半導体表面におけるウェットプロセスの基礎と最新動向

55,000 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 (株)R&D支援センター
キーワード 半導体技術   分析・環境化学   洗浄技術
開催エリア 大阪府
開催場所 【大阪市中央区】大阪産業創造館
交通 【地下鉄】堺筋本町駅

★半導体表面におけるウェットプロセス、及び、関連する表面計測法について、                基礎から先端研究事例までを解説・紹介します!~ウェット洗浄から極微表面計測、触媒アシストエッチングまで~

セミナー講師

大阪大学 大学院工学研究科 物理学系専攻 精密工学コース 教授 博士(工学)有馬 健太 氏【ご専門】生産工学・加工学、表面科学、半導体プロセス【活動等】精密工学会 超精密加工専門委員会 幹事【2010~現在】応用物理学会 界面ナノ電子化学研究会 副委員長【2022~現在】日本表面真空学会 関西支部委員【2018~2019】ローレンスバークレー国立研究所 客員研究員【2007~2008】 など

セミナー受講料

55,000円(税込、資料付)■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)※ 会員登録とは  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。  メールまたは郵送でのご案内となります。  郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。

セミナー趣旨

 最近我が国では、半導体産業が再び、大きな盛り上がりを見せています。高い性能や信頼性を持つ半導体デバイスを製造し続けるためには、基板となる半導体の表面状態(汚染や構造)を高度に制御する必要があります。純水や薬液をベースとしたウェットプロセスは、高品質の半導体表面を安定的に実現する上で、欠かすことができない基盤技術であり、ウェット洗浄を始めとして、その重要性は益々増しています。またウェットプロセスの性能向上には、固液界面現象を支配するサイエンスの理解が不可欠です。これには、ウェットプロセスを経た半導体表面を原子・分子レベルで分析できる計測・評価技術が必要です。 また今世紀に入り、金属アシストエッチングと呼ばれる、半導体表面における新たなマイクロ・ナノ加工法が登場しました。ウェットエッチングとドライエッチングに次ぐ、第三のエッチング法として、近年、注目が高まっています。高いアスペクト比を持つ深掘り加工が溶液中で実現できる点が特徴です。 本講義では、業界の最近の動向に加えて、半導体表面におけるウェットプロセス、及び、関連する表面計測法について、基礎から先端研究事例までを丁寧に解説・紹介します。

受講対象・レベル

半導体プロセス業務にたずさわって2~3年の若手技術者や新人の方。

必要な予備知識

特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。

習得できる知識

半導体製造におけるウェットプロセスを固液(半導体/溶液)界面での原子・分子レベルでの物理・化学現象として捉えることができます。このようなトレーニングにより、将来必要とされる、極限レベルでのウェット生産技術の設計・開発に役立つと期待されます。

セミナープログラム

1. はじめに   1-1. 半導体基板と半導体デバイス   1-2. Siウエハとは   1-3. 半導体デバイスの性能に影響を与える基板表面の諸特性      (1) 代表的な三つの汚染(微粒子、金属、有機物)      (2) 表面マイクロラフネス      (3) その他   1-4. 我が国における半導体業界の動向について

2. 半導体表面におけるウェットプロセス    2-1. Si表面の研磨技術(Chemical Mechanical Polishing(CMP))   2-2. Si表面の洗浄技術      (1) ウェット洗浄とドライ洗浄      (2) RCA洗浄      (3) 洗浄液による汚染除去のメカニズム      (4) RCA洗浄からの脱却を目指す新ウェット洗浄の開発状況   2-3. クリーンルーム技術   2-4. 多様な半導体材料と諸特性

3. ウェットプロセスを経た半導体表面の分析・評価法の基礎   3-1. 表面汚染を検出するための高感度表面分析法   3-2. 表面形状を観察するための測定技術(光干渉法)   3-3. ナノスケール領域の表面構造に関する評価技術      (1) 走査型プローブ顕微鏡      (2) 赤外吸収分光法    3-4. 半導体表面上の薄膜評価技術      (1) X線光電子分光法      (2) 表面濡れ特性

4. H終端化Si表面の原子構造制御   4-1. Si表面の面方位と原子構造   4-2. フッ酸浸漬後のH終端化Si(111)表面の原子構造   4-3. フッ酸浸漬後のH終端化Si(100)表面の原子構造   4-4. 超純水リンスがH終端化Si(100)表面の原子構造に与える影響   4-5. ウェットプロセスによるSi(110)表面の原子構造制御

5. 触媒アシストエッチングによる半導体表面のマイクロ・ナノ加工   5-1. 半導体プロセスにおける微細加工      (1) ドライエッチング      (2) ウェットエッチング   5-2. 触媒アシストエッチングとは      (1) 金属を触媒とした“金属アシストエッチング”の歴史      (2) 他のエッチング法との比較      (3) Si表面における金属アシストエッチングの基本原理      (4) 金属アシストエッチングで実現できる表面ナノ構造の例   5-3. 金属アシストエッチングのアプリケーション      (1) Si以外の半導体基板を用いた実施例      (2) X線用光学素子の作製      (3) Siウエハ切断プロセス      (4) ブラックシリコン表面の形成      (5) 超撥水Si表面の形成

6. 先端研究事例の紹介【質疑応答・名刺交換】

キーワード:半導体,エッチング,加工,ウエット,触媒,金属アシスト,分析,洗浄,研修,講座,セミナー