塗工(スロットダイ、グラビア、バー、コンマ)の基礎と応用およびトラブル対策

55,000 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 (株)R&D支援センター
キーワード 生産工学   塗装・コーティング   応用物理一般
開催エリア 全国
開催場所 【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。 

★各塗工の特徴と条件適正化、製造における留意点 ※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。【アーカイブ配信:6/11~6/21】での受講もお選びいただけます。

セミナー講師

Andan TEC  代表  浜本 伸夫 氏<講師紹介>塗工~乾燥を中心としたRoll To Roll工程開発が専門、2021年から加工技術研究会コンバーテック誌の連載記事や展示会レポ、ウェブセミナー講師などで活躍中。1968年 札幌生まれ。1992年 北大 工学部 合成化学工学専攻 修士修了 同 年 富士写真フィルム 塗工を中心としたフィルム生産工程業務に従事2007年 同 社 フラットパネル生産部 主任技師(管理職)2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センター 主席研究員 新素材開発に従事2019年 栗村化学 工程開発チーム長 粘着フィルム・離型フィルム等の工程開発2021年 米国 Zymergen社 シニアマネージャー バイオ由来ポリイミド開発2022年 ミドリ安全 商品開発部 ジェネラルマネージャー ニトリルゴム手袋開発2023年 AndanTECとして執筆・講演・コンサル業を開始 (ウェブサイト https://www.andantecodawara.com)

セミナー受講料

55,000円(税込、資料付)■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合46,200円、  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)※ 会員登録とは  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。  メールまたは郵送でのご案内となります。  郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。

受講について

Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順

  1. Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
  2. セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
  3. 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
  • セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
  • アーカイブの場合は、配信開始日以降に、セミナー資料と動画のURLをメールでお送りします。
  • 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

セミナー趣旨

 機能性フィルムの開発や量産では、汎用の塗工方式としてスロットダイが活用されますが、より薄く塗るにはグラビア方式やバー方式が適しているし厚塗りにはコンマ塗工やブレード塗工が適しています。フィルム開発や、日々の製造で品質改善する際、「理論」 と「現場ノウハウ」をバランスよく知ることが、より良い製品を作るのに役立ちます。このセミナーでは、各項目で現象イメージ作りを助ける演習ツールを用意し、新製品開発や塗工製造現場で、塗工問題でお困りの方に「塗工の技術の「ツボ」を紹介します。

習得できる知識

・塗工と乾燥の基礎理論とトラブル対策・スロットダイの塗工安定条件確立、塗工設備設計と構成改善の考え方・塗工現象を理解するために役立つ流動の理論(Hagen-Poiseuille式、境界層理論、Cappillary数)・グラビア塗工、バー塗工、コンマ塗工の特徴と条件適正化、製造における留意点・非ニュートン粘性の考え方

セミナープログラム

1.新製品開発  実験室から量産化へのスケールアップ 1-1. 開発のステップ 1-2. 実験室サンプルの改善 1-3. パイロット用の塗工液 (粘度の適正化) 1-4. パイロット用の塗工液 (塗工と乾燥のバランス) 1-5. 量産テスト段階 (塗工欠陥と主な原因:泡・イブツ・スジ ) 1-6. 量産テスト段階 (塗工方式の分類) 1-7. 量産テスト段階 (スジ対策) 1-8. ハジキ 1-9. レベリング (a) 塗布直後 (b) 風ムラ (C) 基板の凹凸ムラ 1-10. 塗工室の気流の数値解析

2.スロットダイの塗工適性と重層塗布 2-1. スロットダイで塗れる領域 2-2. 薄塗り(スジが限界現象) (狭いギャップが有利) 2-3. 最小膜厚  (Ca数との関係)  2-4. 塗布可能領域  (Ca数~h/Hマップ) 2-5. Couette-Poiseuille流 2-6. Couette-Poiseuille流(非ニュートン) 2-7. リップ形状 (厚塗りと薄塗り) 2-8. 上リップの渦 2-9. 厚塗りの操作 2-10. 背面減圧しない操作方法 2-11. より薄く(OverBite)、より厚く(UnderBite) 2-12. ダイヘッドの設置角度 2-13. TWOSD(Kiss Coating/Off Rolled Coating) 2-14. TWOSD (張力と潤滑のバランス) 2-15. TWOSD (ギャップの見積もり) 2-16. TWOSD (ダイ構造) 2-17. TWOSD (塗工Window) 2-18. TWOSD (Ribbingスジの可視化) 2-19. TWOSD (Slot渦) 2-20. TWOSD (Lip形状) 2-21. TWOSD (Lip形状と塗工性) 2-22. 同時重層の考え方 (粘度バランス) 2-23. 同時重層の考え方(界面の位置) 2-24. 同時重層の考え方(流量バランスの概算) 2-25. 同時重層の考え方(流量~粘度バランス) 2-26. コーティングロールのギャップ変動

3.スロットダイの設計  マニホールドとスロット形状の意味 3-1. スロットダイを構成する部品 3-2. スロットダイの構造 3-3. スロットダイ内の流動 3-4. マニホールドとスロットの役割り 3-5. 配管とマニホールドの違い 3-6. スロットとマニホールドの流動 3-7. マニホールド差圧による流量減少 3-8. マニホールド差圧による流量減少とダイ形状因子 3-9. マニホールド差圧による流量減少(非ニュートン) 3-10. マニホールドの断面形状 3-11. スロットのテーパー化 3-12. テーパー効果の試算 3-13. 慣性の影響 3-14. 慣性の試算 3-15. スロットギャップ偏差の影響 3-16. スロットギャップ偏差の影響 3-17. スロット内の流動(非ニュートン) 3-18. スロットギャップ偏差の影響(非ニュートン) 3-19. シムとマニホールドのレイアウト 3-20. シムとマニホールドの幅位置と厚み分布 3-21. シム出口の形状 3-22. 傾斜シム 3-23. シムの位置ずらし 3-24. マニホールド端の形状

4.ダイ付帯設備 4-1. バックアップロール(ベアリング) 4-2. バックアップロール(ジャーナル軸受) 4-3. バップアップロールたわみ対策

5.ワイヤーバー塗工の高精度化と欠陥対策 5-1. 塗工部(ワイヤー有無) 5-2. 塗工部(ワイヤーレスバー) 5-3. 塗工部(バーの真直度) 5-4. 塗工部(受け座) 5-5. 駆動部 5-6. カップリング 5-7. 実験室の手引きバー 5-8. 回転の塗布量への影響は? 5-9. 量産と同様の回転方式 5-10. 手塗布の回転しない方式 5-11. ワイヤレスバーの塗工量 5-12. 塗工量の計算 5-13. 塗工量の計算値と公知データ

6.グラビア塗工(リバース) 6-1. ダイレクト方式 (正転) 6-2. リバース方式 (逆転) 6-3. キスリバース方式 (バックアップなし) 6-4. ドクターチャンパー方式 (密閉型) 6-5. ダイレクト方式の液だまり (ギャップと粘度の寄与大) 6-6. ダイレクト方式の膜分断 (渦は周速比に依存) 6-7. リブ発生条件(ダイレクトの場合) 6-8. リバースの膜転写箇所の流動 6-9. リバース方式の塗布可能領域 6-10. セルの過充填と部分充填 6-11. ブレード後のセル残液 6-12. ドクターブレード当て角 6-13. ドクターブレード形状 6-14. ドクターブレード当て板 6-15. 端部の厚塗り対策

7.ブレード塗工(コンマ・コーター) 7-1. 液ダム内の流動 7-2. ダム液面と底面

8.非ニュートン粘性の見積もり方 8-1. 非ニュートン粘性  8-1-1. 非ニュートン粘性(指数則)  8-1-2. 指数則(非ニュートン係数の一般範囲) 8-2. ビード内の物質収支と剪断速度のオーダー  8-2-1. ビード内の流動と物質収支  8-2-2. ビード内のCouette-Poiseuille流  8-2-3. ビード上流のCouette-Poiseuille流  8-2-4. ビード下流のCouette-Poiseuille流  8-2-5. ビード内の剪断速度 8-3. ブレード塗工の剪断速度  8-3-1. ビード加速部の剪断速度  8-3-2. 境界層理論(Blasius)  8-3-3. 境界層理論(Sakiadis)  8-3-4. Sakiadisの境界層で計算したビードの剪断速度 8-4. 非ニュートン粘性でを加味したスロット流動掲載  8-4-1 非ニュートン流動の見積もり方法  8-4-2. スロット内のPoiseuille流  8-4-3. スロットギャップ偏差への非ニュートンの影響  8-4-4. マニホールド圧損による流量減少への非ニュートンの影響  8-4-5. リップ近傍の速度分布

9.塗工プロセスは今後どうなっていくのか? 9-1. 塗工方法の比較(三種しかないダイ方式) 9-2. リチウムイオン電池:正極製造工程  ~ WetからDryへ~ 9-3. 全固体電池における固体電解質の課題 9-4. ドライプロセスによる複合膜形成 9-5. 蒸着からWetプロセスへ(静電噴霧)

キーワード:塗工,スロットダイ,厚塗り,高電圧,ワイヤーバー,グラビア,正極,全固体電池,セミナー