベル

   計算科学が未経験の方、特にこれから研究開発に計算科学を活用しようと思っていてマネジメントについての知見を得たいと
考えている幹部職の方

必要な予備知識

■必要な予備知識や事前に目を通しておくと理解が深まる文献、サイトなど
本セミナーは講師の著書「計算科学マネジメント－企業で計算科学を有効に活用するにはどうしたらよいか」
（化学工業日報社、2023）に基づくものです。講演では本書で割愛したことにも触れます。

セミナープログラム

1．産業界における計算科学の活用状況：COCN2011報告書
　   計算科学は現象解明には貢献してきたが設計には貢献してこなかった。なぜか？
2．計算科学を阻む「実験至上主義」の起源とその対処法
　   起源は江戸時代の経験主義と勤勉労働主義
3．成功体験：磁場計算ソフトの開発（1980年代）
　   オリジナルソフトによるボンド磁石製品開発で市場を席捲。
4．失敗体験：計算化学の苦難（2001～2012ごろ）　　　　
5．浮かび上がった計算科学マネジメント上の諸問題
6．順問題と逆問題の区別：計算科学マネジメントの基本中の基本
7．モデル構想力：計算科学にはカンと経験が必要
8．モデル構想力の外部化：データ科学的手法の意義
9．有機機能性材料の分子設計：構造修正案のキャッチボール方式
　   計算化学専任者と実験化学者とをどのように連携させたらよいのか？
10. 計算科学予測の検証実験：計算科学担当者が主導すべし　
11. 計算科学準備：計算科学をやるとかえって実験が増える！
12. 計算科学専任部署と開発部門との連携の法則：RAPモデル
13. 計算科学農業論：計算科学の運用の難易度は“研究風土”に依存する
14. 究極計算化学の世界：化学企業がファンドリー化する？
15. まとめ：計算科学はリーダーが9割！　

■ご講演中のキーワード
実験至上主義、スーパー実験家、順問題・逆問題、モデル構想力、計算科学準備、RAPモデル、検証実験　　　　　

セミナー講師

 (株)クロスアビリティ　 毛利 文仁 氏

■ご略歴
1949年生まれ。
1979年大阪大学理学研究科博士課程単位取得退学、専攻分野は無機結晶化学
1980年2月鐘淵化学工業（株）（現・株式会社カネカ）入社
1982年1月よりボンド磁石製品開発と磁場計算ソフト開発に従事
1996年11月から1999年3月まで（財）基礎化学研究所（現・福井謙一記念研究センター）出向、1999年4月よりカネカ復帰。
2009年5月カネカ定年退職、引き続き在籍し計算化学業務に従事。2016年から（株）クロスアビリティ顧問
■ご専門および得意な分野・ご研究
ボンド磁石製品の磁気測定・磁場解析、計算化学、結晶化学
■本テーマ関連学協会でのご活動
近畿化学協会コンピューター化学部会幹事（2010年4月から5年間)

セミナー受講料

【オンラインセミナー（見逃し視聴なし）】：1名36,300円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円

【オンラインセミナー（見逃し視聴あり）】：1名41,800円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

＊学校法人割引；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

受講について

• 配布資料は、印刷物を1部郵送、または資料データのダウンロードいずれかで調整中です。
  お申込みは4営業日前までを推奨します。
  それ以降でもお申込みはお受けしておりますが（開催1営業日前の12:00まで）、
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