溶解度パラメータ(3D,4DSP値)の基礎と活用技術【2日間】

70,400 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 (株)R&D支援センター
キーワード 物理化学   物理化学   複合材料・界面技術
開催エリア 全国
開催場所 【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。 

★2日間じっくりSP値を学びませんか?学び直しにも最適です!! ※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。 2/27、28 ⇒5/30、31に 延期することになりました。【アーカイブ配信:6/3~6/17(何度でも受講可能)】での受講もお選びいただけます。

セミナー講師

山口大学 名誉教授 工学博士 大佐々 邦久 氏

セミナー受講料

70,400円(税込、資料付)■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合66,000円、  2名同時申込の場合計70,400円(2人目無料:1名あたり35,200円)で受講できます。(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)※ 会員登録とは  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。  メールまたは郵送でのご案内となります。  郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。

受講について

Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順

  1. Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
  2. セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
  3. 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
  • セミナー資料は開催前日までにPDFにてお送りいたします。
  • アーカイブの場合は、配信開始日以降に、セミナー資料と動画のURLをメールでお送りします。
  • 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

セミナー趣旨

 溶解度パラメータ(以下、SP値)は、“Like likes like。”で表されるように、異なる材料間の親和性/類似性の尺度ですから、SP値の似たもの同士は、「よく溶け」、「よく付き」、「よくぬれ」ます。SP値は、当初ヒルデブランドらが正則溶液について定義しましたが、ハンセンは極性材料に拡張しHSP値(3DSP値)として広く採用されています。更にビルボアらは酸塩基性を考慮した4DSP値への展開を試みました。化合物のSP値の求め方には、原子団寄与法による計算、および材料とプローブとの親和性を調べる実測法があります。どの方法を採用するにしても、得られた値にはかなりの違いが見られます・そこで化合物や粒子表面などの測定法について、各手法の適用限界や長所・短所を取り上げます。「よく溶ける」、「よく付く」、および「よくぬれ/分散する」は、たいていの材料調製工程における基盤要素技術です。そこで溶媒/樹脂の溶解性/相分離性、分散剤の吸着性、および粒子分散液の分散安定性の制御と評価をもとに、高分子溶液/ブレンド、高分子コンポジットおよび粒子分散液などの調製工程におけるSP値の役割について、多くの事例を踏まえ基礎から解説します。

受講対象・レベル

・初めての方から中堅の方で,SP値について基礎から学ばれたい方・化成品,電子材料や薬剤などの研究開発,製造や品質保証に携わられる方

必要な予備知識

予備知識は特に必要ありません。

習得できる知識

第一日目 基礎編―SP値の基礎と求め方・SP値の基礎と利用法・化合物のSP値の原子団寄与法による推算・化合物や粒子のSP値のプローブを用いた実測法・混合溶液の相溶性/相分離性と応用第二日目 応用編―材料調製と評価におけるSP値の役割・高分子溶液/高分子ブレンドの相溶性/相分離性と応用・高分子コンポジットにおけるフィラーの付着性/分散性・粒子分散液の分散安定化技術と分散剤の選択

セミナープログラム

-----------------------       第1日目-----------------------1.SP値(3D, 4D)の基礎と活用術  1.1 ギブスエネルギー変化と混合/分散の熱力学  1.2 ヒルデブランドのSP値と相互作用パラメータ  1.3 ハンセンのHSP値(3DSP値)  1.4 4DSP値とEED (交換エネルギー密度)  1.5 SP値の図示化法   1.5.1 二次元座標表示(バグリープロット)   1.5.2 三次元座標と相互作用距離(ハンセン距離)   1.5.3 テァーズ線図(三角座標)とてこの規則2.化合物のSP値(3D, 4D)の求め方  2.1 溶媒のSP値の測定法   2.1.1 物性値との相関   2.1.2 混合溶媒のSP値の求め方   2.1.3 溶媒の4DSP値  2.2 高分子/界面活性剤のSP値の求め方   2.2.1 原子団寄与法による計算    (1)フェドース法    (2)ホイ法     (3)バンクレベレン&ホフティザー法    (4)ステファニス&パナイオトゥ法    (5)Y-MB法とソフトウェアHSPiPの利用法    (6)COSMO法と数値計算法の新しい流れ   2.2.2 溶解/膨潤現象を利用した測定法    (1)濁点滴定法    (2)ハンセン球法およびダブルハンセン球法    (3)二液混合グラジエント法    (4)固有粘度法    (5)フアントホッフ則と拡張ハンセン法   2.2.3 インバースクロマトグラフィー法の原理と測定例  2.3 気体のSP値の測定   2.3.1 気体の溶解度とSP値   2.3.2 測定法と応用例  2.4 SP値の課題と限界   2.4.1 計算法や測定法によるSP値の相違   2.4.2 SP値の精度と適用分野  2.5 SP値に及ぼす温度の影響3.粒子/固体表面のSP値(3D, 4D)の測定法  3.1 凝集・沈降法   3.1.1 二液滴定法   3.1.2 遠心沈降下の分散濃度と界面沈降速度法   3.1.3 凝集粒子径法  3.2 インバースクロマトグラフィー法  3.3 低磁場パルスNMR法  3.4 ぬれ張力/接触角法4.混合溶液の相溶性/相分離性の制御と評価  4.1 ギブスエネルギー変化と臨界共溶点  4.2 混合溶液における応用例   4.2.1 薬剤の皮膚浸透性の評価と制御   4.2.2 ペロブスカイトナノ結晶法における溶媒選択   4.2.3 抽出操作におけるグリーン抽剤-----------------------           第2日目 -----------------------5.高分子溶液/ブレンドの相溶性/相分離性の制御と評価  5.1 高分子溶液の相溶性/相分離性の制御と評価   5.1.1 高分子溶液の相図と構造   5.1.2 高分子溶液における応用例    (1)エアロゲル調製における最適混合溶媒の選択    (2)溶媒キャスト法によるナノファイバーの作成    (3)3Dスキャフィールドにおける溶媒調整    (4)薬剤のゲル/結晶化における溶媒選択  5.2 高分子ブレンドの相溶性/相分離性の制御と評価   5.2.1 高分子ブレンドの相図と構造   5.2.2 高分子ブレンドの応用例    (1)二層/傾斜複層塗料    (2)エポキシ強化複合材料の調製    (3)ダブルハンセン球法とポリマー改質アスファルト6.高分子コンポジットにおけるフィラーの付着/分散性  6.1 SP値差による評価例   6.1.1 PP基板の接着強度   6.1.2 ゴム中CNTの分散性と導電率  6.2 ハンセン距離とRED(相対的エネルギー差)による評価例   6.2.1 PVDF中のSWNTの分散性と材料強度   6.2.2 エポキシ樹脂中のコア/シェル粒子の分散性   6.2.3 インクジェットノズルの汚染防止  6.3 ハンセン球/溶解窓の重なり度による評価例   6.3.1 ポリプロピレン中シリカの表面改質と分散性   6.3.2 レジンコンクリート中フィラーの表面改質と分散性   6.3.3 Li電極材料複合系におけるバインダー選択7.粒子分散液の分散安定化技術と分散剤の選択  7.1 粒子分散液の分散安定化技術   7.1.1 粒子分散液の調製工程と課題   7.1.2 ぬれ/分散化と溶媒選択   7.1.3 立体反発効果による安定化作用    (1)粒子間に働く相互作用力    (2)立体反発作用における浸透圧効果/体積制限効果    (3)高分子ブラシによる立体反発作用と応用例  7.2 分散剤の選択指針   7.2.1 分散剤の種類と構造   7.2.2 分散剤の溶解性/伸張性と相互作用パラメータ  7.3 分散剤の吸着性と分散安定性の評価   7.3.1 溶媒,分散剤および粒子間のSP値バランス   7.3.2 ダブルハンセン球を用いたCBの最適分散剤の選択   7.3.3 4DSP値を用いた有機顔料の最適バインダーの選択  7.4 分散安定性試験法   7.4.1 レオロジー法   7.4.2 小角X線散乱法   7.4.3 低磁場パルスNMR法   7.4.4 マテリアルインフォマテクスと材料評価例まとめ【質疑応答】

キーワード:溶解度パラメータ,高分子,粒子,分散剤,相分離性,吸着性,分散安定化,WEBセミナー