高機能性フィラー及び高分散充填体の開発・応用動向
開催日 | 9:55 ~ 16:00 |
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主催者 | 株式会社ジャパンマーケティングサーベイ |
キーワード | 高分子・樹脂材料 複合材料・界面技術 ナノ構造化学 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Webセミナー(Zoomウェビナーによるライブ配信)として開催いたします。 |
高機能性フィラーの概要から先端複合材料分野での応用開発動向について、詳細に解説して頂くことによって、関連業界の方々の今後の事業に役立てていただくことを目的とします。
セミナー講師
公益財団法人 名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員名古屋大学名誉教授 博士(工学)小長谷 重次 氏
【専門】高分子化学(ポリエステル・ポリアミド合成及びフィルム)、フィラー分散・充填複合材料、機能性高分子材料(透明導電材、逆浸透膜、抗菌性高分子)
【学協会等】高分子学会、プラスチック成形加工学会、フィラー研究会 【略歴等】2005年6月 東洋紡(株)退社後、奈良先端科学技術大学院大学 産学官連携研究員を経て2007年4月 名古屋大学大学院 工学研究科 化学・生物工学専攻 教授、2007年~2010年 フィラー研究会会長、2011年よりフィラー研究会顧問、2015年4月より 名古屋大学名誉教授かつ(公財)名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員、2019年9月高分子学会フェローに就任し、現在に至る
セミナー受講料
49,500円(税込) テキストを含む
セミナー趣旨
本講座では、まずフィラーに関する基礎事項、例えば代表的なフィラーである炭酸カルシウムやシリカの製法、特性、さらに開発経緯などをまじえて報告する。続いて、機能性プラスチックに活用されている代表的な機能性フィラー、アンチブロッキングフィラー、導電性フィラー、熱伝導性フィラー、抗菌性・抗ウイルス性フィラーなどにつき、最近の研究開発動向を活用事例とともに紹介する。さらに、国内外で開発競争が激しい機能性ナノフィラーであるナノ炭素フィラー及びセルロースナノファイバーについて開発状況、開発事例、課題などについて紹介する。なお、上記紹介時、適宜、演者の研究開発例を紹介する。
セミナープログラム
1.フィラーの基礎 1-1.フィラー変遷―増量剤から機能剤、そしてナノ化へー 1-2.フィラーの種類と基本特性 1-2-1.フィラーの種類:無機性、有機性、有機・無機ハイブリッド 1-2-2.主要フィラーの製法、特性及び用途:炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン 1-2-3.フィラー表面特性とスラリー分散性 a)表面電荷(ゼータ(ζ)電位)と各種測定法 b)分散性改善のためのフィラー表面修飾 2.機能性フィラー 2-1.機能性フィラー概説 2-2.高機能化のための機能性フィラーとその複合材料 2-2-1.アンチブロッキング(滑り性)用フィラー a)アンチブロッキングフィラー概説 b)易滑・高透明化のためのフィラー特性 2-2-2.導電性フィラー a)導電性フィラー概説 b)導電性向上策の最近の話題 2-2-3.熱伝導性フィラー a)熱伝導性フィラー概説 b)熱伝導性向上策の最近の話題 2-2-4.抗菌・抗ウイルス性フィラー a)抗菌性・抗ウイルス性フィラー概説 b)抗ウイルス性フィラーの最近の話題 3.機能性ナノフィラーを用いた先端材料の研究開発動向 3-1.機能性ナノフィラー 3-1-1. ナノフィラー概説 3-1-2. ナノ効果とその例 3-2.ナノ炭素粒子(CNT,グラフェン類など) 3-2-1.ナノ炭素粒子の開発動向 3-2-2.ナノ炭素充填体の分散性向上に関する技術 3-2-3.ナノ炭素粒子充填先端材料に関する研究開発動向 3-2-4.開発・上市における課題 3-3.セルロースナノファイバー(CeNF) 3-3-1.環境問題におけるCeNFの意義 3-3-2.CeNF開発経緯と現在の研究開発動向 3-3-3.CeNFの力学特性を活用した先端材料の研究開発動向 3-3-4.CeNFの吸着特性を活用した先端材料の研究開発動向 3-3-5.開発・上市における課題 4.質疑応答