基材表面への防曇性付与と持続性の向上

60,500 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 16:00 
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 物理化学   薄膜、表面、界面技術   塗装・コーティング
開催エリア 全国
開催場所 Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません。

★ 防曇性 と 密着性、耐摩耗性、透明性、耐熱性などの両立へ向けて!

セミナー講師

1.(国研)産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門 光熱制御材料研究G 上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏2. 阪本薬品工業(株) 研究所 素材開発グループ グループリーダー 宮路 由紀子 氏 3.広島大学 大学院 先進理工系科学研究科 教授 工学博士 大下 浄治 氏

セミナー受講料

1名につき60,500円(消費税込、資料付)〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕

セミナープログラム

【10:00-12:00】1.ぬれ性制御を利用した防曇処理の最新開発動向 ●講師 (国研)産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門 光熱制御材料研究G 上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏【習得できる知識】・ぬれ(撥水/親水性)に関する基礎知識・実用的な防曇処理の設計指針・国内外の最新の研究開発動向【講座の趣旨】透明基材表面に微小水滴が付着すると“曇化(曇り)”が発生する。曇化を防止する防曇処理は、安心・安全、快適性、機器の信頼性や効率化の観点から、我々の日常生活において極めて重要な表面処理の一つである。本講演では、曇化をぬれの観点から考え、防曇表面をいかにデザインするか? 親水性、撥水性のいずれが好ましいのか?これまでの研究事例を紹介しながら分かりやすく詳細に解説する。1.ぬれの基礎 1.1 静的接触角/動的接触角 1.2 親水性/超親水性表面とは? 1.3 Cassieの式(凹凸表面におけるぬれ) 1.4 Wenzelの式(複合表面におけるぬれ) 1.5 親水性/超親水性を得るためには?2.防曇処理の研究事例 2.1 曇り(曇化)のメカニズムとぬれ性制御の重要性 2.2 防曇処理のカテゴリー  2.2.1 親水化/超親水化/吸水化  2.2.2 超撥水化  2.2.3 両性 (親水/撥水・撥油) 化 2.3 国内外の防曇処理の最新研究開発動向 2.4 これまでの防曇処理の課題と問題点3.自己修復型透明防曇皮膜 3.1 自己修復型透明防曇皮膜の国内外の研究開発動向 3.2 自己修復型多機能透明防曇皮膜(自己修復性、抗菌性、水中超撥油性) 3.3 大面積処理/撥油性(防汚性)付与技術 3.4 インテグラルブレンド法による自己修復型透明防曇皮膜の簡易作製技術4.その他トピック 4.1 滑水性に優れた透明親水性皮膜

【質疑応答】

【13:00-14:20】2.防曇性を発現するコーティング用モノマーの開発とその応用 ●講師 阪本薬品工業(株) 研究所 素材開発グループ グループリーダー 宮路 由紀子 氏

【習得できる知識】防曇コーティングに関する知識、ならびに、ポリグリセリンを母骨格とした多官能モノマーであるポリグリセリン系モノマーを用いた吸水型防曇コーティングの知識を得ることが出来ます。 さらに 、ポリグリセリン系モノマー(アクリレート・アルコキシシラン)の材料特性を知ることが出来ます。【講座の趣旨】本セミナーでは、防曇コーティング技術の概要 、防曇コーティングに用いられているモノマー原料について解説します。トピックスとして、当社が開発に注力している多官能モノマーであるポリグリセリン系モノマー(アクリレート、アルコキシシラン)の開発経緯と材料特性、さらに、ポリグリセリン系モノマーのアプリケーションとして防曇ガラスコーティング技術をご紹介します。1.防曇コーティングの概要 1.1 防曇とは 1.2 防曇メカニズム 1.3 防曇コーティングの応用例 1.4 防曇コーティングの課題 1.5 防曇コーティングに用いられるモノマー2.ポリグリセリン系モノマーについて 2.1 ポリグリセリンと水の関係 2.2 ポリグリセリン系モノマー(アクリレート・アルキルエーテル)の材料特性 2.3 ポリグリセリン系モノマーと防曇3.ポリグリセリン系 モノマー を用いた防曇コーティング 3.1 ポリグリセリン系モノマーからなる硬化塗膜の防曇メカニズム 3.2 ポリグリセリン系アクリレートによる防曇コーティング 3.3 ポリグリセリン系アルコキシシランによる防曇ガラスコーティング 3.4 レベリング剤との併用による防曇性の向上技術4.製品紹介 4.1 SYシンテック® SAシリーズについて 4.2 SYシンテック® SIシリーズについて【質疑応答】

【14:30-16:00】3.ポリシルセスキオキサンをベースとした耐傷つき性防曇コート膜の開発と応用展望 ●講師 広島大学 大学院 先進理工系科学研究科 教授 工学博士 大下 浄治 氏【習得できる知識】ポリシルセスキオキサンは、有機−無機ハイブリッド材料の一つとして広く研究されている。本講演では、その合成、一般的性質とともに、その耐傷つき性防曇コート膜への応用を解説する。【講座の趣旨】有機−無機ハイブリッド材料は、有機物の柔軟性、加工性と無機物の耐久性といった両者の特長を併せ持つ材料として注目されてきた。吸水性防曇材料は、一般に柔らかいものが多く、耐傷つき性が不足しているため、用途に限りがあった。最近、耐傷つき性に優れた材料が開発されているが、ここでは、ポリシルセスキオキサンに親水性機を導入した構造を基本骨格とした耐傷つき性防曇コート膜の開発研究について紹介したい。1.防曇コート膜について 1.1 防曇コート膜の種類とメカニズム 1.2 防曇コート膜の必要性2.ポリシルセスキオキサン 2.1 基本的な性質 2.2 合成法 2.3 応用3.親水性ポリシルセスキオキサンをベースとした耐傷つき性防曇コート膜 3.1 アミノ基を親水性基とするもの 3.2 水酸基を親水性基とするもの 3.3 アンモニウム基の導入 3.4 親水性架橋基の導入 3.5 今後の展望【質疑応答】